「スパイダープラスはハラスメント対応がやばい?」
「優秀な人がどんどん辞めていくって本当?」
「将来性が見えなくて不安…」
転職活動中にスパイダープラスの情報を集めていると、このような不安な口コミを見かけることがあります。
ですが、ネガティブな情報だけをうのみにして応募をためらってしまうのは、もったいないかもしれません。
しかし、ご安心ください。
本記事では、スパイダープラスの「やばい」と言われる理由から、良い評判、年収、将来性まで網羅的に詳しく解説します。
この記事を読むことで、スパイダープラスが「やばい会社か」どうかが分かり、安心して転職活動の判断ができるようになります。
記事のポイント
- 悪い口コミ(ハラスメント・離職・将来性)の実態
- 離職率と具体的な退職理由
- パワハラの有無と会社の対策
- 良い口コミ(人間関係・ワークライフバランス)
- 会社概要と事業の強み
- 平均年収と評価制度
- 就職難易度と総合評価
- おすすめできる人・できない人の特徴
スパイダープラスはやばい?激務?「悪い口コミ評判」
スパイダープラスについてネット上の口コミを調査すると、一部で不安の声も見られます。
実際の社員・元社員からの総合評価は2.4~3.3程度とやや低めであり、いくつかの悪い口コミが報告されています。
- ハラスメントへの対応
- 優秀層の離職
- 製品開発の遅れと将来性への不安
- 社内体制・業務面の混乱
- 労働時間の実態
一方で、労働時間に関しては「ブラック企業」的な激務というわけではなさそうです。
くわしく見ていきましょう。
ハラスメントへの対応
社内でセクハラ・パワハラを行った人物への処分が「上場企業とは思えないほど甘い」という指摘があります。
ハラスメントが原因で退職した社員もいると報告されており、企業風土への不満がうかがえます。
- 処分が甘いとの指摘
- ハラスメントが原因の退職者も
- 360度評価導入を望む声
管理職に対する360度評価導入など、社員の声を反映した体制改善を望む声もあがっています。
企業風土の改善が今後の課題となっているようです。
優秀層の離職
「優秀な人材は多いがどんどん辞めている」という口コミがあり、定着率の低さが懸念されています。
特に成長意欲の高い社員ほど、現状の働きがいや将来性に物足りなさを感じている状況です。
- 優秀な人材が辞めている
- 成長意欲の高い社員ほど
- 短期間で離職するケース
短期間で離職するケースがあるようで、人材の定着が組織的な課題かもしれません。
働きがいやキャリアパスの整備が求められていると考えられます。
製品開発の遅れと将来性への不安
事業面では「プロダクト開発や改善スピードが競合に比べて遅い」といった厳しい評価が見られます。
「現状の株価も下がり続けており未来が見えない」という声もあり、将来性に不安を感じる社員もいます。
- 開発スピードが競い
- 株価が下がり続けている
- プロダクト自体が弱い
「目先の失敗補填作業が多く、将来に向けた開発ができていない」という不満も報告されています。
事業の成長性に疑問を感じて退職を検討する社員もいる状況です。
社内体制・業務面の混乱
急成長中のベンチャー気質もあり、「入社時に仕様書や社内ルールが整備されていない」との指摘があります。
ドキュメント不足や組織変更の頻度などに戸惑う声があり、整備不足な点が課題です。
- 入社時に仕様書がない
- 社内ルールが未整備
- 積極的なキャッチアップ必要
自分から積極的に動かないと、業務のキャッチアップが難しい環境のようです。
こうした整備不足な点を「やばい」と感じる人もいるのかもしれません。
労働時間の実態
一方で、労働時間に関しては極端な激務ではないようです。
転職会議のデータでは平均残業時間は月16時間程度、有給消化率も82%に達するとされています。
- 平均残業月16時間
- 有給消化率82%
- 土日祝休み
ワークライフバランスの満足度は概ね高い評価を得ており、週末はきちんと休めるとの口コミもあります。
総じて、長時間労働が常態化しているわけではなさそうです。
スパイダープラスの「離職率と退職理由」
スパイダープラスの離職率について、公式な数値は公表されていません。
しかし、口コミからは退職者が比較的多い様子がうかがえ、特に優秀な人材の流出が懸念されています。
- 離職率の実態
- 主な退職理由
- 人間関係は良好?
