日曜の夜、エムスリーの社員証をテーブルに置いて、ふっと天井を見上げる
「明日も目標数字との睨み合いか」と思った瞬間、胃のあたりが少しだけ重くなる――そんな経験、ありませんか?
同期はもう2人辞めた
隣の席のシニアエンジニアも、こっそりGoogleからのスカウトメールを開いていた
「自分は、このまま残るべきか」「それとも、次の場所を探すべきか」――答えのない問いを、心のなかで100回くらい繰り返している方も多いのではないでしょうか
結論からお伝えします
エムスリー出身者の主な転職先は「同業ヘルステック/メガベンチャー/外資テック/コンサル/医療系スタートアップ」の5タイプに分かれます
医療×IT経験は、経済産業省の試算でも追い風が確認できる希少資産です
ただし「辞めれば全員年収アップ」は嘘です
残る選択肢も含めて、まずはIT特化型エージェントで市場価値を客観的に棚卸しするのが、後悔しない第一歩になります
OpenWorkの「退職検討理由」を読み込むと、エムスリー社員の悩みは大きく3つに集約されることが見えてきます
「決まった給与テーブルがなく、各人の前職給与を引き継ぐ」「みんな深夜まで働いている」「より高い年収で面白いオファーを受けた」
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)退職検討理由」から傾向を要約
あなただけが感じている違和感ではないんですね

同期と飲みに行くと「次どこ行く?」って話ばっかりで、最近マジで焦るんですよ。みんな何を基準に転職先を決めてるんですか?



焦らなくていいですよ。エムスリー出身者の転職先は、ざっくり5タイプに整理できます。まずは選択肢を俯瞰してから、自分の優先順位を決めればOKです。
本記事では、エムスリーで培った経験がどの業界でどう評価されるのか、年収レンジはどう変わるのか、そして「失敗する人の共通点」までを公開情報と一次データで整理しました
読み終わるころには、「辞めるか」「残るか」を自分の頭で判断できる材料が揃っているはずです
エムスリーで今、あなたが手にしているもの・失っているもの


転職先を考える前に、一度だけやってほしいことがあります
「自分は今、エムスリーで何を得て、何を失っているのか」を冷静に棚卸しすることです
感情で辞めると、次の場所でも同じ理由で辞めることになります
客観データで見るエムスリーの待遇


まず、感情を一旦横に置いて、数字で見てみましょう
エムスリー株式会社が2025年6月25日に提出した有価証券報告書(第25期)によると、単体ベースの平均年収は 931万円、平均年齢は 34.7歳です


引用元:エムスリー株式会社「第25期 有価証券報告書」より
これは日本のIT業界全体で見ても、トップクラスの水準です
前年(第24期)の936万円から微減ではありますが、ここ数年は900万円台で安定しています(参考:日本経済新聞「エムスリー 平均年収」)
ただし、注意点が3つあります
- 単体ベースの数字であり、エムスリーキャリアやエムスリーマーケティングといったグループ会社の数値ではありません
- あくまで平均値であり、若手や非管理職の実額はこれより下になります
- 残業代を含む「総支給」ベースのため、激務分が上乗せされた数字でもあります
つまり、「エムスリー=平均931万円」と単純に喜んでいい数字ではない、ということなんです
給与の額面では見えない「失っているもの」


年収だけ見ると、エムスリーは間違いなく「良い会社」です
でも、OpenWorkに寄せられた退職検討理由を読み込むと、額面では見えない部分が浮かび上がってきます
「決まった給与テーブルがなく、各人の前職給与を引き継いで給与が決まる。グレード規定や評価基準が曖昧で、求められる能力に対して報酬が低い」
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)退職検討理由」から傾向を要約
これは外資やスタートアップでは珍しくない構造です
ただ、エムスリーくらいの規模の上場企業で、給与テーブルが明文化されていないことに違和感を覚える社員が多いのは事実なんですね
さらに、ワークライフバランスの話も無視できません
「みんな深夜まで働いているので、結構きついと思う。あきらかに寝不足の人をよく見た」
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)ワークライフバランス」より
もちろん、これは部署や時期によって差があります
でも「平均残業時間が業界水準より長い」という声が口コミ全体から繰り返し出てくる以上、額面の931万円には「ハードワーク料」が一定含まれているという解釈が現実的です



