「離職率が驚くほど高いって本当?」
「給料が低いって聞いたけど…」
「パワハラはあるのかな?」
といったうわさが気になりますよね。
ネット上にはさまざまな情報があふれており、どの声が本当なのか判断しにくい状況です。
ですが、よく調べないまま転職してしまうと、入社後に大きなギャップを感じてしまうかもしれません。
しかし、ご安心ください。
本記事では、コムテック株式会社の口コミ評判や実態を、徹底的に調査しました。
この記事を読むことで、コムテック株式会社が「やばい会社か」どうか分かり、安心して転職活動の判断ができるようになります。
記事のポイント
- 悪い口コミと良い口コミ
- 退職理由の例
- パワハラの有無
- 平均年収と会社概要
- 就職難易度と総合評価
コムテック株式会社はやばい?激務?「悪い口コミ評判」
コムテック株式会社に関するネット上の口コミを調査すると、総合的な評価は「普通からやや不満」といった印象です。
とくに給与面や職場環境に対する不満の声が目立っており、“やばい”と感じる要因となっています。
- 労働環境(激務度)の実態
- 給与・待遇への不満
- 有給休暇の取得状況
労働環境については、配属される先によって大きく差があるようですが、「残業は必ずある」との声も見られます。
給与や昇給の少なさ、社員定着率の低さが、不満の主な理由となっているようです。くわしく見ていきましょう。
労働環境(激務度)の実態
基本的な定時は9時から18時ですが、客先常駐の社員が9割以上を占めている状況です。
勤務先の企業によって忙しさが左右される傾向が強く、配属先次第で状況は変わります。
- ホワイトな配属先なら定時退社
- ブラックな配属先だと残業多め
- 部署や配属先でばらつきあり
「休みは取りやすく有給もしっかり取れる」という現職社員の声も存在しています。
長時間労働が常態化するほどの、極端な激務ではないものの、配属先に左右される点は注意が必要です。
給与・待遇への不満
給与水準の低さや昇給の少なさが、“やばい”と感じられる主な要因となっています。
「新卒で60名ほど入社したが、2年目で20名ほど辞めていった」という口コミもありました。
- 低賃金や昇給の少なさ
- 社員定着率の低さ
- 待遇への不満が目立つ
待遇に不満を感じて、退職を検討する社員が多い状況がうかがえます。
給与面での満足度は、全体的に低い傾向にあるようです。
有給休暇の取得状況
有給休暇に関しても、配属先によって状況が異なるようです。
「取りづらい雰囲気」との指摘も報告されています。
- 「取りづらい雰囲気」との指摘
- 「休みは取りやすい」との声も
一方で「休みは取りやすく有給もしっかり取れる」という、正反対の口コミも存在します。
激務度と同様に、有給休暇の取りやすさも部署や常駐先次第でばらつきがあるようです。
コムテック株式会社の「退職理由」
コムテック株式会社は、離職率が高めであることが複数の口コミから読み取れます。
とくに若手社員の早期離職が目立つようで、社員の定着に課題を抱えているようです。
- 給与・待遇面への不満
- 昇進・キャリアの見通しの悪さ
- 評価制度や人事への不信
「離職率は驚くほど高い」との声もあり、新卒入社者が数年間で半数近く辞める例も報告されています。
主な退職理由について、くわしく見ていきましょう。
給与・待遇面への不満
主な退職理由として、給与・待遇面への不満が大きく挙げられています。
「マージンを取りすぎて給料が客先単価の半分以下」で、モチベーションが下がるとの指摘がありました。
- 給与水準の低さが要因
- 仕事量に見合わない賃金
- 客先社員の半分以下との不満
「同じ仕事をしていても客先社員の半分以下の給料」という不満も語られています。
仕事量に見合わない賃金体系が、社員の不満を募らせているようです。
昇進・キャリアの見通しの悪さ
昇進やキャリアの見通しの悪さも、離職理由として挙げられています。
「正社員でも仕事内容は派遣同然で昇進はない」と述べている社員もいました。
- 社内でキャリアアップしにくい
- 長期的なキャリアを描きにくい
- 若手離職の一因
「入社後、ほとんどの新入社員が30代・40代になる頃には辞めてしまっている」との証言もあります。
長期的なキャリアプランを描きにくい会社であることが、若手離職につながっているようです。
評価制度や人事への不信