一方で、会社自体は成長を続けており、2025年時点で約300名規模へと社員数は増加傾向です。
くわしく見ていきましょう。
離職率の実態
公式な離職率は公表されていませんが、口コミでは優秀な人材が短期間で辞めてしまうとの指摘があります。
組織として人材流出に悩んでいる可能性が考えられます。
- 公式数値は未公表
- 優秀な人材が辞めている
- 社員数は増加傾向
ただし、会社は成長中で社員数は増加しており、毎月のように中途入社者が加わっているとの声もあります。
積極的な採用で人員を拡充する一方で、内部では入れ替わりが起きている状況と考えられます。
主な退職理由
退職理由として多く挙がるのは、前述したハラスメント問題です。
また、キャリア面の不満も顕著で、「やりがい」や「成長・将来性」の項目が5点中1.3と極めて低く評価されています。
- ハラスメント問題
- やりがい・成長性の低評価
- 経営陣への不透明感
仕事の達成感や会社の将来性に失望して退職を考える人が多いことが示唆されています。
経営陣の意思決定に不透明さを感じ、将来が不安という声も報告されています。
人間関係は良好?
一方で、人間関係の良さから来るポジティブな面もあります。
「社内の仲が非常に良く、人間関係が原因で辞める人はまずいない」という社員の証言もあります。
- 社内の仲が非常に良い
- 人間関係の不満はない
- 困ったときはサポートあり
OpenWorkの口コミでは「人間関係に関する不満は聞いたことがない」というコメントも寄せられています。
職場の人間関係そのものが退職理由になるケースは少ないようです。
スパイダープラスの「パワハラの有無」
スパイダープラスにパワハラは存在するのかについて、社員口コミからいくつか示唆されています。
「セクハラやパワハラを行った者への処分が信じられないほど甘い」という辛辣な指摘がありました。
- パワハラの口コミ
- 会社の対策
- 公表された事件の有無
実際にハラスメントを理由に退職した社員がいることが報告されています。
くわしく見ていきましょう。
パワハラの口コミ
転職会議の投稿では、ハラスメントを行った者への処分が甘いという指摘がなされています。
この投稿者は「企業風土を直してほしい」と訴えており、会社の対応に不満を感じたようです。
- 処分が甘いとの指摘
- ハラスメント理由の退職者
- 企業風土改善を望む声
少なくとも過去に社内でハラスメント問題が発生し、それに対する会社の対応が課題であったことは確かなようです。
一部の社員には「会社の対応が甘い」と受け取られるケースがあったと考えられます。
会社の対策
もっとも、会社側もハラスメント対策に取り組んでいないわけではありません。
公式サイトには「アンチハラスメントポリシー」が掲示されており、あらゆる形態のハラスメントを許容しないと明記しています。
- アンチハラスメントポリシー
- 人権と尊厳を尊重
- あらゆるハラスメントを許容しない
コンプライアンス経営の一環としてハラスメント撲滅を目指す姿勢を示しています。
重要なのは、ポリシーが現場で適切に機能しているかという点です。
公表された事件の有無
幸い、現在までに対外的に大きく報道されたハラスメント事件や炎上案件は確認されていません。
問題はあくまで社内での出来事に留まっているようです。
- 対外的な報道はなし
- 社内の出来事に留まる
- 防止策の実効性が課題
とはいえ、社員の士気や安心して働ける環境づくりのためにも、防止策の実効性を高めることが会社の課題と言えるでしょう。
応募や入社を検討する際には、会社の姿勢についても注視しておくことをおすすめします。
スパイダープラスの「良い口コミ評判」
ネガティブな評判がある一方で、スパイダープラスには良い口コミや高く評価されている点も多々存在します。
社員・元社員から寄せられるポジティブな評価をまとめると、いくつかのポイントが挙げられます。
- 人間関係・社風が良い
- ワークライフバランスの良さ
- 女性の活躍推進
- 給与・待遇の安定
- 顧客志向・サポート体制
働きやすさや社風の良さ、安定したビジネス基盤などポジティブな側面も多々確認できます。
くわしく見ていきましょう。
人間関係・社風が良い
社内の人間関係が非常に良好で、チームワークがとれている点は多くの社員が認めています。