つまり、「年収が高いのは事実」だけど「その分の対価としてプライベートを差し出している」面もある、ってことですよね。



その通りです。だから判断軸は「年収だけ」じゃなくて「年収・労働時間・成長機会・キャリアの汎用性」の4点でバランスシートを作るんです。
「ここに残った場合の3年後・5年後」も冷静に見る


辞める前提で読み進めている方に、あえて言わせてください
残るという選択肢もまた、合理的な答えになりうるんです
たとえばエムスリーで得られる、転職先では再現しにくい資産があります
- 医療業界の規制(薬機法・個人情報保護法・医療広告ガイドライン)の実務経験
- 医師・薬剤師というプロユーザー向けのプロダクト開発経験
- 製薬会社・医療機関を顧客とするBtoBビジネスのドメイン知識
- M&Aや海外展開の現場に近い位置でキャリアを積める可能性
これらは「他社に行ってから手に入れよう」と思っても、簡単には手に入りません
残るならば「あと2年で何を取りに行くか」を逆算で設計してみる――これも立派なキャリア戦略です
エムスリーを辞めたくなる人の典型3パターン


OpenWorkの「退職検討理由」を分析していくと、辞めたくなる人の悩みは大きく3パターンに分かれることが見えてきます
自分がどのパターンに近いかを把握すると、転職先の選び方も自然と決まってくるんですね
パターンA:給与制度の不透明さに疲れた人


給与の額面は悪くない
でも、「次のグレードに上がる基準が誰に聞いても返ってこない」「同じポジションでも前職給与で差がついている」――これに疲れて辞める人が、口コミ上では一番多い印象です
「グレード規定や評価基準が曖昧で納得感がない」「正社員とその他の待遇格差が大きい」
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)退職検討理由」から傾向を要約
正直に言うと、給与テーブルがない構造そのものは、外資系やシリーズB以降のスタートアップでは普通の話です
ただし、転職先で同じモヤモヤを抱えないために、面接の最終ステップで必ず確認してほしいことがあります
- 等級制度(グレード/ジョブレベル)の段階数と、各段階の年収レンジ
- 昇給・昇格の決定タイミングと、評価する側のメンバー構成
- 過去3年で実際に「昇格して年収が◯%上がった社員」の事例
この3つを聞いて答えに窮するような会社は、入っても同じ問題に直面する確率が高いんです
パターンB:激務・ワークライフバランスで限界に来ている人


「金曜の22時にSlackで来週月曜のアクションを指示される」「四半期末は終電が当たり前」――こんな働き方に、心が削られている方もいるはずです
OpenWorkの長時間労働カテゴリでも、深夜帯の業務に関する声が複数挙がっています



でも、ハードワークに耐えてきた経験って、転職市場ではマイナスになるんじゃないですか?



逆ですよ。エムスリー級のスピードと負荷で動けるエンジニアは、外資テックやハイグロースSaaSから見ると「即戦力認定」されます。ただし、燃え尽きる前に動くことが大前提です。
身体と心が壊れてからでは、転職活動そのものができなくなります
「もう限界かも」と思ったら、いきなり退職せず、まずは在職中に1社だけエージェントと面談してみてください
30分話すだけで、自分の市場価値の解像度が一気に上がります
パターンC:より良いオファーを受け取ってしまった人


これはハッピーな悩みですが、実は一番難しいパターンです
「GAFA企業(G社)からのスカウトメールが届くようになった」「より高い年収で面白いオファーを受けた」
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)退職検討理由」から傾向を要約
この声を見つけたとき、私は「これこそエムスリー出身者の市場価値の高さの裏返しだ」と感じました
ただし、スカウトメール1通の年収提示額に飛びついて即決すると、必ず後悔します
理由はシンプルで、1社だけのオファーは「相場」がわからないからです
同じあなたのスキルセットで、もう2社あたれば、さらに100万〜200万上のオファーが取れる可能性が普通にあります
① 受け取ったオファーには即答せず、3週間以内に他社2〜3社で並行で面接を受ける
② IT特化型エージェントに「このオファー額は相場として妥当か」を客観評価してもらう
③ ベース年収・SO・残業実態・評価制度の4軸でオファーを比較し、最後に決める
エムスリーからの主要な転職先5タイプ完全比較


