「カコムスは激務でやばい?」
「給料が低いって本当?」
「客先常駐って実際どうなの?」
といった不安を抱えていませんか。
転職活動において、企業のリアルな評判は非常に気になります。
ですが、ネガティブな口コミだけを信じてしまうと、優良な企業を見逃すかもしれません。
しかし、ご安心ください。
本記事では、カコムスの実態をくわしく解説します。
この記事を読むことで、カコムスが「やばい会社か」どうか分かり、安心して転職活動ができるようになります。
記事のポイント
- 悪い口コミと良い口コミの両面を比較
- 離職率や退職理由の実態
- 平均年収と給与体系
- カコムスがおすすめな人の特徴
カコムスはやばい?激務?「悪い口コミ評判」
カコムス株式会社には「激務でやばい」という声が一部で聞かれます。
特にプロジェクト繁忙期の労働時間や給与水準に不満を持つ社員がいるようです。
- 過酷な労働時間の実態
- 低水準とされる給与
- 客先常駐でのストレス
悪い口コミ評判の具体的な内容について、くわしく見ていきましょう。
過酷な労働時間の実態
繁忙期には過酷な労働時間に達するケースが報告されています。
納期が厳しい時期は残業や休日出勤が当たり前になることもあるようです。
- 月間410時間働いた
- 過労死ラインを超える労働
- 体やメンタルを壊す人も
「一番忙しいときは月間410時間働いたこともある」との元社員の証言があります。
過重労働によって健康面のリスクを抱える社員もいたことが伺えます。
低水準とされる給与
給与水準の低さも「やばい」と言われる一因となっています。
新卒入社から約3年後に、他社の同期と100万円以上の年収差がついた例もありました。
- 基本給が非常に低い
- 残業代を稼がないと苦しい
- 手取り20万円もいかない月
基本給が低いため、残業代を多く稼がないと人並みの収入にならないという声があります。
残業がない月は生活が苦しいと感じる若手社員もいるようです。
客先常駐でのストレス
客先常駐(派遣)での勤務形態がストレスの原因となる場合もあります。
常駐先の正社員から高圧的な態度を取られたという口コミも見られました。
- 制度がめんどくさかった
- 高圧的な態度を取られた
- 派遣社員の仕事量が多い
下請けとして言いなりにならざるを得ない状況に、やりがいを見失う人もいるようです。
裁量の乏しさや待遇格差が、不満につながっているケースが指摘されています。
カコムスの「離職率と退職理由」
カコムスの離職率は比較的高めで、社員の定着に課題があると言われています。
特に新卒入社組の早期離職が目立つとの証言が寄せられています。
- 若手社員の高い離職率
- 主な退職理由
- 女性のキャリア継続
在籍10年間で50人以上の退職者を見たという元社員の声もありました。
どのような理由で退職に至るのか、くわしく見ていきましょう。
若手社員の高い離職率
新卒社員の定着率が低い実態が口コミから伺えます。
ある元社員によれば、新卒同期約10人が3年後には半分に減ったそうです。
- 新卒同期が3年で半分に
- 5年後には自分一人に
- 入社数年で半数以上退職
5年後には同期が自分一人になってしまったという証言は深刻です。
新卒3年以内の離職率が50%以上だった可能性も示唆されています。
主な退職理由
退職理由としては、過重労働への疲弊や給与への不満が挙げられます。
忙しすぎて体調を崩し、退職を決断するケースがあったようです。
- 過重労働による疲弊
- 給与水準と将来への不安
- 会社の成長性への懸念
「給与水準の低さが一番の理由」と断言する声や、昇給額が微々たるものだったとの指摘もあります。
「リーダークラスの年収が安すぎてショックを受けた」という証言も退職動機になっています。
女性のキャリア継続
女性社員が長期的にキャリアを継続しにくい可能性も指摘されています。
