「セコムトラストシステムズは激務なの？」
「年収が低くて”やばい”って本当？」
「人間関係や将来性はどうなんだろう？」
転職活動中にセコムトラストシステムズの情報を調べると、さまざまなウワサが目に入り不安になるものです。
ですが、ネガティブな情報だけで判断してしまうと、優良な転職先を見逃すかもしれません。
しかし、ご安心ください。
本記事では、セコムトラストシステムズの評判について、多角的な情報をもとに詳しく解説します。
この記事を読むことで、本当に「やばい会社か」判断でき、安心して転職活動ができるようになります。
記事のポイント
- 悪い口コミと良い口コミの実際
- 離職率の実態とパワハラの有無
- セコムトラストシステムズの会社概要と強み
- 平均年収と就職難易度
- おすすめできる人・できない人の特徴
セコムトラストシステムズはやばい？激務？「悪い口コミ評判」
セコムトラストシステムズについて、「やばい」のではないかという懸念の声が一部で見られます。
特に社内の体制や将来性、給与面に関してネガティブな意見が散見されるようです。
- 将来性に疑問符がつくとの指摘
- 部署による業務量のばらつき
- 給与水準への物足りなさ
しかし、労働時間の面では「激務」という状況ではないとの情報が多数あります。
それぞれの「悪い口コミ評判」について、くわしく見ていきましょう。
将来性に疑問符がつくとの指摘
内部の状況が古く、マンパワー頼りであるといった将来性への疑問が指摘されています。
各部署の業務への取り組みかたが雑で、生産性が低いという厳しい評価も見られました。
- 社内の状況がレガシー
- 人海戦術に頼っている
- 部署ごとに仕事への姿勢が雑
また、技術が定着せずその場しのぎの対応に追われがち、というエンジニアからの声もあります。
計画的な新人教育やスキル継承が不足している点も、将来への不安につながっているようです。
部署による業務量のばらつき
労働時間自体は管理されていますが、部署間で業務量にばらつきがあるとの指摘があります。
「激務か？」という点では、平均残業時間は20～30時間程度に抑えられているようです。
- 残業は毎月40時間以内
- 9割以上がルールを守れている
- 平均残業時間は20～30時間
独自の残業上限ルールがあり、2か月連続で45時間を超過しないよう制限されています。
しかし、忙しい部署では「給与は暇な部署と変わらないのに業務量が倍以上」という不満も報告されています。
給与水準への物足りなさ
給与水準に関しても、IT業界全体から見ると高い方ではないという不満が散見されます。
「有能なベテラン社員の年収を聞いた時、その低さに驚いた」という声もあがっていました。
- IT業界全体で見ると高くない
- 生活のために退職を決意した例も
- 年功序列色が強い
若手のうちは待遇面で報われにくく、「役職が上がっても給料が上がらない」との不満もあります。
こうした給与面での物足りなさが、ネガティブな要素の一つとなっているようです。
セコムトラストシステムズの「離職率と退職理由」
セコムトラストシステムズの離職状況を見ると、新卒の定着率は比較的高めです。
2023年度入社33名中離職2名（定着率93.9%）など、高い水準を維持しています。
- 新卒の定着率は高め
- ポジティブな理由での離職が多い
- キャリアアップや待遇への不満
一方で、キャリア中盤で退職する社員もおり、その理由は前向きなものが多いようです。
「離職率と退職理由」の具体的な中身を、くわしく見ていきましょう。
新卒の定着率は高め
新卒の定着率は高い水準で推移しており、入社後短期で辞める新人は少ないようです。
2024年度入社は16名中離職者0名、2022年度入社は38名中離職3名でした。
- 2024年度：定着率100%
- 2023年度：定着率93.9%
- 2022年度：定着率92.1%
この数字からは、新卒で入社した若手の多くが数年間は定着していることが伺えます。
少なくとも新卒入社者にとっては、働きやすい環境が整っている可能性が高いです。
ポジティブな理由での離職が多い
中長期的に見ると、キャリアアップや新しいスキル習得のために退職する社員が多いようです。
「将来の目標に向けた前向きな転職が目立つ」という声が実際にあります。
