「CIJはやばいって本当？」
「スキルアップできないの？」
「パワハラがある？」
といった不安を感じていませんか。
ネット上では様々な口コミが見られ、どの情報が正しいのか判断に迷うかもしれません。
ですが、ネガティブな評判を鵜呑みにしてしまうと、優良な転職先を見逃す可能性があります。
しかし、ご安心ください。
本記事では、CIJの口コミ評判から年収、働きやすさまで詳しく解説します。
この記事を読むことで、CIJが本当に「やばい会社か」判断でき、安心して転職活動ができるようになります。
記事のポイント
- CIJの悪い口コミ・良い口コミ
- 離職率と退職理由の実態
- パワハラの有無と実情
- 平均年収と就職難易度
- CIJがおすすめな人の特徴
CIJはやばい？激務？「悪い口コミ評判」
結論として、CIJは「超ホワイト」とも「極端なブラック」とも言えない、中間的な評価のIT企業です。
社員の口コミを見ると、いくつかのネガティブな声が確かに存在しているようです。
- スキル・キャリア面の不満
- 給与・福利厚生への不満
- 労働時間・職場環境の問題
総合評価も5点満点中2.9前後と平均的で、「やばいほど悪い」わけではないものの不満点がある状況です。
それぞれの不満点について、くわしく見ていきましょう。
スキル・キャリア面の不満
まず、「希望した業務に就けず退職した」といった配属に関する不満の声が見受けられます。
開発業務に必ずしも携われず、専門スキルが身につきにくいという指摘も存在します。
- 客先常駐が中心
- スキルアップが望めない
- 希望の業務に就けない
配属先によっては、エンジニアとしてのキャリア形成に不安を感じるケースもあるようです。
自分の望むキャリアプランと合致するか、見極めが必要かもしれません。
給与・福利厚生への不満
ネガティブな口コミの中には、給与水準の低さや評価制度への不満も挙げられています。
「給与は業界平均より低く、昇給も資格取得などをしないと難しい」という社員の指摘があります。
- 業界平均より低い給与
- 昇給が難しい評価制度
- 家賃補助がない
成果主義と言いつつ、プロジェクトリーダー以上でないと評価が上がりづらいという声もありました。
福利厚生面でも、家賃補助がない点に物足りなさを感じる社員もいるようです。
労働時間・職場環境の問題
労働時間に関しては、平均残業は多くないものの、一部で激務となるケースも報告されています。
「残業が多すぎて上限の45時間超を翌月に繰り越させられた」という声も存在しました。
- 部署により残業が多い
- 上限超え残業の繰り越し
- 上司のパワハラ気質
また、「上司がいざという時に責任を取らない」といった不満や、「上司のパワハラ気質」に悩んだ声もあります。
管理職との相性によって、働きやすさが左右される可能性も否定できません。
CIJの「離職率と退職理由」
CIJ全社の年間離職率は、公表されている情報によると8.2%程度となっています。
新卒社員の定着率は年度によってばらつきがあり、安定している年と離職が多い年があります。
- 離職率の具体的な数字
- 主な退職理由
- 離職率の評価
2022年度入社は51名中9名が退職（定着率82.4%）しましたが、2024年度入社は34名中離職者0名です。
離職率の背景にある退職理由などを、くわしく見ていきましょう。
離職率の具体的な数字
CIJの全社年間離職率は8.2%程度であり、上場企業の平均的な範囲内と考えられます。
新卒の定着率は、2023年度入社が96.9%（32名中1名離職）、2024年度入社が100%（34名中0名離職）です。
- 全社年間離職率8.2%
- 2024年度新卒定着率100%
- 2022年度新卒定着率82.4%
一方で、2022年度入社は82.4%（51名中9名離職）と、年度による変動が見られます。
若手の早期離職がそれなりに発生している年もあることがうかがえます。
主な退職理由
社員が挙げる退職理由として多いのは、「給与水準が業界全体から見て低い」ことです。
平均年収は約550万円程度と突出して高くはなく、昇給の伸び悩みも指摘されています。
- 給与水準への不満