「社員同士仲が良く、話せば分かり合える人が多い」という声があり、人間関係の満足度は76と高めの数値です。
- 人間関係の満足度76
- ストレスはほとんどない
- アットホームな文化
「人間関係でストレスを感じることはほとんどない」という口コミも見られます。
アットホームで助け合いの文化が根付いているようです。
ワークライフバランスの良さ
労働時間や休日取得の面での評価が高く、働きやすい環境が整っているとの声があります。
平均残業時間は月17時間程度で、有給休暇消化率はほぼ100%に達する社員もいるようです。
- 有休消化率ほぼ100%の人も
- 休日・休暇満足度90/100
- 年休123日・完全週休二日制
年休123日で完全週休二日制であり、1時間単位の有給が取得できるなど柔軟な働き方が可能です。
仕事とプライベートを両立しやすい環境は大きな長所と言えるでしょう。
女性の活躍推進
ダイバーシティの面でも評価があり、女性管理職が複数人在籍しています。
「営業部門では女性の管理職もいて、実力が正当に評価され昇進している」という口コミがあります。
- 女性管理職が在籍
- 実力が正当に評価
- 子育て中も働きやすい
2024年には同社から初の女性役員が誕生したとの発表もあり、女性のキャリアパスにも道が開かれています。
女性の働きやすさは5点満点中4.0と高評価が付けられています。
給与・待遇の安定
給与水準自体は業界平均並みですが、「毎年少しずつ昇給している」という声もあります。
年功より実力評価で昇格しているようで、営業職では固定給が安定して支払われる傾向です。
- 年功より実力評価
- 営業職は固定給安定
- ストックオプション制度
福利厚生面でも従業員持株会制度や確定拠出年金の導入など、充実してきているとのことです。
会社規模の拡大に伴い、待遇面も整備が進んでいるようです。
顧客志向・サポート体制
提供するサービス面でも「顧客対応・サポート力が優れている」という評判があります。
エンジニアからは「サポートセンターが充実しており、製品力というよりサポート力で契約が決まることもある」との声。
- サポートセンターが充実
- 契約社数2,000社以上
- 解約率1%前後
導入後の手厚いフォローが顧客から高評価を得ており、解約率も1%前後と低水準で安定しています。
顧客基盤の厚さと継続利用率の高さは同社の強みといえます。
スパイダープラスの「会社概要」
スパイダープラスは、建設業界向けのSaaS「SPIDERPLUS」を提供するICT企業です。
本社所在地は東京都港区虎ノ門で、北海道から福岡まで全国各地に営業拠点を構えています。
- 事業内容と主力製品
- 設立と上場
- 業績と従業員
1997年9月に創業し、2000年2月に法人設立されました。
くわしく見ていきましょう。
事業内容と主力製品
事業内容は一貫して建設業のDX支援であり、主力製品「SPIDERPLUS」は現場管理アプリです。
建築図面の閲覧・編集、現場写真の撮影整理、報告書の作成などを一つのアプリ上で完結できます。
- 建設現場のデジタル化に注力
- 図面閲覧・写真整理・報告書作成
- 紙の図面を使わない現場運営
iPad等を活用して現場とオフィス間の情報共有を円滑化することができます。
利用企業はゼネコンやサブコンを中心に2025年時点で2,100社以上に上ります。
設立と上場
当初は保温断熱工事の請負業からスタートしました。
2011年に現在の主力サービスであるSPIDERPLUSの開発・提供を開始しています。
- 1997年創業・2000年設立
- 2011年サービス開始
- 2021年3月30日上場
2021年3月30日に東証マザーズ(現グロース市場)へ新規上場を果たしました。
「建設DX」領域の企業としては史上初の上場例となりました。
業績と従業員
上場後は順調に業績を伸ばし、2025年12月期第2四半期累計の売上高は23.6億円でした(※第3四半期累計では約35.97億円まで拡大)。
従業員数は約250名で平均年齢35.4歳ですが、2025年時点では約300名規模となっています。
- 売上高23.6億円(2025年12月期第2四半期)
- 従業員数約300名規模
- 平均年齢35.4歳
代表取締役社長は創業者でもある伊藤謙自氏です。