ここからが本記事の中心です
エムスリー出身者の転職先は、公開情報と社員クチコミを整理すると、大きく次の5タイプに分かれます
それぞれに年収レンジ・働き方・向いている人が異なるので、自分の優先順位と照らし合わせてみてください
タイプ①:同業ヘルステック企業(医療×IT領域)


エムスリーで培った医療ドメイン知識が、そのままレバレッジになる王道ルートです
代表的なプレイヤーには、オンライン診療や薬局DX、症状検索AIなどに取り組む各社があります(参考:Geekly「ヘルステック企業12選」)
| 項目 | 内容 |
| 年収レンジ目安 | 600〜1,200万円 |
| 働き方 | ミッション共感型/中規模スタートアップ |
| メリット | 医療×IT経験が直接評価される |
| デメリット | エムスリーよりベース年収が下がる可能性 |
| 向いている人 | 医療業界を変えたい想いが強い人 |
年収レンジは公開求人ベース(参考:レバテックダイレクト「メドレー テックリード候補」公開求人等)の集約値です
エムスリー時代の年収が高すぎると、最初は下がるケースも珍しくありません
ただし、上場前のヘルステックならストックオプションが付くこともあるので、「総報酬」で比較する視点が必要なんですね
タイプ②:メガベンチャー/自社開発SaaS企業


医療ドメインからは離れて、汎用的なSaaSやBtoBプロダクトの経験を積みたい人向けです
クラウド会計/HR Tech/業務効率化系のSaaSプロダクトを展開する企業がここに該当します
| 項目 | 内容 |
| 年収レンジ目安 | 700〜1,500万円 |
| 働き方 | プロダクト志向/開発者体験を重視 |
| メリット | 技術スタックの選択肢が広い/モダンな開発文化 |
| デメリット | 医療ドメイン経験が直接は活かしづらい |
| 向いている人 | プロダクト作りそのものに情熱がある人 |
メガベンチャーは「コードレビュー文化」「テスト自動化」「OSS活用」など、開発者体験を重視する会社が多い印象です
逆にエムスリーで「とにかく事業成果」のマインドセットに慣れすぎていると、最初は文化差で戸惑うこともあります
タイプ③:外資テック(GAFA系・外資SaaS)


OpenWorkで複数言及があった「GAFAスカウト」のルートです
年収面では国内最高クラスのレンジが視野に入ります
| 項目 | 内容 |
| 年収レンジ目安 | 1,000〜2,000万円超(RSU含む) |
| 働き方 | 成果主義はエムスリー以上/英語必須 |
| メリット | 圧倒的な総報酬/グローバル経験 |
| デメリット | レイオフリスク/プレッシャー大 |
| 向いている人 | 英語に抵抗がなく、成果主義に強い人 |



年収1,000万超えって、聞くだけで気分上がりますね!英語できなくても気合いでなんとかなりますよね?



リョウさん、それは絶対やっちゃダメなやつですよ…。外資はテクニカル面接で英語ディスカッションが普通に出ます。気合いで突破できる世界じゃないです。
外資テックを狙うなら、最低でもTOEIC800以上か、英語でテクニカルディスカッションができる水準が前提です
逆に、英語さえ問題なければ、エムスリー級のハードワーク耐性と裁量経験は強烈な武器になります
タイプ④:戦略・ITコンサルティングファーム


医療×IT知見を「知的サービス」として提供する道です
戦略系・IT系・ヘルスケアブティック系と幅広く、近年は医療業界のDXコンサル領域が伸びています
| 項目 | 内容 |
| 年収レンジ目安 | 800〜1,800万円 |
| 働き方 | プロジェクト単位/ハードワーク |
| メリット | 俯瞰的視座/業界横断の経験 |
| デメリット | プロダクト作りから離れる/激務 |
| 向いている人 | 業界全体を変える視座を持ちたい人 |
「手を動かしてプロダクトを作る」より「上流から戦略を描く」キャリアに興味がある人に向いています
ただ、エムスリーの激務に疲れた人がコンサルに行くと、さらに過酷な現場に放り込まれるリスクがある点だけは正直にお伝えしておきます
タイプ⑤:医療系スタートアップ(VC支援・アーリー〜ミドル)