- 更なる成長機会を求めて
- 専門スキル習得のため
- 社外に活路を見出すケース
向上心の強い人ほど、社外に飛び出していく傾向があることが伺えます。
劣悪な職場環境から逃げ出すというよりは、将来を見据えた転職が主流のようです。
キャリアアップや待遇への不満
もちろん、全員がポジティブな理由ばかりではなく、待遇への不満なども見られます。
「これ以上社内ではキャリアアップが望めない」と感じて退職するケースもあります。
- 給与の低さへの失望
- 望むキャリアが積めない
- 優秀な人材の流出懸念
業界水準と比べて低い給与も、退職を決意する一因となっているようです。
会社としては、有能な若手流出を防ぐための待遇向上が課題と言えそうです。
セコムトラストシステムズの「パワハラの有無」
職場のハラスメント状況については、深刻なパワハラが蔓延している印象は薄いです。
しかし、一部では「パワハラ体質の管理者がいる」といった懸念も指摘されています。
- 深刻なパワハラは薄い
- 人間関係は比較的良好
- コンプライアンス意識が高い
大半の社員口コミは、人間関係について比較的良好だと述べている点も事実です。
「パワハラの有無」に関する実態を、くわしく見ていきましょう。
深刻なパワハラは薄い
口コミを見る限り、組織全体としてパワハラが横行しているとの証左は乏しいです。
「一部パワハラ体質の管理者がいる」との声もあり、上司次第な面はあるようです。
- 上司次第で環境が変わる
- 高圧的な管理の可能性もゼロではない
- 感じ方には個人差がある
「徹底した縦社会でパワハラ・モラハラ何でもござれ」という辛辣な意見も散見されます。
しかし、万が一そうした上司に当たった場合でも、相談窓口などの対策はあります。
人間関係は比較的良好
大半の社員は、人間関係について良好だと評価しており、穏やかな風土が根付いているようです。
「社内の雰囲気は穏やかで、大声を上げる人は基本的におらず落ち着いたトーン」との証言があります。
- 人間関係で悩んだことはない
- みんなが助け合う社風
- 穏健で協調的な社風
「私はこの会社で人間関係で悩んだことはありません」という趣旨のコメントも見られます。
規律を重んじる堅めのカルチャーですが、過度に威圧的な職場風土ではないようです。
コンプライアンス意識が高い
会社としてコンプライアンス意識が非常に高く、ハラスメント防止にもつながっていると考えられます。
労働組合が強く機能しており、「よほどのことがない限り残業が50時間超えることはない」との声もあります。
- 労働組合が強い
- パワハラ・セクハラ防止規程あり
- グループ共通の相談窓口を設置
こうした仕組みから見ても、会社ぐるみでハラスメントを黙認するような体質ではないでしょう。
万一問題が生じた場合は、適切に対処できる環境が整っていると言えそうです。
セコムトラストシステムズの「良い口コミ評判」
セコムトラストシステムズには、ネガティブな側面だけでなくポジティブな評価も数多く寄せられています。
特に働きやすさや福利厚生、親会社の安定性といった面で高い評価が見られました。
- 働きやすさと福利厚生の充実
- 仕事内容と成長機会
- 人間関係と穏やかな社風
- 親会社セコムのブランド力
これら「良い口コミ評判」は、同社の大きな魅力となっている点も確かです。
それぞれのポジティブな評価について、くわしく見ていきましょう。
働きやすさと福利厚生の充実
際立つのは働きやすさに関する良い評判で、「ホワイト企業の部類」と評価する社員もいました。
「残業代はフル支給され、ワークライフバランスがある」との口コミが上がっています。
- 残業代はフル支給
- 有給休暇も問題なく消化
- 育休・産休の取得や復帰に寛容
独身寮も用意されており、「30歳まで入居できる男性社員用の独身寮がある」とのことです。
このように経済的なサポート制度が手厚く、安定志向の社員にとって安心材料となっています。
仕事内容と成長機会
社会的ニーズが高いセキュリティ・クラウド分野で経験を積める点は、ポジティブに評価されています。
「クラウドサービスとセキュリティ事業がメインで導入ニーズが増えている」との声があります。
- 将来的に効果的なキャリア
- 大手企業相手の大規模案件
- やる気があれば重要な仕事も