企業理念は「“働く”にもっと『楽しい』を創造する。」を掲げています。
スパイダープラスの「強み」
スパイダープラスには事業面・組織面でいくつか際立った強みがあります。
建設テック業界での先行者優位として、高い知名度と信用力を持っている点が挙げられます。
- 先行者優位と顧客基盤
- 製品力とサポート体制
- 安定した収益基盤
- 組織の若さと柔軟性
「圧倒的な顧客基盤」を築いており、豊富なユーザーデータと経験値は大きなアセットとなっています。
くわしく見ていきましょう。
先行者優位と顧客基盤
スパイダープラスは、建設DX銘柄として史上初の上場企業です。
「代表的な建設DX上場企業」としての信用力は、競合に対する優位性となっています。
- 建設DX企業初の上場
- 圧倒的な顧客基盤
- 業界トップクラスのユーザー数
上場企業であることから大型案件でも安心感を与えられます。
業界トップクラスのユーザー数・導入社数を誇っています。
製品力とサポート体制
提供する「SPIDERPLUS」自体の製品力・機能面も強みです。
建設業に特化した現場機能が豊富で、iPadで直感的に操作できる使いやすさが支持されています。
- 現場機能が豊富
- 直感的な操作性
- 手厚い顧客サポート
導入後のサポート体制が充実していることも強みで、「サポート力で契約が決まるケースもある」ほど評価が高いです。
これが奏功して解約率は1%前後という極めて低い水準を維持しています。
安定した収益基盤
売上の約99%が月額課金のストック収入で占められており、経営が安定しやすい構造です。
近年はARR(年間経常収益)も成長を続け2025年時点で約48.2億円に達しています。
- 売上の約99%がストック収入
- ARR約48.2億円
- 黒字化目前
契約社数も着実に増加しており、収益の見通しが立てやすい点は企業としての強みです。
黒字化目前まで収益性が改善しており、将来的な利益拡大も期待できます。
組織の若さと柔軟性
平均年齢35歳前後と組織は若く、意思決定のスピードが非常に速い社風も強みになり得ます。
「良くも悪くも意思決定が非常に早く組織が変化していく」という声がある通りです。
- 平均年齢35歳前後
- 意思決定が速い
- 柔軟な組織改編
市場環境や顧客ニーズに合わせて柔軟に戦略転換できる機動力があります。
大企業のような硬直性がないため、成長機会を逃さずチャレンジできる企業文化です。
スパイダープラスの「平均年収」
スパイダープラス社員の平均年収は、約581万円(5百81万円)です。
この数字はYahoo!ファイナンスに公開されているものです。
- 平均年収額と社員評価
- 昇給・評価制度
- 具体的な年収レンジ
平均年齢35.4歳から考えると、業界平均並み~やや控えめな水準といえます。
くわしく見ていきましょう。
平均年収額と社員評価
平均年収は約581万円ですが、社員からの「年収・給与の納得度」は62/100と平均的な数値です。
就活会議の口コミでも給与面の評価は5点中2.7と中程度になっています。
- 平均年収約581万円
- 納得度は62/100
- 給与評価は5点中2.7
「他社と比べて元々の給与テーブルが安いので、給与第一の場合は選ばないほうが良い」との率直な意見も見られます。
突出して高給でもなければ低賃金というわけでもない、ほぼ市場相場並みといった印象です。
昇給・評価制度
もっとも、昇給・評価制度については一定の整備がなされています。
毎年わずかずつではありますが給与改定(昇給)が行われており、業績連動の賞与やインセンティブも支給されています。
- 毎年昇給あり
- 業績連動賞与あり
- 実力主義の傾向
実力主義を掲げていることから、成果を上げれば昇格・昇給に反映されるケースもあるようです。
管理職以上になると年収レンジも上がり、性別に関係なく能力に応じて処遇される傾向と考えられます。
具体的な年収レンジ
公開求人情報から推測すると、データアナリスト職(経験3年以上)の想定年収は400~600万円程度です。
またある女性事務職の例では年収350万円(基本給25万円+残業代月4万円、賞与なし)というデータも報告されています。
- データアナリスト400~600万円
- 女性事務職350万円の例
- 一般社員は300~600万円