自分でゼロからプロダクトを作りたい、上場まで一緒に走り抜けたい――そういう人向けのルートです
| 項目 | 内容 |
| 年収レンジ目安 | 500〜900万円+ストックオプション |
| 働き方 | 少人数/なんでも自分でやる |
| メリット | 裁量MAX/キャピタルゲインの可能性 |
| デメリット | 事業継続リスク/一時的に年収減 |
| 向いている人 | 事業オーナーシップを欲する人 |
年収だけ見ると一時的に下がるケースが多いです
でも、エムスリー上場時の社員のように、ストックオプションで数千万〜億の含み益を得るシナリオは、このルートだけのご褒美です
5タイプを一覧で比較する


5タイプを横並びで眺めてみましょう


引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)社員クチコミ」、Geekly「ヘルステック企業12選」、各社採用情報(2024〜2026)から傾向を要約
注意してほしいのは、これらの年収レンジは「公開求人の提示水準」をベースにしている点です
あなた個人がいくらのオファーを受け取れるかは、職務経歴書の出来とエージェントの交渉力で大きく変動します



いいですか、表はあくまで地図です。地図を見ても、自分の現在地を知らないと進めません。だから次に「市場価値を測る」話に進みます。
なぜ医療×IT経験者は今、市場価値が高いのか


「自分の経験は、本当に外で通用するのか」――これは口コミでも最も多い不安です
感情論ではなく、公的データで答えていきます
2030年に最大79万人不足するIT人材市場(経産省試算)


経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年のIT人材不足が3つのシナリオで試算されています


引用元:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」(みずほ情報総研、2019年4月公表)
中位シナリオでも約45万人、高位シナリオでは約79万人のIT人材が不足する見通しです
もちろん、これはあくまで試算値です
「2030年に79万人不足する」と単独で断定はできません
それでも、低位ですら16万人不足という事実は、エンジニア人材が構造的に売り手市場であり続けることを示しています
国内ヘルスケア市場は2050年に77兆円目標


もう一つの追い風が、ヘルスケア産業そのものの市場規模の拡大です


引用元:経済産業省「ヘルスケア産業政策」関連資料
2016年に25兆円だった国内ヘルスケア市場は、2025年に33兆円規模になる見通しです
さらに、経産省の「新しい健康社会の実現に向けたアクションプラン」では、2050年に77兆円規模を目指す目標が掲げられています
市場が拡大すれば、必然的にプレイヤーが増え、人材獲得競争も激化します
あなたがエムスリーで培ってきた医療ドメイン知識は、この拡大市場のなかで「希少な戦力」として扱われる――これがマクロデータが示している事実なんです
「医療ドメイン理解 × エンジニアリング」が希少な理由


IT人材は不足、ヘルスケア市場は拡大――この2つの追い風が交差する場所に、「医療×ITエンジニア」というポジションが立っています
医療業界はとにかく特殊です
- 薬機法・個人情報保護法・医療広告ガイドラインなど規制が複雑
- 医師・薬剤師という「専門家ユーザー」のメンタルモデルを理解する必要がある
- 製薬企業・医療機関・行政というステークホルダーの利害関係が複雑
これらを「触ったことがある」エンジニアは、日本のIT人材全体から見ると圧倒的少数派です
エムスリー在籍中は「あたりまえ」に感じていた知識が、外に出た瞬間「希少資産」に転換する――これがエムスリー出身者の最大の武器になります
転職先選びで失敗する人の共通パターンと回避策


ここまでは追い風の話をしてきましたが、現実は甘くありません
「エムスリーから転職したのに、前より辛い」と1年以内に再転職する人も、口コミでは一定数います
失敗する人には共通パターンがあります
失敗パターン①:年収オファーだけで決めてしまう