評価制度や人事に対する不信も、退職理由として見逃せません。
「現場を知らない上司が評価を下すため日頃のモチベーションが上がらない」との声があります。
- 現場を知らない上司の評価
- 上司のお気に入りで評価が変わる
- 公正な人事評価への不満
「現場に全く顔を出さない上司に評価される」という口コミも存在しました。
こうした公正さを欠く可能性のある評価への不満が、退職を後押しすることもあるようです。
コムテック株式会社の「パワハラの有無」
コムテック株式会社のパワハラ(パワーハラスメント)の有無について、いくつかの口コミ情報があります。
結論から言えば、一部の部署や上司の下でハラスメントが存在したとの報告が確認されました。
- パワハラ・モラハラの発生報告
- 上司によるいじめや無茶振り
- 閉鎖的な職場雰囲気
「所属グループ内で上長によるいじめ、パワハラ・モラハラの発生」があったという口コミが見受けられます。
全社的にパワハラが蔓延しているとまでは断定しにくい状況です。くわしく見ていきましょう。
パワハラ・モラハラの発生報告
Yahooしごとカタログの社員クチコミでは、具体的なハラスメント事例が挙げられていました。
「パワハラ、セクハラ、無理な仕事(丸投げ研修やマニュアル無し)」といった内容です。
- 上司によるいじめの報告
- 無理な仕事の丸投げ
- マニュアル無しでの業務指示
この口コミでは上司からのいじめや無茶振りなど、複数のハラスメント行為が列挙されています。
投稿者が強い不満を持っていたことが、うかがえる内容となっています。
上司によるいじめや無茶振り
公に訴訟沙汰になったような、重大なハラスメント事件の情報は見当たりませんでした。
しかし、複数の元社員がハラスメントを感じる場面があったと証言していることは事実です。
- ハラスメントの程度や頻度は不明
- 部署・上司次第ともいえる
- 一部には存在した可能性
少なくとも一部には、ハラスメント体質の上司や職場が存在していたと考えられます。
入社後は配属先の上長や職場の雰囲気を、よく観察する必要があるかもしれません。
閉鎖的な職場雰囲気
「社長にゴマをすらないとダメ。家族経営のダメな典型」との声もありました。
これも一種のハラスメントのような、閉鎖的な職場雰囲気を示唆しているかもしれません。
- 経営陣への忖度が必要な風土
- 特定の人だけが優遇される圧力
- ハラスメント文化につながる懸念
上司や経営陣への忖度が必要な風土は、広い意味でのハラスメント文化につながりかねません。
社員の人権を尊重する観点から、会社はパワハラ防止を謳っていますが、現場とのギャップがあるようです。
コムテック株式会社の「良い口コミ評判」
ネガティブな口コミが目立つコムテック株式会社ですが、良い評判やポジティブな口コミも見られます。
若手のうちから色々な現場を経験し、自分次第で成長できるという意見がありました。
- 幅広い業務経験
- 研修制度・資格支援
- 福利厚生が充実
「現場によっては様々なシステムに触れる機会があり、スキルを構築・磨くことができる」という声があります。
社員から挙げられている良いポイントについて、くわしく見ていきましょう。
幅広い業務経験
コムテックはITアウトソーシング企業のため、配属先次第で多様なIT環境・業務に携われます。
「現場によっては様々なシステムに触れる機会があり、スキルを構築・磨くことができる」との声です。
- 多様なシステムに触れる機会
- スキルを構築・磨ける
- 自分次第で成長できる
若手のうちから色々な現場を経験できる点は、ポジティブに捉えられています。
自ら積極的に動ける人にとっては、成長のチャンスがある環境だと言えそうです。
研修制度・資格支援
「同期との研修が1週間あり、資格取得報酬金がもらえる」という口コミがありました。
新人研修や資格奨励制度の存在が、良い点として挙げられています。
- 同期との研修(1週間)
- 資格取得報酬金あり
- 若手育成の自社研修に注力
「自社研修も社外研修もあり、最近は若手育成の自社研修にも力を入れている」とのことです。
社員研修を重視していると企業概要でも述べており、制度が整備されています。
福利厚生が充実
福利厚生面では、「会社規模を考えると充実している」との意見があります。
具体的には社員寮完備、ハワイ・那須・八ヶ岳・越後湯沢の保養所所有などです。