「女性にとって良い会社ではありません」という厳しい口コミも見られました。
- 女性は殆ど30歳頃に退職
- 産休・育休制度は存在
- 長期勤務する女性が少ない
産休や育休制度自体は用意されているものの、実態として利用しにくいのかもしれません。
ライフイベントを機に離職する女性が多い可能性が示唆されています。
カコムスの「パワハラの有無」
カコムス社内でのパワーハラスメントの横行については、具体的な告発は見当たりません。
むしろ、社内の人間関係は比較的穏やかであると評価する声もあります。
- 社内の雰囲気は穏やか
- 会社のハラスメント防止策
- 客先常駐での注意点
露骨なパワハラが蔓延するような雰囲気ではないという意見が多いです。
パワハラの有無に関する実態を、くわしく見ていきましょう。
社内の雰囲気は穏やか
社員の口コミでは「基本的に威圧的な方などもいない」と評価されています。
直属の上司も話しやすい人が多く、穏やかな社風だと考えられています。
- 威圧的な人はいない
- 上司や先輩は良い人ばかり
- 週末に悩みを聞いてくれる
「上司や先輩は良い人ばかりで助かった」というポジティブな声も存在します。
人間関係の良さをカコムスで働いて良かった点に挙げる社員もいるようです。
会社のハラスメント防止策
企業としてハラスメント防止を公式に掲げ、CSR方針にも明記しています。
「すべての非人道的な扱いを禁止します」と人権尊重の姿勢を謳っています。
- ハラスメント禁止を明記
- セクハラ・パワハラ研修
- 研修はペーパーのみ?
セクハラやパワハラに関する研修も行われているようです。
ただし「研修はペーパーのみ」との指摘もあり、実効性には疑問符がつく可能性もあります。
客先常駐での注意点
カコムス社内ではなく、客先常駐先での人間関係には注意が必要です。
派遣先のプロパー社員から高圧的な態度を取られたという声も過去にはありました。
- 常駐先の人間関係に左右
- カコムス自体の社風ではない
- パワハラに近い圧力も
配属先の環境によっては、パワハラに近い圧力を感じる場合もあるでしょう。
カコムス本社の雰囲気とは別に、常駐先でのトラブルリスクは認識しておくべきです。
カコムスの「良い口コミ評判」
カコムスには「やばい」という声だけでなく、多くの良い口コミ評判も存在します。
特に職場の人間関係の満足度は74%と高めの水準です。
- 良好な人間関係
- 充実した教育と成長環境
- 若手への裁量権
- 福利厚生と休日休暇
- ワークライフバランス
- 安定性と成長意欲
社員にとって魅力的な側面も多数報告されています。
どのような点が評価されているのか、くわしく見ていきましょう。
良好な人間関係
新卒入社社員からは「指導してくれた上司や先輩は良い人ばかり」との声があります。
週末に飲みに誘って悩みを聞いてくれるなど、風通しの良い社風が伺えます。
- 人間関係の満足度は74%
- 面倒見の良い上司が多い
- アットホームな社風
同業他社と比較しても、人間関係でストレスを抱えにくい環境のようです。
コミュニケーションの改善にもつながったという体験談もありました。
充実した教育と成長環境
「社内の教育制度が充実しており、スキルアップしやすい」と評価されています。
新人研修は2ヶ月間にわたり行われ、未経験者でも安心できる体制です。
- 20代の成長環境は3.4点
- 新人研修は2ヶ月間
- 資格取得支援制度が充実
資格取得支援も手厚く、難関資格なら月5万円程度の資格手当が付きます。
社員の成長を後押しする制度が整っている点は大きな魅力です。
若手への裁量権
「新卒でも上流工程を任せてもらえる」という口コミがあります。
入社半年で顧客との打ち合わせに同行し、全工程を経験した新卒社員もいました。
- 若手でも上流工程を経験
- 早い段階でリーダーも
- 実力主義の一面
実力次第では早期に責任あるポジションを任される風土があるようです。