- エンジニアとしての成長限界
- 上司のハラスメント
「エンジニアとしての成長に限界を感じた」というスキルアップ面の理由も挙げられています。
さらに「上司のハラスメント」や「適切な指導を受けられない」といった職場環境への不安も見られました。
離職率の評価
離職率8%前後という数字自体は、同業他社と比較して特別高いわけではありません。
「人がどんどん辞めていくブラック企業」といった極端な状況ではなさそうです。
- 同業他社比で高くない
- 上場企業の平均的範囲内
- 労働環境指標は一定良好
実際、有給取得率（約74%）や平均残業時間（月15時間程度）は一定の良好さを示しています。
待遇面やキャリアへの不満はあるものの、労働環境自体は安定していると推測されます。
CIJの「パワハラの有無」
パワハラの有無については、社員の口コミからは部署や上司によるばらつきがある印象です。
「上司のパワハラ気質があったため退職した」という元社員の声が、実際に存在します。
- パワハラの報告事例
- 会社の防止策と現状
- パワハラの実情まとめ
グループ会社の口コミでは、さらに批判的な意見が報告されているケースもありました。
CIJにおけるパワハラの実態について、くわしく見ていきましょう。
パワハラの報告事例
「上司のパワハラ気質」を理由に退職したという元社員の報告が確認されています。
グループ会社では「スキルがない社員はパワハラの対象となり辞めさせられる」との意見もありました。
- 上司のパワハラ気質で退職
- グループ会社での批判的意見
- ハラスメントが黙認か
これらの記述から、一部ではハラスメントが黙認されていた可能性がうかがえます。
管理者も容認しているのではないか、という非常に深刻な指摘も含まれていました。
会社の防止策と現状
一方で、CIJグループ全体としてコンプライアンス研修の実施や防止策に取り組んでいます。
「以前はパワハラもあったようだが、現在自分の所属では見聞きしない」という声もあります。
- コンプライアンス研修実施
- ハラスメント防止策の推進
- 現在は見聞きしないとの声
CIJ本体で、目立ったパワハラ事件が公に報道された事例は特に見当たりません。
会社としてハラスメント防止の姿勢は示しているようです。
パワハラの実情まとめ
結論として、CIJにパワハラが全く無いとは言い切れない状況です。
しかし、社内制度上は禁止されており、会社ぐるみで蔓延しているわけではないと考えられます。
- 全く無いとは言い切れない
- 会社ぐるみで蔓延ではない
- 現場上司や部署風土次第
結局のところ、現場の上司や部署の風土によって差があるというのが実情でしょう。
運悪く相性の悪い上司に当たると「きつい」と感じるケースもあり得ます。
CIJの「良い口コミ評判」
CIJには、ネガティブな側面だけでなく、もちろんポジティブな口コミや評判も多く寄せられています。
特に、社内の人間関係や雰囲気の良さを評価する声が目立っています。
- 人間関係と社風の良さ
- ワークライフバランスの良さ
- 安定した経営基盤
- 幅広い経験と成長支援
総合評価は平均的ですが、良い口コミからは「人が優しい」「働きやすい」といった安心感が浮かび上がります。
どのような点が評価されているのか、くわしく見ていきましょう。
人間関係と社風の良さ
良い評判としてまず挙げられるのは、社員の人柄や社内の雰囲気の良さです。
「話しやすい雰囲気でおとなしい人が多く、コミュニケーションが苦手な人でも溶け込みやすい」と評価されています。
- 話しやすい雰囲気
- 基本的におとなしく穏やか
- ギスギスした競争がない
高圧的な社風ではなく、落ち着いた協調的な社風である点が好意的に受け止められています。
社員の人柄は良い人が多い、という点は多くの口コミで共通しているようです。
ワークライフバランスの良さ
次に、ワークライフバランスの良さも、良い評判として非常に目立っています。
「残業が少ない」ことは多くの社員が良い点に挙げており、全社平均残業時間は月15時間程度です。
- 平均残業月15時間程度
- 有休消化率約74%
- 年間休日125日