「想定年収1,300万円!」と書かれたオファーレターを受け取った瞬間、心が決まる――気持ちはわかります
でも、求人票の「想定年収」と、実際の手取り感は別物です
① 「想定年収」に固定残業代が含まれている(みなし残業40時間/月など)
② ストックオプションの権利確定(ベスティング)に4年かかる
③ 業績連動賞与が大きく、達成しないと額面の70%しか出ない
面接で「想定年収の根拠と、最低保証額を教えてください」と質問するだけで、後悔のリスクは大きく減ります
失敗パターン②:カルチャーフィットを軽視する


エムスリーの「成果主義・スピード重視」のカルチャーに慣れた人が、のんびりした老舗SIerに行くと、3ヶ月で物足りなくなります
逆に、もっと激しい外資テックに飛び込んで、半年で燃え尽きるパターンもあります
「自社開発に転職したのに前より忙しい。聞いてた話と違う」(カルチャー差で苦しんだ声、傾向の要約)
引用元:OpenWork「エムスリー(医療情報サービス)退職検討理由」から傾向を要約
面接時に「平均的な1日のスケジュール」「四半期末の働き方」「上司からのフィードバック頻度」を必ず聞きましょう
抽象的な「やりがいがある会社です」という回答は、カルチャー情報としてはほぼゼロです
失敗パターン③:技術スタックだけで企業を選ぶ


「Goが使える」「TypeScriptが使える」――これだけで企業を選ぶと、入社後にショックを受けます
技術スタックは、開発体制・コードレビュー文化・テスト戦略・デプロイ頻度などとセットでないと意味がないんです



とりあえずRust採用してる会社に行けば、市場価値爆上がりですよね!



リョウさん、今のチームでRust使う予定あるんですか?技術スタック先行で会社を選ぶと、たいてい「思ってた使い方と違う」になります。
失敗パターン④:事業フェーズの違いを理解していない


エムスリーは2000年創業、すでに東証プライム上場の大企業です
「自社開発のスタートアップに行きたい」と憧れる気持ちはわかります
でも、シードラウンドのスタートアップに飛び込むと、エンジニア5人で全機能を作っていたり、CIすら整っていなかったりする現場がザラにあります
「自社開発=ホワイト」は幻想です
応募する企業の「シリーズ」「資金調達総額」「ARR」「従業員数の推移」を必ず確認してください
失敗を避ける4つの判断軸


ここまでの失敗パターンを踏まえると、企業を見る判断軸は次の4つに集約されます
- 年収レンジの相場確認:類似ポジションの他社オファーと比較する
- カルチャーフィット:「1日のスケジュール」「四半期末の働き方」を確認
- 技術スタックと開発体制:使う技術と「どう使われているか」をセットで確認
- 事業フェーズ:シリーズ・資金調達・ARR・従業員推移を確認
この4軸を1社1社で確認していくのは、正直しんどい作業です
だからこそ、複数のIT特化型エージェントを活用して、情報収集を分担するのが現実的な戦略になります
エムスリー出身者が転職活動で勝つための3ステップ


ここからは具体的な行動ステップです
「いきなり退職届を出す」のではなく、在職中に淡々と進めるのが正解です
ステップ1:市場価値の棚卸し(職務経歴書ベース)


まず最初にやるべきは、職務経歴書のドラフト作成です
ここで絶対やってはいけないのが「業務内容の羅列」です
❌ NG:「医師向けWebサービスの新機能開発を担当」
⭕ OK:「医師の処方検討時間を平均30秒→8秒に短縮するUI改修を、フロント1名・バック1名のチームでリードし、月間アクティブ医師数を◯%向上」
「やったこと」ではなく「解決したこと」を、数字とセットで書く
これだけで書類選考の通過率は劇的に変わります
特にエムスリー出身者の場合、「医師のメンタルモデルを理解した上での意思決定」「規制対応を含めた要件定義」など、医療×IT特有の経験を言語化するのが武器になります
ステップ2:IT特化型エージェント2〜3社の併用