「多くの大手企業相手の仕事があり、スキルアップにはもってこい」という口コミもありました。
若手でも意欲次第で大きな仕事にチャレンジできる風土があるようです。
人間関係と穏やかな社風
人間関係や社風についても良い評価が目立ち、落ち着いて働ける職場環境であることが伺えます。
「社内の雰囲気は穏やか」「人間関係で悩んだことがない」といった証言が複数ありました。
- 部内の雰囲気は良く穏やか
- 上司とも話しやすい
- 困ったときには協力しあう体制
「困ったときには各部が協力しあって大きなピンチも乗り越える」という意見もあります。
お互いサポートし合える社風は、社員の安心感につながっていると言えます。
親会社セコムのブランド力
親会社であるセコムのブランド力や、企業の安定性も社員から高く評価されています。
「親会社であるセコムブランドが大きく、仕事がなくなる心配はない」との声がありました。
- 経営基盤の盤石さ
- 事業の将来性への安心感
- 会社が潰れる心配がない
セキュリティ分野では「SECOMブランドのおかげで商品・サービスの売れ行きは好調」とのことです。
安定した経営・収益基盤は、社員にとって精神的な余裕にもつながっています。
セコムトラストシステムズの「会社概要」
セコムトラストシステムズ株式会社は、セコム株式会社の100%子会社として設立された情報通信系の企業です。
1985年8月に設立され、本社は東京都新宿区富久町にあります。
- セコムグループのIT中核企業
- 事業内容：BPO・ICT領域
- 安定した業績
セコムグループ内の複数のIT関連会社が統合・再編されて誕生した経緯があります。
「会社概要」の詳細について、くわしく見ていきましょう。
セコムグループのIT中核企業
同社は、セコムグループのICT事業を担う中核企業として位置づけられています。
社員数は1,102名（2025年3月31日現在）とされています。
- 設立：1985年8月
- 本社：東京都新宿区
- 社員数：1,102名
代表取締役社長は西村達之氏で、セコム株式会社から出向し要職を歴任した人物です。
役員構成からも、親会社セコムと一体で経営されていることが伺えます。
事業内容：BPO・ICT領域
事業内容はBPO・ICT領域に及び、データセンター事業やクラウドサービスが主軸です。
法人向けの「セコム安否確認サービス」は、同社を代表するプロダクトの一つです。
- データセンター事業
- クラウドサービス
- 情報セキュリティサービス
2025年9月末時点で、安否確認サービスは約9,400社・857万人が利用しています。
このほかにも、電子認証サービスやネットワーク構築など幅広いサービスを提供しています。
安定した業績
非上場企業ながら中堅規模のSIerとして、安定した業績を上げている点も特徴です。
年間売上高は508億円（2025年3月期）にのぼります。
- 年間売上高：508億円
- 資本金：14億6,880万円
- 株主：セコム株式会社（100%）
設立当初は社内システム部門的な位置づけでしたが、現在はグループ外向けにもサービスを提供しています。
親会社セコムが培った「安全・安心」の理念を、IT分野で体現する役割を担っています。
セコムトラストシステムズの「強み」
セコムトラストシステムズの強みは、いくつかの重要な側面に集約されます。
やはり「セコムグループの一員」であることによる、安定感と信頼感が最大の強みでしょう。
- セコムブランドによる信用と安定
- 「安全・安心」分野での独自技術
- 多様なサービスと堅牢なインフラ
- コンプライアンス徹底と働きやすさ
これらの強みによって、同社は堅実に事業を拡大し、顧客からの高い信頼を維持しています。
それぞれの「強み」について、くわしく見ていきましょう。
セコムブランドによる信用と安定
親会社セコムはセキュリティ業界のリーディングカンパニーであり、そのブランド力は計り知れません。
「親会社セコムのブランドが大きく、仕事がなくなる心配はない」という社員の声が示す通りです。
- 営業面で有利
- 顧客からの信頼を得やすい
- 盤石なバックボーン
グループの安定収益基盤に支えられているため、「会社が大きいため潰れる心配はない」といった安心感があります。
経営面での安定は、働く社員にとっても大きな強みと言えます。