成長志向が強い人にとっては、やりがいを感じられる環境でしょう。
福利厚生と休日休暇
年間休日は127日(2024年度実績)と多く、休みはしっかり取れます。
有給休暇についても「前もって伝えればいつでも取れる」との声がありました。
- 年間休日は127日
- 休日休暇の満足度は85%
- 家族旅行補助金制度あり
休日休暇の満足度は85%と非常に高く、ワークライフバランスを保ちやすいです。
家族旅行補助金やスポーツクラブ法人会員など、ユニークな制度も揃っています。
ワークライフバランス
月の平均残業時間はおおむね20時間から23時間程度とされています。
これはIT業界平均(約30時間)よりも少ない水準です。
- 平均残業は月20~23時間
- 勤務時間の納得度は75%
- フレックスタイム制度導入
平常時は定時で帰れる日も多く、プライベートの時間を確保しやすいようです。
本社勤務者を中心にフレックスタイム制度も導入されています。
安定性と成長意欲
事業面では「大手企業の案件も多く安定している」と評価されています。
M&Aによる新技術の取り込みや、生成AIの業務利用解禁など積極性も見られます。
- 大手案件が多く安定
- M&Aで新技術を取り込む
- 自社製品の開発も実施
単なるSES下請けに留まらず、事業の多角化を進めている点も強みです。
二代目社長の組織開発への意欲も高いと評価されています。
カコムスの「会社概要」
カコムス株式会社は、1971年7月7日に創業された独立系IT企業です。
大阪本社と東京本社の二本社体制をとり、全国主要都市で事業を展開しています。
- 基本情報と事業内容
- 沿革とグループ会社
- 上場区分と主要取引先
50年以上の歴史を持つ老舗SIer(システムインテグレーター)です。
どのような会社なのか、その概要をくわしく見ていきましょう。
基本情報と事業内容
本社は大阪市北区と東京都千代田区にあり、名古屋や福岡にも拠点を持ちます。
代表取締役社長は清水 卓氏で、資本金は9,500万円です。
- 創業は1971年7月7日
- 従業員数グループ623名
- 平均年齢は32歳前後
従業員数はグループ全体で623名(2025年4月1日時点)に達しています。
ソフトウェア受託開発やSES、ITインフラ構築など幅広いITソリューションを提供しています。
沿革とグループ会社
50年以上の歴史を持ち、「設立54年を超えるIT業界の老舗」とされています。
2021年には持株会社制へ移行し「カコムスホールディングス株式会社」を設立しました。
- 1997年10月に現法人設立
- 2021年に持株会社制へ
- グループ経営体制を推進
グループ会社には、アコードワークス株式会社や株式会社シネマレイなどがあります。
ソフト開発や教育ICT、映像制作など専門領域を持つ企業で構成されています。
上場区分と主要取引先
上場区分は非上場で、株式は公開していません。
堅実な経営を優先し、あえて上場していないと推測されます。
- 上場区分は非上場
- 大手メーカー系案件が中心
- 日本マイクロソフトと提携
主要取引先は公開されていませんが、大手メーカー系のシステム案件が多いようです。
パートナー企業として、日本マイクロソフトやNTTデータなどの名前が挙がっています。
カコムスの「強み」
カコムスには、他社と比較した際の競争優位となるいくつかの強みがあります。
創業以来50年以上の歴史で培った取引先との信頼関係は大きいです。
- 安定した顧客基盤
- 事業の多角化とM&A戦略
- 最新技術への挑戦
- 人材育成と組織力
- 働き方改革への取り組み
安定収益を確保しつつ、変革への意欲も併せ持っています。
どのような強みがあるのか、くわしく見ていきましょう。
安定した顧客基盤
古くから付き合いのある大手企業が多く、安定した受注基盤を持っています。