- 社員寮(東京・神奈川)完備
- 各地に保養所(直営)あり
- 会員制福利厚生サービス
映画館やフィットネスジムの割引がある会員制福利厚生サービスも提供されています。
制度は手厚いと評価する声もあり、活用できる人には役立つでしょう。
コムテック株式会社の「会社概要」
コムテック株式会社は、1976年11月に設立されたIT関連企業です。
コンサルティング及びアウトソーシング事業を、幅広く展開しています。
- 事業内容(OS・IT・MS)
- 取引先と安定性
- 全国の拠点
本社所在地は東京都港区で、従業員数は約1,000名から2,000名規模で推移しています。
アウトソーシング業界の中堅企業といえる立ち位置です。くわしく見ていきましょう。
事業内容(OS・IT・MS)
事業内容は大きく分けて、3つのサービス領域を持っています。
OSサービス(オフィス業務代行)、ITサービス(システム開発・運用)、MSサービス(マーケ支援)です。
- OS:コールセンター運営など
- IT:システム開発・運用保守
- MS:テレマーケティング支援
近年ではRPA導入支援や業務のIT化支援など、業務効率化ソリューションも手がけています。
自社開発の統合型営業支援システム「OneDay3」というツールも展開しています。
取引先と安定性
主な取引先は官公庁から民間大手企業まで幅広く、業界内で経営の安定性が評価されています。
長年の取引が30年以上続いている大手企業も、多く存在しているようです。
- 官公庁から民間大手まで
- 30年以上続く長期取引
- 安定した収益基盤を持つ
独立系SIerとして特定のメーカー系列に属さない強みを持ち、多様な顧客企業と取引しています。
課題解決の提案から実行まで、全て請け負えるのが強みとうたっています。
全国の拠点
コムテックは東京・神奈川・名古屋・大阪・福岡など、全国に拠点を展開しています。
とくに神奈川県小田原市の「小田原OSセンター」は、同社発祥のコールセンター拠点として有名です。
- 東京・神奈川
- 名古屋・大阪・福岡
- 小田原OSセンター
拠点ネットワークを活かし、各地域で顧客企業の業務支援を行っています。
2015年にはYIホールディングス株式会社との経営統合を行いました。
コムテック株式会社の「強み」
コムテック株式会社には、いくつかの事業上・組織上の強みが認められます。
大手企業と長年にわたる取引を持続しており、安定した収益基盤が強みとして評価されています。
- 安定した収益基盤
- 独立系ならではの柔軟性
- サービス範囲の広さ
景気に左右されにくいBPO需要もあり、経営の安定性は同規模の他社と比べて高いといえます。
ネガティブな口コミが多い中にも、存在する強みについて、くわしく見ていきましょう。
安定した収益基盤
先述の通り、大手企業との取引が30年以上続いているケースが多く、安定した収益基盤が強みです。
顧客の業界も多岐にわたるため、一社に依存しすぎないバランスも保たれています。
- 大手企業との長期取引
- 多岐にわたる顧客業界
- 景気に左右されにくいBPO
「取引の長い顧客が多く安定した収益基盤を持つ」とされています。
転職者にとっては「会社がすぐ潰れる心配は低い」という安心材料になるでしょう。
独立系ならではの柔軟性
コムテックは特定の親会社や業界に属さない、独立系SIer/BPO企業です。
「無形商材ゆえに顧客の要望に合わせたサービス提供ができる」点が強みとされています。
- 特定のメーカー系列に属さない
- 顧客ごとに柔軟な提案が可能
- 人材リソースが豊富
顧客ごとに柔軟な提案・対応が可能であり、人材リソースが豊富で多角的な取り組みができます。
規模が比較的大きく人員に余裕があるため、新サービス開発などにも積極的にチャレンジできる体制です。
サービス範囲の広さ
ITから事務代行、マーケ支援まで事業領域が広いことも強みです。
顧客企業に対して、ワンストップで業務支援できる体制が整っています。
- ITから事務代行、マーケまで
- ワンストップで業務支援
- 総合力を発揮できる
システム開発部門だけでなく、コールセンター業務と連携したITソリューション提供も可能です。
他社では部分最適になりがちな領域を、まとめて請け負えることで差別化を図っています。
コムテック株式会社の「平均年収」
コムテック株式会社の平均年収(正社員)は、概ね400万円台前半となっています。