「安全・安心」分野での独自技術
事業領域上の強みとして、「安全・安心」に関わるサービスに特化しノウハウを蓄積している点が挙げられます。
長年にわたり認証局の運用や電子契約サービス提供の実績があり、豊富なノウハウを有しています。
- 認証局運用の実績
- 災害時安否確認システムのパイオニア
- 生体認証・PKIなどの技術資産
主力サービスの「セコム安否確認サービス」は、導入企業数No.1を誇ります。
こうしたマーケットシェアの高さ自体が、事業の強力な基盤となっています。
多様なサービスと堅牢なインフラ
幅広いサービスラインナップも強みの一つであり、ストック型ビジネスも有しています。
単なるシステム構築受託に留まらず、自社サービスとしてクラウドやSaaSを展開しています。
- 自社クラウド・SaaSの展開
- 自社データセンターの保有
- 積極的なインフラ投資
都内に複数の自社データセンターを保有している点も、顧客からの信頼性につながっています。
2025年には4つ目となる大型データセンターを開設するなど、インフラ投資にも積極的です。
コンプライアンス徹底と働きやすさ
内部統制や労務管理の堅実さも、見逃せない強みと言えるでしょう。
法令順守意識が非常に高く、各種認証も取得済みで、高いセキュリティ水準を実践しています。
- 法令順守意識が非常に高い
- 各種国際認証の取得
- 労働環境が守られている
これは顧客からの信頼につながるだけでなく、社員にとってもメリットとなります。
安心して働きプロジェクトに専念できる環境は、組織としての足腰の強さを示しています。
セコムトラストシステムズの「平均年収」
セコムトラストシステムズの平均年収は、おおむね550万～600万円前後と推測されます。
複数のデータを総合すると、OpenWorkでは平均約600万円との報告があります。
- 推定平均年収は550万～600万円
- 親会社セコムと近い水準
- 年功序列型の給与体系
Yahooしごとカタログの推定では平均年収624万円と表示されている情報もありました。
「平均年収」の実態について、くわしく見ていきましょう。
推定平均年収は550万～600万円
回答者の属性によって数値にばらつきはありますが、概ね「500万円台後半から600万円程度」が平均ゾーンです。
「新卒入社9年目、31歳、役職なし、年収550万円」という具体的な社員事例も公開されています。
- OpenWork：平均約600万円
- Yahooしごとカタログ：推定624万円
- エン・ジャパン：平均535万円
30歳前後で550万円程度ということで、国内大手SIerとしては標準的かやや控えめな水準です。
職種別では、エンジニア・SE職の平均年収は582万円とのデータもあります。
親会社セコムと近い水準
親会社セコム株式会社の平均年収は約621万円（2024年3月期）とされています。
セコムトラストシステムズは、セコム本体と給与テーブルを共有しているとの情報もあります。
- 親会社の平均年収は約621万円
- 本体と同じ給与テーブルか
- IT企業としては安い可能性
基本的な給与水準は親会社に準じているため、一般的なIT企業と比べると若干低めに感じられるかもしれません。
「他のIT企業よりは安いかも」と5ちゃんねる上で言われているようです。
年功序列型の給与体系
安定志向・年功序列型の給与体系であることが、社員口コミからも伺えます。
「昇給はあまりなく、年功序列で勤続年数が長ければ安定した給与が得られる」との指摘があります。
- 昇給は年1回の昇格試験
- 試験に通らないと頭打ち
- 若手の給与水準に不満も
このため、特に20～30代前半の若手にとっては「可もなく不可もなく」という水準です。
残業代や福利厚生も加味すれば、総合的な待遇は「安定した中堅企業の水準」と言えそうです。
セコムトラストシステムズは「勝ち組？」
就職先としてセコムトラストシステムズが「勝ち組」かどうかは、何を重視するかによって評価が分かれます。
まず、安定した企業で福利厚生が充実している点を重視する人にとっては、十分「勝ち組」と言えるでしょう。
- 安定・福利厚生重視なら「勝ち組」
- 社会貢献度や将来性もプラス
- 高収入・急成長志向には物足りない