「急に仕事が無くなるということはない」と社員も感じているようです。
- 50年超の信頼関係
- 大手企業からの案件多数
- 景気変動にも比較的強い
流通や金融など複数分野で事業を展開し、リスク分散ができています。
景気が悪い時でも仕事が途切れにくい点は、大きな強みと言えます。
事業の多角化とM&A戦略
自社パッケージ開発やクラウドサービス提供など、複数の事業領域を持っています。
M&A(企業買収)によって、元々持っていなかった技術を取り入れている点も評価されます。
- 自社パッケージ開発
- M&Aによる新技術獲得
- IT×教育・映像分野へ進出
教育ICTや映像制作の会社をグループ化し、事業の多角化を実現しています。
単一事業に依存しない経営体制が強みとなっています。
最新技術への挑戦
老舗企業でありながら、最新のITトレンドを積極的に取り入れる姿勢があります。
社内では生成AIの業務利用を解禁するなど、新しい技術に柔軟です。
- 生成AIの業務利用を解禁
- クラウドやAR/VRに注力
- イノベーションへの挑戦3.6点
クラウド(Azure等)やRPA、AR/VRといった先端分野にも取り組んでいます。
DX支援やイノベーション創出に力を入れている点は魅力です。
人材育成と組織力
充実した教育制度により、若手を育成する力は会社の強みとなっています。
新卒を毎年採用・育成し、若い戦力が現場で活躍しています。
- 充実した教育制度
- 組織力は高い
- 社長の組織開発意欲
「組織力は高い」「社長の組織開発への意欲が高い」との口コミもありました。
若手の台頭が早く、フレッシュな発想が組織を牽引している面があります。
働き方改革への取り組み
社員の働く環境改善に積極的に取り組んでいるという評価もあります。
テレワーク導入やフレックス制度、リモートワークの拡大を進めているようです。
- テレワークの導入
- フレックス制度の活用
- 週平均2~3日のリモート
週平均で半分(2~3日)はリモートワークを実施しているケースもあります。
従業員満足度向上への取り組みが、企業の強みになりつつあります。
カコムスの「平均年収」
カコムスの平均年収は、おおむね300万円台後半から400万円台前半と推定されます。
口コミサイトでは、社員41名の平均年収が423万円(平均年齢32歳)という統計があります。
- 推定平均年収
- 新卒初任給と昇給
- 残業代と各種手当
業界平均や同年代平均と比較すると、やや低めの水準と言えそうです。
給与体系について、くわしく見ていきましょう。
推定平均年収
転職口コミサイト「エン カイシャの評判」では平均年収423万円(平均32歳)です。
一方、「キャリコネ」では平均年収約373万円とのデータもありました。
- 平均年収は約423万円
- 平均年齢は32歳
- 情報通信業平均より低め
いずれのデータも、同業の平均水準よりは低めであることを示しています。
給与の満足度は59%に留まり、約4割の社員は不満を抱えています。
新卒初任給と昇給
新卒の大卒初任給は月給21万円(大学院了22万円)です。
昇給は年1回(10月)ですが、昇給額は年数千円から1万円程度と少ないようです。
- 大卒初任給は月給21万円
- 賞与は年2回(計3.8ヶ月分)
- 昇給額は年数千円程度
「10年間で基本給が2万円しか上がらなかった」という証言もあります。
年功による大幅な給与アップは期待しづらい状況です。
残業代と各種手当
残業代は実働分全額支給されるため、収入は残業時間に左右されます。
「残業代支給されるのでたくさん稼ぎたい人には向いている」との声もありました。
- 残業代は実働分全額支給
- 資格手当は最大月5万円
- 地域手当(東京2万円等)
資格手当は最大で月5万円まで支給され、基本給の低さを補填できます。
残業代込みで初めて人並みの収入になるというのが実情のようです。
カコムスは「勝ち組?」