ノー残業デーの実施や有給休暇の取得推奨もあり、有休消化率は約74%に達しています。
フレックスタイム制やテレワーク制度も導入されており、働きやすさへの配慮は評価されています。
安定した経営基盤
独立系SIerとしての安定した経営基盤も、社員から評価されるポイントです。
NTTデータグループや日立グループなど大手企業を主要顧客に持ち、案件が途切れる心配は少ないようです。
- 大手企業が主要顧客
- 公共・金融分野に強み
- プライム案件も増加傾向
「SIerとしての仕事は十分にあり、プライム案件も増えている」という前向きな声もあります。
事業の安定性が高く、大幅な業績悪化なども特段伝えられていません。
幅広い経験と成長支援
幅広い経験を積めるチャンスがある点も、魅力として語られています。
通信、金融、公共など非常に幅広い産業分野の案件を持ち、上流工程から関われる機会があります。
- 幅広い産業分野の案件
- 充実した新人研修
- ジョブローテーション制度
新人研修が充実しており、文系出身や未経験でもSEに育てる体制があることも評価されています。
ジョブローテーション制度で異動希望も出せるなど、社員の成長を支援する制度が整っています。
CIJの「会社概要」
株式会社CIJ（シーアイジェイ）は、1976年創業の独立系システムインテグレータです。
本社は神奈川県横浜市にあり、東証プライム市場に上場する企業でもあります。
- 事業内容と自社製品
- 企業規模と業績
- 社風と企業理念
- 社長と役員体制
創業当初は日立製作所のOS開発を担った技術者集団で、社名はComputer Institute of Japanに由来します。
CIJがどのような会社なのか、くわしく見ていきましょう。
事業内容と自社製品
現在の事業内容は、「システム開発事業」と「ソリューション事業」の2本柱となっています。
システムインテグレーションサービスやソフトウェア受託開発を中核としています。
- システム受託開発
- 契約書管理「Ofigo」
- AIロボット「AYUDA」
自社開発のパッケージソフトやソリューションの開発・販売にも力を入れています。
契約書管理システム「Ofigo」やAIサービスロボット「AYUDA」などが自社製品に含まれます。
企業規模と業績
グループ連結での従業員数は約1,600名規模で、単体従業員数は約808名です。
グループ会社として、関連ソフト開発を行うCIJネクストなど複数社を擁しています。
- 連結従業員数約1,600名
- 単体従業員数約808名
- 連結売上高約268億円
2025年6月期の連結売上高は約268億円で、経常利益は安定した推移を見せています。
東証プライム市場上場企業として、安定した経営規模を維持していると言えます。
社風と企業理念
独立系企業らしく、一つの親会社に依存せず多様なお客様向けにビジネスを展開する柔軟性があります。
創業以来築いてきた技術基盤への誇り（矜持）を併せ持つ会社だといえます。
- 独立系としての柔軟性
- 技術基盤への矜持
- 企業理念「情報技術で～」
企業理念は「情報技術で人と社会にやさしい未来を創造します」と掲げています。
「お客様の戦略的パートナーになること」を掲げた中期経営計画も推進中です。
社長と役員体制
現在の代表取締役社長は、1988年に新卒でCIJに入社した生え抜きの坂元昭彦氏です。
エンジニアとして金融系システム開発に従事し、営業や経営戦略を経て社長に就任しました。
- 坂元昭彦社長（生え抜き）
- 元エンジニア・営業を経験
- 社員から社長へ昇進可能
かつてはNTTデータ出身者が社長を務めた時期もありました。
現在は一社員から社長までキャリアアップできる社風となっていることが分かります。
CIJの「強み」
CIJの強みとしてまず挙げられるのは、長年培ってきた高度な技術力と安定した事業基盤です。
創業時にOSやコンパイラといった基盤系ソフトウェア開発でスタートした歴史があります。
- 基盤系と業務系に精通した技術力
- 主要顧客との強固な関係
- 新規事業（フィジカルAI）への挑戦
基盤技術への強みと、金融・公共など大規模システム開発ノウハウの両方を持つ点は特徴です。