親会社が大手セコムであり、グループの看板もあるため会社の信頼度・安定性は抜群です。
「勝ち組？」という視点での評価を、くわしく見ていきましょう。
安定・福利厚生重視なら「勝ち組」
雇用の安心感は抜群で、リストラの噂も特に聞こえてこない点は大きな魅力です。
労働環境もホワイト寄りであるため、長期的な生活設計を立てやすい職場と言えます。
- 会社の信頼度・安定性は抜群
- 雇用の安心感
- 長期的な生活設計が立てやすい
ブラック企業に当たるリスクと比べれば、「働きやすい勝ち組企業を引き当てた」と評価できます。
休日休暇も充実しプライベートを大事にできる働き方が可能です。
社会貢献度や将来性もプラス
社会の安全・安心インフラをITで支える事業であり、社会貢献度が高い点もプラス材料です。
セキュリティやクラウドといった成長分野に関われるため、「将来食いっぱぐれないスキル」も期待できます。
- 安全・安心インフラを支える事業
- セキュリティ・クラウド分野の経験
- 大手企業相手の大規模案件
「ここでキャリアを積むことは将来的にも効果的」という社員意見もあるほどです。
セキュリティ系Sierとしての経歴は、転職市場でもプラスに働く可能性があります。
高収入・急成長志向には物足りない
しかし、高収入や急速なキャリアアップを志向する人にとっては、「勝ち組」とは言い難い面もあります。
給与水準は外資系コンサルやITメガベンチャーなどと比べると、どうしても物足りないでしょう。
- 給与水準は業界トップではない
- 年功序列色が強い
- 若いうちの高給は難しい
年功序列色が強いため、若いうちから抜きん出た昇進・高給を得るのは難しいです。
「経済的成功＝勝ち組」と考える向きには、必ずしも魅力的ではないかもしれません。
セコムトラストシステムズの「就職難易度」
セコムトラストシステムズの就職難易度は、一般的なIT系中堅企業の中で中程度と考えられます。
親会社が大手セコムということで知名度はありますが、超人気の企業ほど採用競争が激しいわけではなさそうです。
- 難易度は中程度
- 新卒採用の門戸は比較的広い
- 中途採用も随時募集
毎年の新卒採用人数はおよそ20～30名程度と公表されています。
「就職難易度」の実態について、くわしく見ていきましょう。
難易度は中程度
総合すると、就職難易度は“そこそこ”という表現が適切かもしれません。
誰でも簡単に入れるわけではありませんが、超一流企業ほどの難関でもないという位置づけです。
- “そこそこ”の難易度
- 超一流企業ほどの難関ではない
- バランスの取れた採用
堅実な中堅ホワイト企業らしく、バランスの取れた採用をしている印象です。
ITに興味があり、セキュリティ分野で社会に貢献したいという熱意が重要でしょう。
新卒採用の門戸は比較的広い
採用大学は旧帝大・早慶などの難関校から、地方国公立・中堅私大・専門学校まで非常に幅広くなっています。
学歴フィルターなどはさほど厳しくなく、人物本位で幅広い学生を受け入れている姿勢がうかがえます。
- 採用大学は非常に幅広い
- 学歴フィルターは厳しくない
- 人物本位の選考
IT技術に関する適性や、志望動機の明確さなどを重視した選考が行われていると推測できます。
セコム本体採用後に同社に出向・配属となるケースも一部あるようです。
中途採用も随時募集
中途採用の難易度も募集ポジションによって異なりますが、極端に狭き門ではないようです。
実際に社員の多くは中途入社者で占められている、という声もあるくらいです。
- 中途入社者が多い
- 一定の実務経験があればチャンス
- 業界経験者なら比較的入りやすい
ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアなどのポジションで、随時中途募集を行っています。
必要スキル要件も設定されていますが、汎用的なインフラ・開発スキルで対応できる業務も多いようです。
セコムトラストシステムズの「総合評価」
総合評価として、セコムトラストシステムズは「平均よりやや良いが、突出した点はない」かもしれません。
主要な企業口コミサイトでの同社の評価スコアは、おおむね3.2〜3.3/5点前後に収まっています。
- 口コミサイトの評価は3点台前半
- 「やばい会社」ではなく「堅実な優良企業」
- 安定志向には高評価