1社のエージェントに丸投げすると、そのエージェントの得意領域に偏った求人しか見えなくなります
最低でも2〜3社のIT特化型エージェントを併用するのが鉄則です
IT特化型エージェントの強みは、次の3点です
- 担当者が技術用語を理解しているので、職務経歴書の解像度が高い
- 年収交渉に強く、エンジニア出身者だと前職比100万〜160万アップの実績例もある
- IT・Web業界の求人数が圧倒的に多く、ハイクラス求人にもアクセスできる
例えばIT特化型のなかには、求人45,000件以上を抱える大手や、年収予測機能を持ち希望企業への成功率96%を謳うサービスもあります
また、年収交渉の実例として20代で前職比平均120万円アップ、30代で平均160万円アップを実現した実績を持つサービスもあります
ステップ3:複数オファーを並べて比較する


最後のステップは、内定承諾の前に必ず複数オファーを並べることです
1社からのオファーで即決すると、相場感がないまま判断することになります
- ベース年収+業績連動賞与の最低保証ライン
- ストックオプションのベスティング期間・行使価格
- 残業実態・リモート可否・有給取得率
- カルチャー(評価制度の透明性・1on1頻度)
「比較する相手」がいるからこそ、正しい判断ができるんです



これだけは覚えておいてください。複数オファーを取るのは、年収交渉のためじゃありません。「自分が今、何社から評価されているか」を可視化するためなんです。
転職先選びに迷ったときに頼れるIT専門エージェント


「自分の市場価値を客観的に知りたい」「医療×IT経験を正しく評価してくれる相手と話したい」――そう思ったら、まずは無料相談から始めるのがいちばん早い方法です
以下は、ITエンジニア経験者のあいだで実績と評判のある転職エージェントのうち、特に「年収交渉」「ハイクラス求人」「サポートの手厚さ」で支持されている3サービスです
ITエンジニア経験者向け


ITエンジニア経験者のみなさんが、転職で年収をあげるなら「ITに特化した転職エージェントを利用する」のが成功への近道ですよ
求人の数やサポートの質で選ばれている、人気の高い3つのサービスから確認しましょう
- 1位 TechGo(テックゴー)
- 2位 Geekly(ギークリー)
- 3位 レバテックキャリア
それぞれのサービスがもつ強みについて、ここからはくわしく見ていくことにしましょう
1位 TechGo(テックゴー)
年収800万円以上をめざすなら
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IT転職エージェント
TechGo(テックゴー)は、年収アップの交渉力に強みがあります。たとえば20代の年収だと、前職にくらべて「平均120万円」も上がっています
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今のスキルを客観的に診断してくれるので、次にどのステージを目指すべきかが明確になりますよ
活動の目安は1ヶ月から3ヶ月となっており、スピーディーに新しい環境へ移りたい人に最適です



まだ転職するか決まっていない段階での相談も歓迎しているので、気軽に第一歩を踏み出せますね
3位 ラクスパートナーズ
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3か月の研修で土台がつくれる
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ラクスパートナーズは、未経験での採用率が95%と高く、入社後の教育体制がとても充実しています
入社してから3ヶ月間の実践的な研修を受けられるので、現場で役立つスキルをじっくり学べます
- 未経験採用が95%
- 3ヶ月の実践研修
- 選考結果は当日に連絡
研修ではJavaや機械学習など専門的な技術を学べるため、プロとして着実に成長ができますね
選考プロセスがとても短く、面接を受けた当日に結果を教えてもらえるスピード感も魅力のひとつです



正社員として採用されてから学ぶスタイルなので、給料をもらいながら勉強に専念できます
登録自体は無料で、強引な勧誘はありません
「まずは話を聞くだけ」というスタンスでも、現職を続けながら気軽に使えるのが転職エージェントの良いところです
エムスリーから「残る」という選択肢を選ぶ人へ


ここまで転職の話をしてきましたが、最後にあえて「残る」選択肢にも触れさせてください
全員が転職すべきだとは、私は思っていません
残る選択肢が合理的な人の特徴


次のいずれかに当てはまるなら、残る選択肢は十分合理的です
- 社内でまだ挑戦したい未着手のプロジェクトや事業領域がある
- マネジメント経験を積みたい、または評価され始めた
- 給与水準と労働環境を総合した「コスパ」に納得している
- 医療業界以外への興味が今のところ薄い
世間の「辞めた人の声」だけを真に受けて、自分のキャリアまで巻き込まれる必要はないんですね
残るとしても「市場価値の定期チェック」だけはやる