CIJが持つ「堅実×技術×挑戦」の強みを、くわしく見ていきましょう。
基盤系と業務系に精通した技術力
CIJはOS周辺やミドルウェアなど基盤技術への強みが社内に深く根付いています。
加えて、幅広い業界の業務システム開発で蓄積した豊富なノウハウも保有しています。
- OS開発由来の基盤技術
- 社会インフラ級のノウハウ
- 稀有なプロ集団との評価
基盤系と業務系の両方に精通した技術者集団という点は、業界内でも高く評価されています。
「稀有なプロフェッショナル集団」と評されるほどの、確かな技術力が強みです。
主要顧客との強固な関係
NTTデータや日立製作所といった国内トップSI企業との強固な関係も、CIJの強みです。
大手の一次請け案件を安定的に受注できるポジションにあり、収益の下支えとなっています。
- NTTデータ・日立と連携
- 一次請け案件を安定受注
- 不況期でも大崩れしない
この堅実なSI事業の安定性が、不況期でも大崩れしない経営の強さに繋がっています。
受託開発だけに頼らない、独自製品の開発も模索している点も評価できます。
新規事業（フィジカルAI）への挑戦
CIJの強みは安定性だけでなく、新規事業へ挑戦する姿勢にもあります。
特に「フィジカルAI」（AI搭載ロボティクス）の分野で先駆的ポジションを築きつつあります。
- フィジカルAI分野で先行
- 2025年に株価がストップ高
- 実力派の隠れた存在
2025年11月には好調な決算と相まって株価がストップ高になるなど、投資家からも注目されました。
「地味だが安定」という印象から、「実力派の隠れた存在」として再評価されつつあります。
CIJの「平均年収」
CIJの平均年間給与（平均年収）は、公式な開示によれば約554.7万円です。
従業員平均年齢は38.7歳で、男性平均が570.7万円、女性平均が499.4万円となっています。
- 平均年収の具体的な金額
- 業界内での水準と口コミ
- 年代・役職別の年収イメージ
日本のIT業界全体で見ると、ほぼ中程度かやや低めとの見方もあるようです。
CIJの給与体系について、くわしく見ていきましょう。
平均年収の具体的な金額
CIJの平均年収は、公式情報で約554.7万円（平均年齢38.7歳）と開示されています。
男女別では、男性平均が570.7万円、女性平均が499.4万円と、やや差があります。
- 全体平均約554.7万円
- 男性平均約570.7万円
- 女性平均約499.4万円
技術系社員が多い業界柄、全体平均としては500万円台後半となっています。
この金額は、あくまで全従業員の平均値である点に注意が必要です。
業界内での水準と口コミ
年収554.7万円という金額は、IT業界内では平均か、やや下回る水準との声があります。
社員口コミでも「給与水準は同業界の中で平均かそれより下くらい」との指摘が見られます。
- 業界平均かやや下
- 若手は500万円未満も
- 賞与額も相対的に低い？
賞与は年2回支給されますが、基本給が低めなため「賞与額も相対的に低い」との意見もありました。
主任クラス以上への昇進や資格手当が、年収アップの鍵となりそうです。
年代・役職別の年収イメージ
年間の給与レンジは、新卒から20代後半でおおよそ年収300万円台後半から400万円台と推察されます。
30代で500万円前後、40代以上や管理職クラスで600万円から700万円程度がボリュームゾーンでしょう。
- 20代：300万後半～400万円台
- 30代：500万円前後
- 40代～：600万～700万円
新卒初任給は、学部卒で月給26万円程度（固定残業代込み）からのスタートです。
突出した高収入ではないものの、安定的に中堅クラスの水準は得られる給与体系です。
CIJは「勝ち組？」
「CIJは勝ち組か？」という問いの答えは、何を基準にするかで評価が分かれます。
高年収・高ブランドを基準にするなら、典型的な“勝ち組”とは言い難いかもしれません。
- 高年収基準での評価
- 安定性基準での評価
- 結論：価値観次第
しかし、上場企業として安定した基盤と無理のない働き方を提供している点は評価できます。
CIJが“勝ち組”と言える側面について、くわしく見ていきましょう。