この評価レンジは、「可もなく不可もなく、やや可寄り」といった印象です。
「総合評価」について、くわしく見ていきましょう。
口コミサイトの評価は3点台前半
就活会議の評価は3.3/5、Yahooしごとカタログの評価も3.3/5となっています。
OpenWorkでは2.96/5と若干低めですが、それでも平均的な水準です。
- 就活会議：3.3/5
- Yahooしごとカタログ：3.3/5
- OpenWork：2.96/5
突出した高スコアではないものの低評価でもなく、「大きな不満はない」というバランスに感じられます。
プラス材料は労働環境の健全さ、マイナス材料は給与・評価面の物足りなさです。
「やばい会社」ではなく「堅実な優良企業」
総合評価として、同社は「やばい会社」ではなく「堅実な優良企業」だというのが結論です。
巷で言うところの「ブラック企業」のようなやばさ（長時間労働・ハラスメント等）は見受けられません。
- ブラック的なやばさはない
- むしろ「ホワイト企業寄り」
- 5chでも「基本ホワイト」
むしろ「ホワイト企業寄り」と評価する社員が多く、5ちゃんねる上でも「基本ホワイト」と評されています。
働く人の志向によっては、物足りなさを感じる部分が「やばいのでは」という不安につながるようです。
安定志向には高評価
総合評価3点台前半というのは、裏を返せば大きな欠点がないとも言えます。
「激務で心身を壊す」とか「人間関係が最悪」といった決定的なネガティブ要素は見当たりません。
- 大きな欠点がない
- 安定飛行している会社
- 堅実路線
極端なリスクもなければ突出したリターンもない、堅調な企業という位置づけになります。
転職市場での人気も中程度で、安定志向の求職者から一定の支持を集める会社と言えます。
セコムトラストシステムズが「おすすめできる人」
セコムトラストシステムズに「おすすめできる人」には、いくつかの特徴が考えられます。
安定した経営基盤のもとで長く腰を据えて働きたい、安定志向の人には最適です。
- 安定志向の人
- ワークライフバランス重視の人
- セキュリティやインフラに興味がある人
- チームワーク志向の人
また、ワークライフバランスを重視し、仕事とプライベートを両立させたい人にも向いています。
「おすすめできる人」の具体的な特徴を、くわしく見ていきましょう。
安定志向の人
親会社セコムの信頼性が高く、突然の倒産やリストラのリスクは低いです。
雇用の安心感は抜群であり、公務員的な安定感を求める人にフィットします。
- 安定した経営基盤
- 倒産・リストラのリスクが低い
- 福利厚生や労働時間も安定
福利厚生や労働時間も安定しており、安心して長く勤められる環境です。
堅実にITキャリアを積みたい人には、魅力的な就職先となるでしょう。
ワークライフバランス重視の人
残業が厳しく管理され、年間を通じて過度な残業は原則ない環境です。
有給休暇も取得しやすく、産休・育休からの復帰事例も多く報告されています。
- 残業が厳しく管理されている
- 有給休暇も取得しやすい
- 産休・育休からの復帰事例も多い
「休日出勤はほぼなく、プライベートの時間が確保できる」という声もありました。
家庭や趣味の時間を大切にしたい人には、おすすめできる職場環境です。
セキュリティやインフラに興味がある人
事業ドメインが情報セキュリティ、クラウド、ネットワークといった分野である点も特徴です。
その方面に関心や情熱がある人には、やりがいのある仕事が待っています。
- 情報セキュリティ分野
- クラウド・ネットワーク
- 社会インフラを支える仕事
社会を支えるインフラ系のITに携わりたい人には、社会貢献度の高い仕事ができます。
「ここでの経験は将来にも役立つ」という前向きな声が社員から出るほどです。
チームワーク志向の人
社内は穏やかで協調性を重んじる風土であり、人間関係の良さを重視する人に向いています。
ギスギスした競争よりも、皆で助け合ってプロジェクトを進める傾向が強いです。
- 穏やかで協調性を重んじる
- 助け合う風土
- 人間関係の良さを重視
「困ったときにちゃんとフォローし合える社風」とのことで、安心して働けます。
仲間と協力して仕事をやり遂げるのに喜びを感じるタイプには、心地よい環境でしょう。