「カコムスは勝ち組の会社か」という問いには、一概には言えません。
高年収・高待遇といった一般的な“勝ち組”の定義には当てはまりにくいです。
- 給与・待遇面での評価
- 働き方・成長面での評価
- ホワイト度・働きやすさ
視点によっては、キャリアアップの土台として「勝ち」と捉えることもできます。
複数の観点から、カコムスが「勝ち組」か検証していきましょう。
給与・待遇面での評価
給与水準は業界平均より低めで、金銭的には勝ち組と呼びにくいです。
新卒3年で他社同期と年収100万円以上の差がついた例は象徴的です。
- 給与水準は業界平均以下
- 昇進しないと昇給しにくい
- ネームバリューは限定的
高給で安定したブランド企業に勤める、という意味での勝ち組ではないでしょう。
リーダーになってもさほど高収入にならないとの証言もあります。
働き方・成長面での評価
若いうちに豊富な実践経験を積める点は、将来のキャリア形成でプラスになります。
20代で上流工程やリーダー経験を積める可能性があるためです。
- 20代の成長環境スコア3.4点
- 上流工程やリーダーを経験
- 受け身だと成長が停滞
「経験・スキルを積みたい人にはホワイト企業」という元社員の声もあります。
カコムスで実績を積めば、市場価値を高めて“勝ち組”のキャリアを築けるかもしれません。
ホワイト度・働きやすさ
残業月平均20時間強、有休消化率も低くなく、働きやすさは平均以上です。
パワハラも少なく人間関係も良好な傾向を考慮すれば、ブラック企業ではありません。
- ホワイト度評価は3.0/5.0点
- 激務ブラックではない
- 高待遇ホワイトでもない
突出して勝ってはいないものの、平均的な働きやすさは確保されています。
「早く成長したい人にとっては勝ち、楽に稼ぎたい人にとっては負け」と言えそうです。
カコムスの「就職難易度」
カコムスの就職難易度は、比較的低めであると考えられます。
採用競争倍率や選考難易度に関する情報が、その根拠です。
- 選考難易度の実態
- 新卒採用の傾向
- 中途採用の傾向
大手人気企業のような狭き門ではなく、応募者に対して門戸が広い印象です。
就職難易度の詳細について、くわしく見ていきましょう。
選考難易度の実態
就活口コミサイト「就活会議」では、インターン選考難易度が1.0点(5点満点)です。
IT・通信業界平均より1.6点も低く、「選考難易度は低め」と評価されています。
- インターン選考難易度1.0点
- 業界平均より1.6点低い
- 本選考も難易度は高くない
本選考においても、比較的ハードルは高くないことが推察されます。
確実にIT業界で内定を得たい学生にとっては、通過しやすい会社の一つでしょう。
新卒採用の傾向
新卒採用では、文系理系問わず幅広い学部から応募可能です。
未経験者を積極的に受け入れ、専門知識より人柄を重視する採用を行っています。
- 文理問わず応募可能
- 未経験者を積極採用
- 面接は圧迫なく穏やか
選考フローは標準的で、グループディスカッションは無いようです。
内定者の学歴も幅広く、大手ほどの競争率ではないと想定されます。
中途採用の傾向
中途採用においても、求人サイトで幅広いポジションの人材を募集しています。
「客先常駐なし・受託100%」といった魅力的な条件の求人が出ることもあります。
- 経験者採用を随時実施
- 未経験の中途も受け入れ
- グループ会社でも積極採用
グループ会社も含めて人手を増やしており、人物重視で採用する傾向が伺えます。
必要な人材像にマッチすれば、採用されやすい状況と言えるでしょう。
カコムスの「総合評価」
カコムスは、一長一短のある中堅IT企業というのが総合評価です。
働き方やキャリア観次第で、社員からの評価が変わる会社と言えます。
- 社員からの評価スコア
- 良い点の総括
- 悪い点の総括
- 総評:「やばい」のか?