これらを見ると、一般社員クラスでは年収300万~600万円程度のレンジに収まる人が多いと推測されます。
平均年収581万円という数字は、社員全体の中央値に近いと考えられます。
スパイダープラスは「勝ち組?」
スパイダープラスは企業として成功している「勝ち組企業」なのでしょうか。
結論から言えば、部分的には勝ち組と言えるが、課題も抱えているというのが率直な評価です。
- 勝ち組と言える要素
- 懸念材料と株価
- 競合環境
上場を果たして事業規模を拡大している点は、企業として成功軌道に乗っている証と言えます。
くわしく見ていきましょう。
勝ち組と言える要素
まず勝ち組と評価できる要素として、2021年の上場以降、売上は順調に伸びている点が挙げられます。
赤字幅も大幅に縮小し黒字化目前まで来ており、経営改善が進んでいます。
- 売上順調
- 黒字化目前
- 契約社数約2,100社
建設DX市場で確固たる地位(契約社数約2,100社)を築いていることも評価できます。
こうした点からすれば、「業界の勝ち組(ニッチトップ)」的な存在と評価できます。
懸念材料と株価
しかし一方で、社内外からは懸念や厳しい視点も示されています。
特に社員口コミでは「株価も下がり続けており未来が見えない」といった声があり、人材流出も指摘されています。
- 株価が低迷
- 優秀な人が辞めている
- 上場ゴールとの声も
実際、同社株価は上場直後に比べ伸び悩んでおり、低い水準にとどまっています。
将来性に不透明さも残るため「誰もが羨む勝ち組」とまでは言い難い状況です。
競合環境
競合環境の激化も勝ち組と断言できない要因です。
建設現場向けアプリ市場では後発のスタートアップや他業種からの参入も相次いでいます。
- 競合他社が多い
- 価格が高く機能が限定的
- 営業努力が必要
社員からは「ここ数年でツールは各社が出し尽くしており、競合も多い」という指摘もあります。
安穏とはしていられない競争環境がうかがえます。
スパイダープラスの「就職難易度」
スパイダープラスの就職難易度について解説します。
結論から言えば「中程度(やや易しめ)」と考えられます。
- 全体的な難易度
- 募集職種と要件
- 採用プロセス
上場企業とはいえ社員数300名規模のベンチャー企業であり、大手企業ほど採用競争率が高いわけではないからです。
くわしく見ていきましょう。
全体的な難易度
大手企業ほどの採用競争率はなく、応募の門戸は比較的広く開かれている状況です。
実際、2025年時点でも公開求人が19件以上掲載されています。
- 中程度(やや易しめ)
- 大手ほどの競争率ではない
- 応募の門戸は広い
積極的に人材を受け入れて組織拡大を図っている段階であるためです。
誰もが落とされるような難関企業ではないというのが見立てです。
募集職種と要件
ポジションによって要件は様々ですが、技術系職種ではそれなりの実務経験やスキルを求める条件があります。
例えば「SQLを用いたデータ抽出3年以上」などの要件です。
- 技術職は実務経験必要
- 営業職はIT未経験OK
- ポテンシャル重視の採用も
一方、営業系ポジションでは「IT未経験OK」など、異業種出身者にも門戸を開いている求人もあります。
ポテンシャル重視で採用するケースも見受けられます。
採用プロセス
新卒採用も行っていますが規模は大きくなく、中途比率が高い印象です。
社風的に「人柄重視」でチームに馴染むかを見るという口コミもあります。
- 中途比率が高い
- 人柄重視・カルチャーフィット
- 面接は圧迫的との声も
面接ではカルチャーフィットや主体性が重視される可能性があります。
面接体験談では「雰囲気が硬く圧迫的だった」との声もあり、一定の厳しさはあるようです。
スパイダープラスの「総合評価」
ここまで良い点・悪い点を踏まえて、スパイダープラスの総合評価をまとめます。
社員からは「社風◎・将来性△・待遇平均並み」といった評価バランスが浮かび上がってきます。
- 各サイトの評価点
- 評価の傾向
- 総合的な見解
転職系サイトの評価を数値で見ると、総合評価は2.4~3.3程度とサイト間でばらつきがあります。
くわしく見ていきましょう。
各サイトの評価点
転職系サイトの評価は、おおむね平均より少し下程度の評価帯です。