セコムトラストシステムズが「おすすめできない人」
反対に、セコムトラストシステムズへの就職を「おすすめできない人」のタイプもいます。
とにかく若いうちからバリバリ働いて出世したい、高年収志向の人には物足りない可能性があります。
- 急成長・高年収志向の人
- 最新技術・開発志向の強い人
- 成果主義・裁量労働を好む人
- スピード感を求める人
給与体系は年功序列寄りで昇給も緩やかなため、野心家タイプはフラストレーションを感じやすいでしょう。
「おすすめできない人」の具体的な特徴を、くわしく見ていきましょう。
急成長・高年収志向の人
給与体系は年功序列寄りで、20代で突出して高収入を得るのは難しい環境です。
「業界水準と比べ給与が低いと感じ退職した」という声が、実際にありました。
- 年功序列寄りの給与体系
- 昇給も緩やか
- 実力があってもすぐに報われない
昇格も毎年の試験次第で足踏みすることもあり、実力があってもすぐに報われるとは限りません。
外資コンサルやスタートアップのような、爆発的キャリアアップを求める人には向いていません。
最新技術・開発志向の強い人
最先端のプロダクト開発に携わりたい技術者肌の人も、ミスマッチかもしれません。
同社の業務はインフラ運用やセキュリティサービスが中心で、華々しいプロダクト開発の場ではありません。
- インフラ運用・保守が中心
- レガシーシステムの保守も
- 最新技術に触れにくい部署も
「内部の状況が古く、効率が悪い」との指摘もあり、レガシーシステムの保守も多い側面があります。
最新テクノロジーにどんどん触れていきたい人は、物足りなく感じる可能性があります。
成果主義・裁量労働を好む人
労務管理がしっかりしている分、良くも悪くもお役所的な管理体制でもあります。
評価制度も年功的で横並び感が強く、成果に応じたインセンティブを重視する人には窮屈かもしれません。
- お役所的な管理体制
- 評価制度も年功的
- 自由奔放な働き方は難しい
自分の裁量で自由に働きたい人や、実力主義で評価されたい人には不向きでしょう。
自由奔放な働き方を求める人には、物足りない制度と言えます。
スピード感を求める人
社内決裁や物事の進め方は、親会社譲りの慎重さ・官僚的プロセスがあります。
「何をするにも確認・承認が必要でスピード感に欠ける」との不満もあるようです。
- 慎重さ・官僚的プロセス
- 確認・承認が多い
- 意思決定に時間がかかる
ベンチャーマインドが強い人や、臨機応変にどんどん進めたいタイプはストレスを感じる可能性があります。
俊敏さより慎重さが優先される文化に、イライラするかもしれません。
セコムトラストシステムズで働く際の「注意点」
セコムトラストシステムズで働くにあたって、事前に知っておくべき「注意点」をいくつか挙げます。
まず、部署によって忙しさに差があるため、配属先によって働き方が大きく異なる点です。
- 部署配属による業務量の差
- 年功的な人事制度への適応
- 社内ルール・手続きの多さ
- 自主的な学習姿勢
また、年功的な人事制度への適応や、社内ルール・手続きの多さも認識しておく必要があります。
「働く際の注意点」について、くわしく見ていきましょう。
部署配属による業務量の差
前述の通り、部署によって忙しさに大きな差があるため注意が必要です。
例えば24時間365日体制のネットワーク運用部門では、夜間対応やシフト勤務が求められます。
- 部署によって忙しさが異なる
- 夜間対応やシフト勤務の可能性
- 定時上がりの部署も
一方、本社スタッフ系など比較的穏やかな部署では、定時上がりも当たり前という場合があります。
自分の配属先の業務内容と働き方を、よく把握することが大切です。
年功的な人事制度への適応
昇格は毎年の試験に合格すれば等級アップというステップがあり、飛び級的な抜擢は少ないです。
基本は年次相応のキャリアステップになるため、若いうちは焦らず経験を積むことが求められます。
- 毎年の昇格試験
- 飛び級的な抜擢は少ない
- 年次相応のキャリアステップ
途中入社の方も、いきなりマネージャー職などに就く例は多くないようです。
一歩下がって社風に馴染みつつ、力を発揮する意識が必要でしょう。
社内ルール・手続きの多さ
セキュリティ企業ゆえに、社内規則やチェック手続きが多く存在します。