企業口コミサイト「エン・カイシャの評判」のデータでは、平均年収419万円(平均年齢33歳)です。
- 平均年収は419万円(33歳)
- 賞与(ボーナス)の実態
- 給与満足度は高くない
日本のIT業界全体の平均と比べると、やや低めから平均的なレンジと言えそうです。
マネージャークラスに昇格しない限り、大幅な年収増は期待しにくいようです。くわしく見ていきましょう。
平均年収は419万円(33歳)
社内の給与分布を見ると、30代で400万円前後、40代でも500万円に届くかといった声が多いです。
実際、30代前半・年収400~450万円台という口コミが散見されます。
- 30代で400万円前後
- 40代でも500万円程度
- 昇進しても給与は低い
「昇進してもあまりにも給与が低いことに愕然とした」と語る社員もいました。
等級が上がっても、業界水準に比べて低い給与レンジであることがうかがえます。
賞与(ボーナス)の実態
賞与額は個人評価や業績によって差がありますが、「夏冬合わせて70万円程度~120万円程度」との情報があります。
別のデータでは「賞与は年2回、評価によって額が変わる」とありました。
- 夏冬合わせて70万~120万円
- 評価によって額が変わる
- 年2回支給(正社員)
標準評価なら年間約2~3ヶ月分、高評価で4~5ヶ月分程度の支給と推測されます。
ただし、これらは正社員の場合で、契約社員・派遣社員には賞与は基本的に支給されません。
給与満足度は高くない
社員アンケートでは、「年収・給与の納得度」は58%と、半数強の社員が不満・不安を抱えています。
他社より低い給料に対する不満の声は多く、賞与の低さに不満が高まるとも言われています。
- 納得度は58%(半数強)
- 他社と比べた賞与の低さ
- 昇給しづらいとの声
「入社時の給料のまま目立たなければ給料も上がらない」など、低空飛行の年収に不満を持つ社員が多数でした。
大幅な年収アップを狙う人には、物足りない水準でしょう。
コムテック株式会社は「勝ち組?」
「勝ち組」という表現は主観的ですが、一般に高年収・高待遇な企業に勤める人を指します。
コムテックの平均年収は400万円台で、決して高給取りではありません。
- 金銭面での充実度は低い
- キャリア面での見劣り
- ワークライフバランスの観点
給与水準や昇給率の低さは、多くの社員が不満に思っている点です。
経済的リターンは小さい職場であり、金銭面での充実度は勝ち組と程遠いでしょう。くわしく見ていきましょう。
金銭面での充実度は低い
前述の通り、平均年収は400万円台で、昇給率も低いとの声が多くあります。
「30代も大卒新入社員と変わらない給料の人が多い」という内部の声も存在します。
- 平均年収400万円台
- 昇給率が低い
- ボーナスもごく僅かか
ボーナスもごく僅かか、実質なしというケースもありました。
金銭面での満足度は、勝ち組とは言い難い状況です。
キャリア面での見劣り
労働環境やキャリア面でも、いわゆる「勝ち組企業」と比べると見劣りします。
離職率が高く社員が定着しないことや、明確な専門スキルが身につきにくい業務などがあります。
- 離職率が高い
- 専門スキルが身につきにくい
- 社内政治(ゴマすり)の必要性
「30代・40代になる頃にはほとんどの新入社員が辞めてしまっている」状況です。
社員自身も、自社に居続けることを勝ち組の道とは考えていない節があります。
ワークライフバランスの観点
会社自体の安定感はあるため、中堅安定企業の一員として穏やかな生活を送れる可能性はあります。
有休消化率や休日取得の満足度が比較的高い(休日休暇の満足度85%)です。
- 休日休暇の満足度85%
- 平均残業20時間程度
- 待遇は並でも休みが取れる
ワークライフバランスを重視する人にとっては、「自分なりの勝ち」と見る向きもあるでしょう。
一般的な尺度では勝ち組とは言えないが、個人の価値観次第と言えます。
コムテック株式会社の「就職難易度」
コムテック株式会社の就職難易度は、それほど高くない部類に入るようです。
新卒採用・中途採用ともに、口コミ情報や採用実績校の傾向から察することができます。
- 新卒採用の難易度
- 中途採用の難易度
- 難易度が低い理由
「面接でイレギュラーな質問はなく、受け答えをしっかりすれば入れる」という口コミもありました。