転職会議では総合評価2.40/5.0と低めになっています。
- 転職会議 2.40/5.0
- エン転職 3.3/5.0
- 平均より少し下
エン・ジャパンの「エン転職」では総合評価3.3/5.0とやや高めです。
サイト間でばらつきはあるものの、極端に低いわけではありません。
評価の傾向
項目別には「社員の人間関係」「ワークライフバランス」「福利厚生」などは高評価です。
一方で「成長環境」「経営陣・評価制度」「やりがい」などが低評価という傾向が共通しています。
- 人間関係◎
- ワークライフバランス◎
- 成長環境△
- やりがい△
つまり、働きやすさは良いが仕事の意義や将来性に課題を感じるという社員の本音が反映されているのでしょう。
総合評価は人によって評価軸が変わる部分も大きいようです。
総合的な見解
総合的に見て、スパイダープラスは「ホワイト度の高いベンチャー企業」です。
ブラック企業的な長時間労働やパワハラ放置といった酷さはなく、働く環境においてはむしろ整備された部分もあります。
- ホワイト度の高いベンチャー
- 合う合わないが大きい
- 星3つ前後
一方で、企業としての成長途上ゆえの不安定さや物足りなさも抱えています。
「社風・働きやすさは◎、成長性・やりがい面で△」というのが総合的な評価です。
スパイダープラスが「おすすめできる人」
以上を踏まえ、スパイダープラスへの転職が向いている人の特徴を整理します。
建設業界のDX推進に携わりたいという意欲を持つ方にはやりがいがあるでしょう。
- 建設業界×ITに情熱がある人
- ベンチャーマインドがあり柔軟な人
- チームワークを重視する人
- ワークライフバランスを大切にしたい人
社風として人間関係が良好で、チームプレーを発揮したい人にもおすすめです。
くわしく見ていきましょう。
建設業界×ITに情熱がある人
建設業のDX推進に携わりたい、現場の働き方をテクノロジーで変革したいという方に向いています。
「現場の非効率をITで解消する」というミッションに共感できる人ほどモチベーション高く働けるでしょう。
- 業界貢献したい人
- 建設業界出身者
- IT業界出身者
建設業界出身でITに挑戦したい人や、IT業界出身で建設領域に新風を吹かせたい人には打ってつけです。
スパイダープラスはその最前線で働ける環境です。
ベンチャーマインドがあり柔軟な人
社内はベンチャー気質で意思決定が早く組織変更も頻繁です。
そのため、変化をポジティブに捉え臨機応変に対応できる人に向いています。
- 変化をポジティブに捉える
- 新しい仕組みを作りたい
- スピード感のある職場
「決まったことを決まった通りにやるより、新しい仕組みを自分で作るほうが好き」という方にはストレスなく馴染めるでしょう。
変化を厭わず前向きに乗りこなせるタフさがある人ほど活躍しやすい環境です。
チームワークを重視する人
社風として人間関係が良好で、フラットな組織でチームプレーを発揮したい人におすすめです。
部門を超えたコラボレーションも活発で、部署横断で協力し合う文化があります。
- フラットな組織
- 部署横断で協力
- コミュニケーションが取りやすい
「話せばわかり合える人が多い」と評されるほどコミュニケーションが取りやすい環境です。
人と協力して物事を進めるのが好きな方には魅力的でしょう。
ワークライフバランスを大切にしたい人
残業少なめ・有休取得しやすい職場を求める方にも向いています。
土日祝休みで年間休日は123日あり、基本的に定時退社もしやすいです。
- 残業少なめ
- 有休取得しやすい
- 年間休日123日
育児やプライベートとの両立を図りたい人、在宅勤務など柔軟な働き方をしたい人にも比較的寛容な環境です。
無理なく長く働ける職場を探している人にはフィットするでしょう。
SaaSビジネスや営業スキルを学びたい人
同社は建設業向けSaaSビジネスの成功例として業界知見が豊富です。
特にこれからSaaS営業を体系的に学びたい若手には良い環境です。
- SaaS営業を学べる
- 収入も安定
- 新人研修やOJTも整備
ある社員口コミでは「SaaS営業を学べて、収入も安定してもらえるので、この業界で営業を学ぶには一定良い環境」との声もあります。
未経験から営業スキルを積みたい人にも門戸が開かれています。