高年収基準での評価
大手有名企業や外資ITのような高年収を期待する場合、CIJは物足りない可能性があります。
平均年収は約554.7万円であり、突出して高いわけではありません。
- 高年収・高ブランドではない
- 派手さや高待遇は少ない
- 高収入志向には物足りない
新卒人気ランキングでトップを争うような派手さもないため、勝ち組感は薄いかもしれません。
「とにかく高収入を得たい」という志向の人にとっては、勝ち組とは感じにくいでしょう。
安定性基準での評価
一方で、安定志向の人にとっては、CIJは“当たり”の企業とも言える側面があります。
上場企業で福利厚生も整っており、将来も潰れにくい安定した経営基盤を持っています。
- 上場企業としての安定基盤
- 無理のない働きやすさ
- 新卒定着率も比較的高い
新卒定着率が比較的高いことも、安定して働ける環境を裏付けています。
堅実な勝ち組企業として、日本型の安定成長を望む人には十分魅力的な選択肢です。
結論：価値観次第
要するに、CIJを勝ち組と感じるかどうかは、個人の価値観次第です。
日本型の安定成長企業で、腰を据えてキャリアを積みたい人には「勝ち組」でしょう。
- 安定志向なら「勝ち組」
- 野心家には物足りない
- 中堅どころの優良SIer
世間一般の評価でも、「中堅どころの優良SIer」という堅調な位置づけです。
野心的にキャリアアップや年収アップを狙う人にとっては、もう一段上を目指す判断になるかもしれません。
CIJの「就職難易度」
CIJの新卒採用における就職難易度は、中程度と考えられます。
毎年の新卒採用数は50名前後と比較的多く、多様な人材に門戸を開いている印象です。
- 採用大学の実績
- 選考プロセスの特徴
- 中途採用の難易度
- 総合的な難易度評価
難関校から地方国公立、中堅私大まで、文系・理系問わず幅広い大学から採用されています。
CIJの選考難易度について、くわしく見ていきましょう。
採用大学の実績
採用大学の実績は非常に幅広く、東京大学や京都大学といった難関校も含まれます。
一方で、地方国公立や中堅私大、専門学校からの採用実績も多数あります。
- 東大・京大など難関校
- 地方国公立・中堅私大
- 文系・理系問わず採用
特定高学歴層だけで独占されているわけではなく、学歴フィルターは厳しくないと推測されます。
IT未経験者も歓迎しており、多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れています。
選考プロセスの特徴
選考難易度についても、超人気企業のような極端な厳しさはないようです。
人物重視で面接重視の採用と言われており、雑談に近い雰囲気だったという報告もあります。
- 人物重視・面接重視
- オーソドックスな質問中心
- IT基礎知識はあった方が良い
学生時代の経験やチームでの役割など、オーソドックスな質問が中心のようです。
基本的なコミュニケーション能力やITへの意欲が示せれば、チャンスはあるでしょう。
中途採用の難易度
一方で、中途採用の場合は、基本的に実務経験やスキルが問われるためハードルは上がります。
近年の例を見ると、2024年度の中途採用人数は4名のみと、ごく少数に限られています。
- 実務経験・スキルが問われる
- 採用人数はごく少数
- 新卒より競争率が高い可能性
採用枠が少ないため、中途採用で入社する競争率は新卒よりも高いかもしれません。
即戦力としての期待値が高いことがうかがえます。
総合的な難易度評価
新卒でのCIJ就職は「難関校生には安全圏、一般校生には射程圏内」程度の難易度感です。
リクルートサイト上のプレエントリー者数は毎年1000名超にのぼり、倍率自体はそれなりです。
- 新卒難易度は中程度
- プレエントリーは1000名超
- 突出した選考難度ではない
IT業界志望で安定志向の学生には人気があり、一定の準備は必要でしょう。
しかし、突出した選考難度ではなく、人物重視で判断される可能性が高いです。
CIJの「総合評価」
ここまでを踏まえて総合評価すると、CIJは「安定志向の中堅IT企業」と言えます。