OpenWorkでの総合評価は3.3から3.4点(5点満点中)と平均的な満足度です。
カコムスの総合的な実力について、くわしく見ていきましょう。
社員からの評価スコア
総合評価は平均点ですが、項目別に見ると特徴があります。
「20代成長環境」や「法令遵守意識」で比較的高い点数がついています。
- 総合評価は3.3~3.4点
- 20代成長環境は高評価
- 給与の満足度は低評価
逆に「給与の満足度」や「人材の長期育成」では低めの点数です。
待遇面に課題がある一方で、組織としてしっかりした部分も評価されています。
良い点の総括
人間関係の良さ、休日休暇の充実、安定した事業基盤が評価されています。
若手にチャンスを与える風土や、教育制度の整備も良い点です。
- 人間関係の満足度が高い
- 休日休暇が取りやすい
- 安定した事業基盤
IT業界の中ではホワイト寄りの環境で、ワークライフバランスを保ちやすいです。
倒産やリストラの心配が少なく、安心して働けるという側面もあります。
悪い点の総括
給与水準の低さと昇給の少なさは、最大の不満点として挙げられます。
繁忙期の残業負荷は時に非常に高くなり、月100時間超の残業もあり得ます。
- 給与水準が低く昇給が少ない
- 繁忙期は激務になる
- 客先常駐が基本
平時はホワイトだが繁忙期はブラックという二面性を持っています。
客先常駐の多さも、人によってはデメリットと感じるでしょう。
総評:「やばい」のか?
「本当に“やばい”会社なのか?」という問いには、「部分的にやばい要素はあるが、全体としては普通」という結論になります。
超ホワイト企業とも真っ黒なブラック企業とも言えない、平均的なグレーゾーンに位置します。
- 平均的なグレーゾーンの企業
- 激務・低賃金要素は一部ある
- 全体としては普通
「堅実だが地味」「働きやすいが給料は安い」といったバランスの会社です。
一長一短を理解した上で、自分に合うかどうかを判断すべき企業です。
カコムスが「おすすめできる人」
カコムスの特徴を踏まえると、特定のタイプの人におすすめできる会社です。
若いうちに幅広い開発経験を積みたい人には、良い環境が用意されています。
- 成長意欲の高い人
- ワークライフバランス重視の人
- 地方で働きたい人
- 安定志向の人
成長機会と働きやすさの両方を重視する人にはフィットする可能性があります。
どのような人に向いているのか、くわしく見ていきましょう。
成長意欲の高い人
新卒や若手にも上流工程や大規模案件を任せる風土があります。
「様々な業務をチャレンジさせてもらえる環境」との声もありました。
- 若手でも上流工程を経験
- 20代でリーダー抜擢も
- 最新技術に触れる機会
研修制度が充実しているため、未経験からでも技術を身につけられます。
Microsoft製品やクラウド、AIなど最新技術に興味がある人にも向いています。
ワークライフバランス重視の人
平均残業時間が月20時間程度と比較的少なく、年間休日も127日と多いです。
プライベートの時間も大切にしたい人には、働きやすい環境と言えます。
- 平均残業は月20時間程度
- 年間休日127日
- 有給休暇も取りやすい
「残業少なく年休も取りやすい」という口コミもあり、両立しやすいでしょう。
リモートワークも取り入れており、柔軟な働き方を求める人にもメリットがあります。
地方で働きたい人
カコムスは大阪本社のほか、東京、名古屋、福岡に拠点を持っています。
関西圏でITエンジニアとして働きたい人にとっては、貴重な中堅企業です。
- 大阪・名古屋・福岡に拠点
- Uターン/Iターン就職にも
- 地域手当も整備
地元で腰を据えて働きたい人にとっても、良い選択肢となり得ます。
地域に根ざした案件も豊富にあると予想されます。
安定志向の人
創業50年以上の歴史と安定した顧客基盤があり、倒産リスクは低いです。
雇用が安定している点は、家族を持つ人にとっても安心材料となります。
- 創業50年以上の安定性
- 大手企業との取引多数
- 福利厚生も一定レベル
派手さはありませんが、堅実に長く働きたい人には向いているでしょう。
景気に左右されにくいSES事業が収益を支えている面もあります。
カコムスが「おすすめできない人」
一方で、カコムスの特徴が合わない、おすすめできない人もいます。
高収入・高待遇を最優先に考える人には、不向きな会社です。
- 高収入を最重視する人
- 残業を一切したくない人
- 客先常駐が苦手な人
- キャリアパスを重視する人