安定と成長のバランスを求める人
上場企業の安定感とベンチャーの成長感の両方を程よく味わいたい人にも向いています。
スパイダープラスは東証グロース上場で財務基盤は一定の安心感があります。
- 上場企業の安定感
- ベンチャーの成長感
- 大企業ほど保守的でない
社内はまだこれから作り上げていく余地が多い段階です。
大企業ほど保守的でなく、ベンチャーほど不安定すぎもしない環境で「安定×成長」のバランスを取りたい方にはフィットするでしょう。
スパイダープラスが「おすすめできない人」
反対に、以下のような志向を持つ方にはスパイダープラスはミスマッチになる可能性があります。
現状の給与水準は平均的で、大幅な年収アップは見込みにくいためです。
- 年収アップを最優先する人
- 安定・指示待ち志向の人
- 最先端技術を追求したい人
- 企業の将来性に神経質な人
社内ルールや業務フローが整いきっていない部分もあり、受け身の姿勢では難しいでしょう。
くわしく見ていきましょう。
年収アップを最優先する人
現状の給与水準は平均的で、大幅な年収アップは期待しにくいです。
社員からも「他社と比べて元々給与が安いので、給与第一の人にはお勧めできない」との声があります。
- 大幅な年収アップは困難
- 給与テーブルが安め
- 高収入志向はミスマッチ
もし転職の目的が年収アップであるなら、同社は物足りない可能性があります。
即座に高給取りになれる環境ではないため、高収入志向の強い方にはミスマッチでしょう。
安定・指示待ち志向の人
スパイダープラスはまだ社内ルールや業務フローが整いきっていない部分があります。
新人の立場でも自発的に動き、曖昧な状況を自分で切り開く姿勢が求められます。
- 受け身・指示待ちタイプ
- マニュアルや研修を期待
- 組織変更が頻繁
受け身で指示待ちタイプの人や、きっちり整備されたマニュアルを期待する人にはストレスを感じるでしょう。
変化を好まず決まった環境で安定的に働きたい人にも不向きです。
最先端技術を追求したい人
同社は「テック企業」を名乗っていますが、プロダクト自体は建設業現場向けの実用重視のシステムです。
尖った最先端技術に挑戦できる場ではないかもしれません。
- 技術力はSIerに近いイメージ
- AIなど最新技術ではない
- 技術的物足りなさ
「技術力が高いとは言えず、SIerに近いイメージ」とのエンジニア社員の声もあります。
AIやブロックチェーンなど最新技術を駆使した開発に没頭したい方には、技術的物足りなさを感じる可能性があります。
企業の将来性に神経質な人
前述のように、一部社員からは将来性への不安も出ています。
「株価下落」「成長が鈍化」「優秀層の流出」といった懸念材料に敏感な方だと、入社後も不安を抱えるかもしれません。
- 株価下落への懸念
- 成長鈍化
- リスク許容度が低い人
スタートアップには付き物のリスク許容度が低く、安定成長が約束された会社でないと嫌だというタイプの方には向かないでしょう。
将来性が見えないとの口コミを気にしすぎるとモチベーション維持が難しくなるかもしれません。
スパイダープラスで働く際の「注意点」
最後に、実際にスパイダープラスへ入社・勤務する際の注意点や心構えをまとめます。
入社後は、与えられた資料だけでは業務を全て把握しきれない可能性があります。
- 積極的なキャッチアップ
- 変化への柔軟な適応
- コンプライアンス意識
- 自己研鑽とキャリア形成
口コミにもある通り、自ら周囲に質問したり調べたりしてキャッチアップする姿勢が求められます。
くわしく見ていきましょう。
積極的なキャッチアップ
入社後は、積極的な情報収集・キャッチアップが必要です。
「仕様書がほぼなく社内ルールも散在している」状況で、自ら動く必要があります。
- 仕様書・ルールが未整備
- 自ら質問・調査が必要
- 消極的だと取り残される
消極的だと取り残されやすいため、最初は遠慮せず先輩や上司に質問し、知識を吸収しましょう。
社内Wikiや過去資料などもフル活用することが求められます。
変化への柔軟な適応
スパイダープラスでは組織再編や方針転換が比較的頻繁です。
配属部署の変更、新プロジェクトへのアサイン、上司の入れ替わりなども起こりえます。
- 組織再編・方針転換が頻繁
- こだわりすぎず順応する