ただし、残ると決めた人にも一つだけお願いがあります
「いつでも辞められる状態」を維持してください
① 1年に1回は職務経歴書を更新する(成果が古びる前に書く)
② カジュアル面談を年2回は受ける(外の温度を知る)
③ スカウトメールには簡単に返信する(市場の自分への評価を観察する)
これは「辞める準備」ではなく、「健全な選択肢を維持するための作業」です
選択肢がある状態で残るのと、しがみつくしかなくて残るのとでは、メンタルの安定がまったく違います
エムスリー転職先に関するよくある質問(FAQ)


記事の最後に、エムスリー社員の方からよく聞かれる質問をまとめてお答えします
- エムスリー出身者は何年目から転職を考えるべきですか?
-
明確な「正解の年数」はありません。ただし、市場で評価される成果(数字付き)を1つ以上作れた段階なら、最低でも市場価値のチェックは始めて損はないです。目安としては在籍2〜3年目で1回目のカジュアル面談、というケースが多い印象です
- エンジニア以外(営業・PdM・データサイエンス)の転職先はどこですか?
-
営業職は製薬企業のデジタル部門・ヘルステック営業に。PdMは同業ヘルステックや自社開発SaaSのプロダクト責任者に。データサイエンス職はメガベンチャーや外資のヘルスケアAIチームに移るケースが多いです。職種が違っても「医療ドメイン理解」は共通の武器になります
- 転職すると年収は下がりますか?それとも上がりますか?
-
ケースバイケースです。外資テックやハイクラスSaaSなら100万〜300万アップが現実的に視野に入ります。一方、シードラウンドの医療スタートアップに行けば、一時的に下がることもあります。「ベース年収だけでなく総報酬で比較する」のが正解です
- 医療ドメインを離れても評価されますか?
-
はい、十分評価されます。医療ドメインに固有のスキルだけでなく、エムスリーで培った「事業成果へのコミット」「裁量を持って意思決定する経験」「規制対応の感覚」は、どの業界でも価値があります。むしろ「医療しか知らない」と思い込んでいるのは本人だけ、というケースがほとんどです
- エージェントは何社くらい使うべきですか?
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IT特化型を2〜3社、これが鉄則です。1社だと求人が偏り、4社以上だと面談だけで疲れます。最初の面談で「何が得意領域か」を確認し、自分のニーズと合う2〜3社に絞って併用するのがバランスの良い使い方です
まとめ:辞めるも残るも、まずは市場価値の把握から


長い記事を読んでくださって、本当にありがとうございます
最後に、本記事の要点を整理させてください
① エムスリー出身者の転職先は5タイプに分かれる(同業ヘルステック/メガベンチャー/外資テック/コンサル/医療系スタートアップ)
② 医療×IT経験は、経産省データ(2030年IT人材45万人不足/ヘルスケア市場2050年77兆円目標)が示すとおり、構造的な追い風がある
③ 失敗を避ける判断軸は「年収・カルチャー・技術スタック・事業フェーズ」の4軸
④ 行動の最初の一歩は、IT特化型エージェントを2〜3社併用して市場価値を棚卸しすること
⑤ 残るも辞めるも、最終判断はあなた自身。ただし「選択肢を知らずに決める」のはもったいない
あの日曜の夜、社員証を眺めて天井を見上げていた自分に、もし今の自分が話しかけられるなら、こう言うと思います
「焦って辞める必要も、無理して残る必要もない」
「ただ、自分の市場価値だけは、客観的に知っておこう」と
選択肢を知ったうえで残ると、毎日が前向きになります
選択肢を知ったうえで辞めると、次の場所で後悔しません



大丈夫ですよ。エムスリーで戦ってきたあなたの経験は、必ず外でも評価されます。まずは1社、IT特化型エージェントと話してみるところから始めてみてください。
あなたの市場価値を客観視できる、IT専門エージェントランキング