社員評価は5点満点中2.9から3.0前後と、特筆して高くも低くもない平均的な満足度です。
- 労働環境と勤続年数
- 待遇とやりがいのバランス
- 社風と求められる姿勢
良く言えばバランス型、悪く言えば無難な企業という位置づけが実態に近いでしょう。
CIJの総合的な評価について、くわしく見ていきましょう。
労働環境と勤続年数
労働環境は比較的整備されており、残業少なめ、休暇取得可と安心して働ける評価が多いです。
福利厚生も一通りそろっており、この点ではホワイト企業に近い側面を持っています。
- 残業少なめ・休暇取得可
- 平均勤続年数13.6年
- 定年まで腰を据える社員も
実際に平均勤続年数は13.6年にも及んでおり、定年まで腰を据える社員も少なくありません。
長期的に安定して働きたい人にとっては、非常に良い環境が提供されています。
待遇とやりがいのバランス
一方で、待遇面（給与・昇進）や仕事のやりがいに関しては、物足りなさを感じる声もあります。
「見かけは良いが中身がない」という辛辣な声は、このアンバランスさを表しているかもしれません。
- 給与・昇進に物足りなさ
- 安定と引き換えの側面
- 劇的な成長機会は少ない
安定していて大崩れしない代わりに、劇的な成長機会や高報酬は少ないのがCIJの特徴です。
安定性と刺激のどちらを重視するかで、評価が大きく分かれるポイントです。
社風と求められる姿勢
社内の雰囲気や人間関係は穏やかで働きやすく、愛着を持つ社員も多いようです。
しかし、成長意欲の高い若手にとっては「自分の市場価値を高められるか」という不安も生じます。
- 穏やかな社風で働きやすい
- 受け身だと成長機会少ない
- 自己研鑽の姿勢が必要
受け身でいると「成長機会が少ない」と感じる可能性があり、自己研鑽の姿勢が求められます。
DXやAIなど先端領域にも取り組んではいますが、自ら学ぶ意欲が重要になるでしょう。
CIJが「おすすめできる人」
以上の特徴を踏まえ、CIJへの就職・転職をおすすめできるのは、特定のタイプの人です。
特に、安定志向やワークライフバランスを重視する人には、フィットしやすい職場と言えます。
- 安定志向の人
- ワークライフバランス重視の人
- 穏やかな社風を好む人
- 幅広い業界知識を身に付けたい人
- ITエンジニアとして基礎を固めたい新人
「安定・働きやすさ・広い視野」を求める人には、CIJは良い選択肢となるでしょう。
長く安心して働きながら、社会に役立つシステム作りに携わりたい方におすすめです。
CIJが「おすすめできない人」
反対に、CIJへの入社をあまりおすすめできないのは、以下のようなタイプの人です。
高収入志向の人や、最先端技術に強いこだわりを持つ人には、物足りないかもしれません。
- 高収入志向の人
- 最先端技術にこだわりたい人
- 急成長環境を望む人
- 専門特化して極めたい人
- 緊張感のある競争環境を好む人
「高報酬・尖った成長・専門追求」を求めるタイプの方には、他の選択肢の方が合うでしょう。
CIJはオーソドックスなSIer企業であり、そのカラーに合わないとギャップを感じやすいです。
CIJで働く際の「注意点」
CIJで働く上で、留意しておきたい点がいくつか存在します。
SIerである以上、配属されるプロジェクトによって業務内容や忙しさが大きく変わります。
- 配属プロジェクトによる差
- 自己研鑽の必要性
- 昇進要件（論文）の把握
- 勤務地と転勤の可能性
- 客先常駐の働き方
- 上司との関係構築
入社前に「絶対〇〇の開発ができる」とは限らない点に注意が必要です。
自身のキャリアプランを持ち、会社の制度を上手に活用することが充実のコツと言えます。
よくある質問｜CIJは「やばい」のか徹底調査
CIJに関して、転職希望者や就活生からよく寄せられる質問にお答えします。
初任給の具体的な金額や、会社の将来性など、気になるポイントをまとめました。
- 初任給は？
- 将来性ある？
- 社長はどんな人？
- 採用大学の実績は？
これらの情報を知ることで、CIJへの理解がさらに深まるはずです。
会社の実態を多角的に把握し、転職活動の判断材料にしてください。
初任給は？