- 変化を楽しむマインド
そうした変化にストレスを溜めないよう、良い意味でこだわりすぎず順応するマインドが大事です。
「想定外」を楽しむくらいの気持ちでいると良いでしょう。
コンプライアンス意識
ハラスメントをはじめとする社内問題について、会社も改善に努めています。
万一自分が被害に感じることがあれば速やかに信頼できる上司や人事に相談することが大切です。
- ハラスメントは速やかに相談
- アンチハラスメントポリシー
- 泣き寝入りしない
公式にアンチハラスメントポリシーも掲げている以上、声を上げれば対応が期待できます。
泣き寝入りせず適切な報告・相談を行い、クリーンな職場づくりに協力する意識を持ちましょう。
自己研鑽とキャリア形成
社内の成長環境に物足りなさを感じる場合、自分で補う意識も重要です。
自主的に自己研鑽を続けることで将来のキャリアの幅を広げられます。
- 自主的な自己研鑽
- 業界動向の勉強会参加
- 個人の市場価値を高める
社内に閉じず業界動向の勉強会に参加したり、他社のサービスを研究したりすることも大切です。
スパイダープラスで培った知見にプラスして個人の市場価値を高める努力を怠らないようにしましょう。
よくある質問|スパイダープラスは「やばい」のか徹底調査
スパイダープラスに関するよくある質問にお答えします。
過去の事件や将来性について不安に思う方もいるようです。
- 事件が過去にあった?(炎上)
- 将来性ある?
みなさまの疑問を解消していきます。
事件が過去にあった?(炎上)
少なくとも対外的に大きく報道された不祥事や炎上事件はありません。
ただし社内的な「事件」と呼べる出来事はいくつかあったようで、口コミでは「ある事件が起こった際の会社の対応が信頼できなかった」という声があります。
- 対外的な炎上はなし
- 社内トラブルへの不満
- 2025年に個人情報漏えい(委託先)
具体的な内容は不明ですが、ハラスメント問題などへの対応に不満を持ったケースだと考えられます。
会社が揺らぐような大事件は起きていませんが、2025年には委託先における個人情報漏えいが発生し謝罪しています。
将来性ある?
将来性については明るい材料と課題の両面があります。
建設業界のDX需要という追い風を受けており、実際に業績は拡大傾向です。
- 業績は拡大傾向
- 黒字化目前
- 競合増加・株価低迷の課題
2025年6月期まで連続して売上高を伸ばし、赤字も大幅に縮小してほぼ黒字化達成目前です。
一方で株価低迷や競合増加といった課題も存在しますが、十分成長余地があり伸びるポテンシャルを秘めた会社と言えるでしょう。
まとめ|スパイダープラスは本当に「やばい」のか徹底調査
最後に、本記事のポイントをまとめます。
スパイダープラスについて「やばい会社ではないか?」と心配する声が一部にありますが、結論としては、「極端にやばい会社ではないが、いくつか注意点はある」という評価になります。
- 悪い口コミ:ハラスメント対応や将来性への不安の声あり。
- 離職率:優秀層の流出懸念あるが、人間関係は良好。
- パワハラ:過去に問題あったが、現在は対策ポリシーあり。
- 良い口コミ:人間関係◎、ワークライフバランス◎、女性も活躍。
- 会社概要:建設DXのSaaS企業、2021年に上場。
- 強み:先行者優位、製品力とサポート力、安定収益モデル。
- 平均年収:約581万円で業界平均並み、高望みは禁物。
- 勝ち組?:ニッチトップだが、株価低迷など課題も。
- 就職難易度:中程度(やや易しめ)、門戸は広い。
- 総合評価:ホワイト度の高いベンチャー、合う合わないが大きい。
- おすすめな人:建設ITに情熱、ベンチャーマインド、WLB重視の人。
- おすすめできない人:年収最優先、安定志向、最先端技術志向の人。
- 注意点:積極的なキャッチアップと変化への柔軟性が必要。
- よくある質問:大事件なし、将来性は課題もあるがポテンシャルあり。
「やばい」という評判の真相が見えてきたのではないでしょうか。
スパイダープラスは、働く環境は整っていますが、成長途上の課題も抱える企業です。
ご自身の価値観と照らし合わせ、後悔のない転職活動を進めてください。
建設DXという社会的意義あるミッションに魅力を感じるなら、前向きに検討する価値が十分にある企業だと言えます。