「何をするにもチェック・制約が入る」という声もあるように、コンプライアンス遵守のプロセスがしっかりしています。
- セキュリティ企業ゆえの厳格さ
- 細かな決まりが存在する可能性
- ルールを守る企業文化
最初は煩わしく感じるかもしれませんが、ルールを守る企業文化と割り切ることが大事です。
決まりを軽視すると、周囲の信頼を失いかねないため注意しましょう。
自主的な学習姿勢
人材育成計画が必ずしも体系立っていない部分があり、新人でも自走力が求められます。
OJTはありますが、先輩も忙しい場合が多く、受け身では成長しづらいでしょう。
- 体系的な育成計画が弱い面も
- 受け身では成長しづらい
- 研修や教育制度は自主的に活用
研修や教育制度は、自分から積極的に活用し、資格取得支援等もフルに使うくらいの主体性が必要です。
社内の人脈に積極的に相談・質問して、知識を吸収する姿勢も大切です。
よくある質問｜セコムトラストシステムズは「やばい」のか徹底調査
ここまでセコムトラストシステムズについて詳しく解説してきましたが、最後によくある質問にお答えします。
ネット上で特に疑問に思われがちな点について、情報をまとめました。
- 5chの評判は？
- ホワイト企業？
- 社長はどんな人？
これらの疑問を解消することで、より深く会社を理解できるはずです。
それぞれの質問について、くわしく見ていきましょう。
5chの評判は？
匿名掲示板5ch上では、「給与テーブルはセコム本体と同じなので他のIT企業より安いかも」と言われています。
また、「毎年の昇格試験に合格しないと等級が上がらない」といった内部事情も語られていました。
- 給与がIT企業比で安いかも
- 昇格試験に合格しないと昇給しない
- 本体よりはホワイトという認識
労働環境については、セコム本体と比べればSTSの方がゆるやかでホワイト、という認識の参加者もいるようです。
ただ匿名の場ゆえ誇張もありうるため、話半分に参考にするのがよいでしょう。
ホワイト企業？
社員の口コミや労務データを見る限り、セコムトラストシステムズは「ホワイト寄りの企業」と言えます。
実際に社員からも「ホワイトだと思います。労働組合が強いです」との声が上がっています。
- 「ホワイト寄りの企業」
- 労働組合が強く残業規制が厳格
- 有給休暇消化率も7割超
残業時間に厳しい上限が設けられ、有給休暇消化率も7割超と高水準です。
ただし、「ホワイトである代わりに給与水準が高くない」というジレンマを指摘する声もありました。
社長はどんな人？
代表取締役社長は西村達之（にしむら たつゆき）氏です。
1984年に親会社であるセコム株式会社に入社以来、グループの情報セキュリティ関連事業に長く携わってきた人物です。
- 西村達之（にしむら たつゆき）氏
- セコム生え抜きの経営者
- 堅実に会社を率いている印象
セコムのDNAを受け継ぐ生え抜きの経営者で、派手さはないものの堅実に会社を率いていると見られます。
社員口コミで社長個人に言及するものは少なく、特段悪評も好評も聞こえてきません。
まとめ｜セコムトラストシステムズは本当に「やばい」のか徹底調査
- 「やばい」という噂は、主に旧体制や給与面への不満から。
- 激務やパワハラといった「ブラック的なやばさ」は薄い。
- 新卒定着率は高く、離職理由はキャリアアップなど前向きなものも多い。
- 良い口コミでは「働きやすさ」「福利厚生」「安定性」が高評価。
- 親会社セコムのブランド力と安定した経営基盤が最大の強み。
- 平均年収は550万～600万円程度で、年功序列の傾向。
- 就職難易度は中程度で、門戸は比較的広い。
- 総合評価は「堅実な優良企業」だが、高収入・急成長志向には不向き。
- 「安定志向」「ワークライフバランス重視」の人におすすめ。
- 「急成長志向」「最新技術志向」の人にはおすすめできない。
- 働く際は「部署差」「年功序列」「ルール順守」が注意点。
- 5chでは「給与安め」、評価は「ホワイト寄り」との評判。
セコムトラストシステムズは、「やばい会社」ではなく「堅実でホワイト寄りの安定企業」です。
IT業界で働きやすさと安定を求めるなら、同社は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。