2024年度実績で、大学卒の初任給は月給26万0100円（固定残業代12時間30分＝2万3100円含む）です。
大学院卒は月給28万6100円、短大・専門卒は月給23万3700円（いずれも固定残業代含む）です。
- 大卒月給26万0100円
- 大学院卒月給28万6100円
- 固定残業代（超過分別途）
年収ベースで試算すると、学部卒の初年度年収は約380万円から400万円程度（賞与含む）となります。
IT業界では平均的な水準であり、大手メーカー系SIerなどと概ね同程度です。
将来性ある？
CIJの将来性は、安定基盤に加えて新規事業にも取り組んでいるため、十分あると考えられます。
特に話題となっているのが「フィジカルAI」領域で、市場の関心を集めました。
- フィジカルAI領域に注力
- 安定した受託開発（フロー）
- 自社製品（ストック）強化
受託開発という安定収益に加え、自社製品などストック型ビジネスも強化しています。
急成長株ではないにせよ、「堅実に右肩上がり」の会社として発展していく可能性が高いです。
社長はどんな人？
現社長の坂元昭彦氏は、1988年に新卒入社した生え抜き社員です。
エンジニアや営業、経営戦略などを経験し、一社員から叩き上げで社長まで昇りつめました。
- 新卒入社の生え抜き社長
- 現場経験豊富なテクノクラート
- 温和で社員思いとの評判
温和で社員思いとの評判もあり、現場目線を理解した経営をしていると言われます。
社員の挑戦を支援する姿勢を打ち出しており、堅実に舵取りをしている印象です。
採用大学の実績は？
CIJの採用大学実績は非常に幅広く、全国各地の様々な学校出身者が活躍しています。
東京大学、京都大学などの難関校から、地方国公立、中堅私大、専門学校まで多数の実績があります。
- 全国区で多種多様な実績
- 難関校から中堅校まで
- 文理不問・専攻不問
特定の大学に偏らず、人物本位で採用していることがうかがえます。
文系出身者も多く入社しており、学歴よりも意欲と適性を見る傾向と言えるでしょう。
まとめ｜CIJは本当に「やばい」のか徹底調査
- 悪い口コミ：スキル・給与への不満や、一部の労働環境問題が報告されています。
- 離職率：8.2%程度と平均的ですが、給与やキャリアへの不満による退職も見られます。
- パワハラ：ゼロとは言えないものの、会社ぐるみではなく部署や上司によるところが大きいようです。
- 良い口コミ：人間関係の良さ、ワークライフバランス（残業月15h）、経営の安定性が高く評価されています。
- 会社概要：東証プライム上場の独立系SIerで、安定した事業基盤を持っています。
- 強み：基盤技術力、大手顧客との関係、フィジカルAIなど新規事業への挑戦が強みです。
- 平均年収：約554.7万円と業界平均レベルで、突出して高くはありません。
- 勝ち組か？：安定志向なら「勝ち組」、高年収志向には物足りない、価値観次第です。
- 就職難易度：中程度で、人物重視の採用傾向があり、学歴の幅も広いです。
- 総合評価：安定志向の中堅IT企業であり、「やばい会社」ではありません。
- おすすめな人：安定志向、ワークライフバランス重視、穏やかな社風を好む人です。
- おすすめできない人：高収入志向、最先端技術特化、急成長を望む人です。
- 注意点：配属ガチャの可能性、自己研鑽の必要性、昇進要件（論文）に注意が必要です。
- よくある質問：初任給（大卒26万）、将来性（あり）、社長（生え抜き）、採用大学（幅広い）ことが分かりました。
CIJは「やばい会社」ではなく、安定性と働きやすさに強みを持つ堅実な企業であることが分かりました。
あなたのキャリアプランとCIJの環境が合致するか、冷静に見極めることが転職成功の鍵です。
もし、CIJのような安定企業への転職や、自分に合うIT企業が分からないと悩んでいるなら、転職エージェントの活用をおすすめします。
プロの視点であなたの強みを分析し、CIJを含む非公開求人や、あなたに最適なキャリアパスを提案してくれるはずです。
まずは一度、無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。