給与水準が業界平均より低く、昇給幅も小さいため満足感を得にくいでしょう。
どのような人にはミスマッチなのか、くわしく見ていきましょう。
高収入を最重視する人
「同じ30代でも他社より年収が100万円以上低かった」という声もあります。
役職がつかない限り給与が上がりにくいため、金銭的な不満が溜まりやすいです。
- 給与水準が業界平均以下
- 昇給幅が小さい
- 年収アップを望む人には不向き
能力に見合った報酬が欲しい人や、早く年収を上げたい人にはおすすめできません。
ベンチャーや外資系のような高額な報酬体系ではありません。
残業を一切したくない人
平均残業時間は少ないものの、プロジェクトによっては激務になる可能性があります。
「一番忙しいときで月間410時間働いた」という極端な例も報告されています。
- 繁忙期は激務になる
- 納期前は残業・休日出勤も
- 残業の振れ幅が大きい
絶対に定時で帰りたい人にとって、繁忙期の負荷は大きなストレスになります。
体力やメンタルに不安がある人には、厳しい局面もあるかもしれません。
客先常駐が苦手な人
カコムスの仕事は客先常駐型が多く、自社内開発100%ではありません。
クライアント企業の中で働くスタイルに、抵抗がある人には向かないでしょう。
- 自社オフィスで働きたい人
- 下請け構造が嫌な人
- 主体性を発揮したい人
常駐先では自由度が下がり、「プロパー社員の言いなり」と感じる場面もあるようです。
自社プロダクト開発のような主体性を求める人には、フラストレーションが溜まるかもしれません。
キャリアパスを重視する人
女性の継続就業率が低く、30歳頃に多くが退職するという口コミがありました。
ロールモデルが少なく、女性がキャリアアップを目指すには不安があるかもしれません。
- キャリアアップしたい女性
- 専門特化型のキャリア
- 会社任せにしたい人
「自分からキャリアプランを伝えないと平凡なエンジニアになる」との声もあります。
受け身にならず、主体的にキャリアを築く姿勢が求められます。
カコムスで働く際の「注意点」
カコムスで働く上で、あらかじめ押さえておくべき注意点があります。
客先常駐という働き方の特殊性への対応が、まず挙げられます。
- 客先常駐時のルール
- 繁忙期の自己管理
- 制度の積極的な活用
- キャリアプランの共有
入社後のミスマッチを防ぐためにも、留意点を理解しておくことが重要です。
どのような点に注意すべきか、くわしく見ていきましょう。
客先常駐時のルール
常駐する場合、勤務時間やルールは常駐先企業に準じることになります。
本社勤務ならフレックスが使えても、常駐先では9時始業厳守といった具合です。
- 勤務時間は常駐先に従う
- テレワーク可否も常駐先次第
- 相手先の文化に適応する
自社のルールと常駐先のルールのギャップに、戸惑わないよう準備が必要です。
柔軟に相手先の文化に合わせる適応力が求められます。
繁忙期の自己管理
納期前の繁忙期は、月400時間超の労働例もあるほどハードワークになります。
体調を崩さないよう、睡眠や栄養確保といった自己管理が最重要です。
- 限界を感じたら上司に相談
- 有給休暇は計画的に取得
- 早めの申請と調整
「前々から伝えておけば有給は取れる」との声もあるため、早めの調整が鍵です。
メリハリをつける工夫が、長く勤めるためのコツと言えるでしょう。
制度の積極的な活用
資格取得支援や専門研修など、自己研鑽をサポートする制度は積極的に利用すべきです。
資格手当は月5千円から5万円が5年間支給されるため、給与底上げに直結します。
- 資格手当で給与を補填
- 研修に積極的に参加
- スキルが偏らないよう自衛
基本給が上がりにくい分、資格手当で補填する意識が大切です。
常駐先任せでスキルが偏らないよう、自ら学ぶ努力も必要です。
キャリアプランの共有
自分からキャリア希望を発信しないと、ずっと同じ客先常駐のままになる可能性があります。
「○○の分野に挑戦したい」といった希望は、上司との面談で明確に伝えましょう。
- 希望は明確に伝える
- 受け身にならず主体的に
- 将来の見切りも意識
黙っていると希望は汲んでもらえず、キャリアが停滞しかねません。
社内で勝ち残る道と、社外で勝負する道の両方を常に意識しておくと良いでしょう。
よくある質問|カコムスは「やばい」のか徹底調査
カコムスに関して、求職者からよく寄せられる質問に回答します。
「初任給」や「客先常駐」についての疑問が多いようです。
- 初任給は?