特段厳しい面接や、高難度の試験などはないようです。くわしく見ていきましょう。
新卒採用の難易度
新卒採用では、採用ターゲット校は幅広く、いわゆる高学歴校に限定されていません。
文系・理系問わず募集しており、IT未経験でも応募可能なため間口は広いです。
- 採用ターゲット校は幅広い
- IT未経験でも応募可能
- 面接の難易度:低い(Indeed)
Indeedの統計では「面接の難易度:低い」との評価が出ています(応募者18件データ)。
筆記試験(適性検査)についても、一般的なSPIレベルで突出して難しい内容ではないと思われます。
中途採用の難易度
中途採用に関しては、求人票を見ると未経験歓迎のポジションも多く、応募要件は緩めです。
面接経験者の口コミでは、聞かれる内容も志望動機ややりたいことなど一般的とのことです。
- 未経験歓迎のポジション多め
- 面接内容は一般的
- 熱意とやりたいことを語れればOK
「特に入りたい熱意とやりたいことを語れれば入社できる」とのコメントもありました。
よほどのミスマッチが無ければ、内定はもらいやすい部類のようです。
難易度が低い理由
就職難易度が低い理由は、人気や知名度が高くないことに起因する場合もあります。
有名大手と比べると志望者数が少ないことが、一因でしょう。
- 人気や知名度が高くない
- 有名大手より志望者数が少ない
- 「誰でも受かる会社」との酷評も
「誰でも受かる会社」という辛辣な口コミもありましたが、業界未経験者でも合格可能なのは確かです。
入りやすさ相応に、入社後のギャップを感じる可能性もある点には注意が必要です。
コムテック株式会社の「総合評価」
コムテック株式会社の総合評価は、概ね3.1から3.3(5.0点満点中)となっています。
エン・ジャパンの社員口コミでは3.2点(回答者134名)で、可もなく不可もなくといった数値です。
- 社員満足度の内訳
- 総合評価のポイント
- 転職先としての評価
社員満足度が飛び抜けて高いわけではないが、極端に低いブラック企業というほどでもないことを示唆しています。
給与面では不満が多いものの、働き方や人間関係では満足している人が多いようです。くわしく見ていきましょう。
社員満足度の内訳
エン・ジャパン調査での具体的な満足度内訳を見てみます。
「給与・待遇の納得度」は58%とやや低い結果でした。
- 給与・待遇の納得度:58%
- 勤務時間の納得度:73%
- 休日・休暇の納得度:85%
一方で、「休日・休暇の納得度」は85%と高くなっています。
このミックスした評価が、総合3.2点に現れていると考えられます。
総合評価のポイント
社員の口コミを総合すると、「安定志向の中堅SIer/BPO会社」と言えます。
安定性(休みやすさ)という長所と、成長性(給与・スキル)の物足りなさという短所が同居しています。
- 安定性:〇
- 労働時間:〇
- 給与水準:△
福利厚生は〇、社風・風土は△、将来性も△といったイメージです。
総合満足度としては、5段階中2.5から3.0といったところが妥当でしょう。
転職先としての評価
転職先候補として考える場合、「劇的によい会社」ではないが「致命的に悪い会社」でもないでしょう。
ネットで「やばい」と噂されるほどブラックではなく、かといってホワイト企業として胸を張れるほどでもない中間層です。
- 「やばい」ブラックではない
- ホワイトとも言い切れない
- 中間層の企業
腰を据えて長く働きたい人にとっては満足、バリバリ稼ぎたい人にとっては不満となるでしょう。
人によって評価が分かれる会社であることは、間違いなさそうです。
コムテック株式会社が「おすすめできる人」
コムテック株式会社への転職・就職を、特におすすめできるのは以下のようなタイプの人です。
コムテックは経営的に安定しており、大きな浮き沈みが少ない会社です。
- 安定志向の人
- ワークライフバランス重視の人
- IT業界未経験でキャリアを積みたい人
リスクをとって急成長するより、安定した職場で腰を落ち着けたい人には向いています。
長期取引の顧客が多く、業績も安定しているため、倒産やリストラの不安が小さい点を重視する人におすすめです。くわしく見ていきましょう。
安定志向の人
コムテックは経営的に安定しており、大きな浮き沈みが少ない会社です。
長期取引の顧客が多く業績も安定しているため、倒産やリストラの不安が小さいです。
- 経営が安定している
- 大きな浮き沈みが少ない
- 倒産・リストラの不安が小さい
リスクをとるより、安定した職場で腰を落ち着けたい人に向いています。
安定性を重視する人には、おすすめできるポイントです。
ワークライフバランス重視の人
平均残業20時間程度、有給取得率も6割超と、働きすぎない環境を望む人に合っています。
「休みはしっかり取れる」という声や、「基本的に残業は多くなく定時で帰れる」部署もあるようです。
- 平均残業20時間程度
- 有給取得率6割超
- 休日休暇の満足度85%
休日休暇の満足度85%というデータからも、有給や休日を取りやすい社風がうかがえます。
私生活の時間を確保したい人には、メリットが大きいでしょう。
IT業界未経験でキャリアを積みたい人
コムテックは未経験者の採用にも比較的前向きで、入社後にスキルを身につけることが可能です。
「様々なシステムに触れる機会がありスキルを磨ける」との口コミもありました。
- 未経験者の採用に前向き
- 様々なシステムに触れる機会
- 資格取得支援制度あり
ITエンジニアとしての第一歩を踏み出したい人や、異業種からITへのキャリアチェンジを狙う人には裾野が広い会社です。
勉強意欲がある人には、資格取得支援制度も追い風となるでしょう。
コムテック株式会社が「おすすめできない人」
反対に、コムテックへの入社をあまりおすすめできないのは、以下のようなタイプの人です。
コムテックは給与水準が業界トップクラスではなく、昇給・昇進のスピードも緩やかです。
- 高収入・高速昇進を求める人
- 専門スキルを極めたい人
- 明確なキャリアパスを望む人
「昇進がほとんどなくキャリアとして微妙」といった口コミにあるように、短期間で年収を上げたい人には物足りません。
実力主義でバリバリ稼ぎたいタイプには、不向きな環境です。くわしく見ていきましょう。
高収入・高速昇進を求める人
給与水準が業界トップクラスではなく、昇給・昇進のスピードも緩やかです。
「給料がかなり安く、昇給も渋い」といった口コミが、実態を表しているようです。
- 給与水準が高くない
- 昇給・昇進が緩やか
- 評価されても給与に反映薄
実績を出しても「評価されても給与への反映は見込めない」との声もありました。
短期間で年収を上げたい人や、管理職に就きたい人には物足りないでしょう。
専門スキルを極めたい人
コムテックの仕事は広く浅くな内容も多く、客先常駐では派遣的な業務が中心になります。
「スキルアップ制度はなく自分で頑張るしかない」との指摘どおり、高度なスキルは身につきにくいです。
- 仕事は広く浅くなりがち
- 派遣的な業務が中心
- 高度なスキルは身につきにくい
最先端のシステム開発をリードするとか、独自プロダクトを開発するといった機会は限られます。
専門スキルを磨きたい人にとっては、環境が物足りず成長が鈍化する可能性があります。
明確なキャリアパスを望む人
同社ではキャリア形成が本人任せな面が強く、社内で描けるキャリアパスが限られています。
「30代40代になる頃には大半が辞めてしまう」状況からも、将来性が不透明であることが伺えます。
- キャリア形成は本人任せ
- 社内で描けるパスが限られる
- ロールモデルとなる先輩が少ない
社内にロールモデルとなる先輩が少なく、専門職としてもマネジメントとしても中途半端になりがちです。
この会社でこれを極める、といった志向が強い人にはミスマッチでしょう。
コムテック株式会社で働く際の「注意点」
実際にコムテックで働く上での注意点や、心構えをまとめます。
社員の約9割は顧客企業に常駐勤務となるため、配属先次第で働き方が大きく左右されます。
- 配属=客先常駐が基本
- 本社からのフォローは限定的
- スキルアップは自主的に
入社後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、留意すべき点があります。
「配属ガチャ」でハズレを引く可能性もあることは、心得ましょう。くわしく見ていきましょう。
配属=客先常駐が基本
社員の約9割は顧客企業に常駐勤務となり、自社オフィスで働く機会は少ないです。
配属先の社風・忙しさに、自分の働き方が大きく左右されることになります。
- 社員の約9割が客先常駐
- 配属先の社風・忙しさに左右