- 客先常駐が基本?
提供された情報に基づき、客観的にお答えします。
初任給は?
大卒の初任給は月給21万円(基本給21万円)です。
大学院(情報系専攻)卒は月給22万円、短大・専門卒は月給20万円となります。
- 大卒初任給は月給21万円
- 賞与は年2回(計3.8ヶ月分)
- 資格手当(最大月5万円)
上記に加えて、東京勤務で月2万円などの地域手当が支給されます。
IT業界では平均的かやや低めの水準ですが、残業代は別途全額支給されます。
客先常駐が基本?
はい、カコムスの業務形態は客先常駐が多いと考えられます。
社員の口コミからも常駐経験者が大半を占めていることが伺えます。
- 常駐案件が割合として多い
- 勤務ルールは常駐先に従う
- 一部、自社内受託開発あり
勤務時間やテレワーク可否は、常駐先の方針に依存する点に注意が必要です。
「客先常駐なし・100%受託」というポジション募集も稀にあるため、配属次第です。
まとめ|カコムスは本当に「やばい」のか徹底調査
カコムス株式会社は、一部に「やばい」と言われる要素を持つものの、総合的には「典型的な中堅SIer」です。
極端なブラック企業ではなく、かといって超ホワイト企業でもない、グレーゾーンの会社と言えます。
- 悪い評判: 繁忙期の激務(月410時間例)や低い給与水準は「やばい」要素
- 離職率: 若手の早期離職が目立ち、給与や将来性への不安が主な理由
- パワハラ: 社内にパワハラ文化はなく、人間関係はむしろ良好との評価
- 良い評判: 人間関係の良さ(満足度74%)、年間休日127日、充実した教育制度
- 会社概要: 創業50年超、グループ従業員623名の安定した独立系SIer
- 強み: 安定した顧客基盤と事業多角化、最新技術への挑戦姿勢
- 平均年収: 約423万円(平均32歳)と推定され、業界平均よりやや低め
- 勝ち組か: 給与面では負け組、成長環境としては勝ち組になり得る
- 難易度: 就職難易度は比較的低めで、未経験者にも門戸が開かれている
- 総合評価: 評価は3.3~3.4点(5点満点)で平均的。「人を選ぶ会社」
- おすすめな人: 成長意欲の高い若手、ワークライフバランス重視の人、安定志向の人
- おすすめできない人: 高収入最優先の人、客先常駐が苦手な人
- 注意点: 常駐先のルール遵守、キャリアプランの主体的な発信が必要
- よくある質問: 初任給(大卒21万円+手当)、客先常駐が基本
「自分にとって許容できる“やばさ”か?」を見極めることが重要です。
「残業代は支給されるので、たくさん稼ぎたい人・経験を積みたい人にはホワイト企業ではないか」という元社員の言葉が、
カコムスの実態を的確に表しています。
この記事で得た情報を基に、ご自身のキャリアプランと照らし合わせてみてください。
もしカコムスがご自身の価値観と合致すると感じたなら、次のステップへ進む準備を始めることをおすすめします。