- 「配属ガチャ」の可能性
常駐先によって残業ゼロもあれば長時間労働もありえるので、希望はきちんと伝えることが大事です。
良い配属先に当たれば、快適に勤務することも可能です。
本社からのフォローは限定的
常駐先で困り事があっても、基本的に自分で対処する場面が多いようです。
「本社の上司は現場を全く見に来ない」という声があるように、自己解決力や主体性が求められます。
- 困り事は基本的に自己対処
- 上司は現場を見に来ない
- 自己解決力・主体性が必要
何か問題があっても放置されがちという口コミもあります。
メンタルケアやモチベーション管理も、セルフマネジメントが必要でしょう。
スキルアップは自主的に
OJT中心で体系立った研修は少ないため、自己学習が重要になります。
資格取得支援金制度はありますが、それを使うかどうかも自分次第です。
- OJT中心で体系的研修は少なめ
- 自己学習が重要
- 資格取得支援制度あり
現場の業務だけだと、限定的なスキルに留まる恐れがあります。
業務外でも勉強を続けることをおすすめします。
よくある質問|コムテック株式会社は「やばい」のか徹底調査
コムテック株式会社に関して、求職者・転職希望者からよく寄せられる疑問についてまとめます。
ホワイト企業なのか、上場廃止の理由、賞与の有無などが気になる点でしょう。
- ホワイト企業なの?
- 上場廃止した理由は?
- 賞与はもらえる?
これらの疑問について、Q&A形式で回答していきます。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
ホワイト企業なの?
一概に「ホワイト企業」とは言いにくく、グレーな部分もある普通の中堅企業です。
極端な長時間労働やサービス残業の蔓延といった、ブラック企業的な特徴は見られません。
- ホワイトともブラックとも言えない
- 労働時間・休日はホワイト寄り
- 給与・風土はややブラック寄り
残業時間は平均20時間程度で、有休も取りやすい傾向があり、休日はしっかり確保できます。
しかし給与の低さや評価の不公平さなど、働きがいの面では課題があります。
上場廃止した理由は?
コムテックは2015年に上場廃止していますが、理由はMBO(経営陣による自社買収)です。
不祥事などで強制的に上場廃止になったのではなく、経営判断として自ら株式市場から退きました。
- MBO(経営陣による自社買収)
- 経営の自由度を高めるため
- 不祥事による廃止ではない
短期的株G主利益より経営の自由度を高め、長期ビジョンを追求するための決断でした。
機動的な経営が可能になる狙いがあったとされています。
賞与はもらえる?
正社員には賞与がありますが、その額や回数について注意が必要です。
基本的には年2回(6月と12月)支給されるとされています。
- 正社員は年2回支給
- 評価によって支給額が変動
- 金額はあまり期待できない
評価によって支給額が変動し、評価が低いときはごく少額というケースも考えられます。
非正社員(契約・派遣)には賞与はありませんので注意してください。
まとめ|コムテック株式会社は「やばい」のか徹底調査
コムテック株式会社について、多角的に調査・分析してきました。
「やばい」と噂されるほどの極端なブラック企業ではないが、社員の不満も少なくない中堅企業です。
- 悪い口コミ:給与不満、離職率の高さ
- 離職理由:低待遇、キャリア停滞、評価不信
- パワハラ:一部で報告あり、部署・上司次第
- 良い口コミ:業務経験、研修、福利厚生
- 会社概要:1976年設立、中堅アウトソーサー
- 強み:安定した収益基盤、独立系の柔軟性
- 平均年収:400万円台前半で、やや低め
- 勝ち組か?:一般的尺度では言い難い
- 就職難易度:低~中程度、未経験可
- 総合評価:5段階中3前後、可もなく不可もなく
- おすすめな人:安定志向、WLB重視、未経験者
- おすすめしない人:高収入志向、専門スキル志向
- 注意点:客先常駐、自主的スキルアップ必要
- よくある質問:ホワイトとは言えない、MBOで上場廃止、賞与あり(少額)
結論として、コムテック株式会社は「やばいブラック企業」ではなく、待遇や成長面で課題も多い凡庸な会社です。
何を重視するかによって評価が変わる会社であり、あなたのキャリアビジョンと適合するか、じっくり判断することをおすすめします。