最後に、ITエンジニア経験者の転職実績で支持されている3つのエージェントを改めて紹介します
すべて完全無料で、現職を続けながら情報収集だけでも使えます
ITエンジニア経験者向け


ITエンジニア経験者のみなさんが、転職で年収をあげるなら「ITに特化した転職エージェントを利用する」のが成功への近道ですよ
求人の数やサポートの質で選ばれている、人気の高い3つのサービスから確認しましょう
- 1位 TechGo(テックゴー)
- 2位 Geekly(ギークリー)
- 3位 レバテックキャリア
それぞれのサービスがもつ強みについて、ここからはくわしく見ていくことにしましょう
1位 TechGo(テックゴー)
年収800万円以上をめざすなら
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年収アップに特化した
IT転職エージェント
TechGo(テックゴー)は、年収アップの交渉力に強みがあります。たとえば20代の年収だと、前職にくらべて「平均120万円」も上がっています
30代の年収では「平均160万円」も上がっており、今の給料に満足していない人に最適ですよ
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- 面接対策を何度も実施
アドバイザーを選考官に見立てた模擬面接を何度も行うので、本番で力を発揮しやすくなります
独占ルートの求人や、面接が確約された求人など、TechGoだけの特別なチャンスも豊富ですよ



完全無料となっているので、リスク無しで「プロの交渉力」に頼ることができます
2位 Geekly(ギークリー)
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Geekly(ギークリー)は、45,000件以上の求人をもつ、大手のIT専門転職エージェントです
IT業界のさまざまな職種を理解している「専門アドバイザー」が、100名以上も在籍しています
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自分のスキルを正しく棚卸しできるため、今まで気づかなかった自分の市場価値が見つかりますよ
リモートワークや未経験歓迎など、こだわりの条件から自分にぴったりの職場もかんたんに探せます



企業ごとの選考ポイントをしっかりおさえているので、効率よく内定を目指したい人に向いています
3位 レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITとWebに特化した求人が「55,489件」もあり、毎日更新されています
専門のアドバイザーによるヒアリングが手厚く、希望する企業への転職成功率は "96%" を誇ります
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職務経歴書の添削や模擬面接もしてくれるので、今の仕事を続けながらでも効率よく準備できます
自分の年収を予測できる機能など、納得して意思決定ができる仕組みが整っているのが魅力です



アドバイザーによって提案に差が出ないよう、最初の面談で自分の戦略を伝えておくと安心ですよ
ITエンジニア未経験向け


ITエンジニア未経験の人は、研修や相談体制がしっかりしている転職エージェントを選びましょう
初心者の不安を解消してくれる、サポートが手厚いランキングTOP3を紹介していきます
- 1位 @PRO人
- 2位 キャリアカンパニー
- 3位 ラクスパートナーズ
ひとつずつ中身を確認していきましょう
1位 @PRO人(アットプロジン)
手厚いサポートなら
「@PRO人(アットプロジン)」がおすすめ
エンジニアデビューを徹底サポートする
IT転職エージェント
@PRO人(アットプロジン)は、年収アップした人の割合が「82%」と高く、ユーザー満足度が「90%」と高い評価を得ています
たくさんの求人を無理にすすめることはせず、1人あたり10社程度に絞って丁寧に支援します
- ユーザー満足度90%
- 面談時間は平均2時間
- 担当1人につき10名
キャリア相談には平均で2時間もかけてくれるので、自分の将来についてじっくり話し合えますね
カウンセラー1人あたりが担当する人数は、10名に制限しており、手厚いフォローが約束されています



情報が多すぎて何をえらべばいいか迷ってしまう人に、寄り添ってくれる "心強い味方" になりますよ
2位 キャリアカンパニー
勉強もしたいなら
「キャリアカンパニー」がおすすめ
無料ITスクールで勉強もできる
IT転職エージェント
キャリアカンパニーでは「未経験者」から「実務経験が浅い若手エンジニア」までを対象に、学習支援と転職支援をまとめて受けられます
オリジナルのITスクールを併設しており、転職サポートを受ける人は無料で利用できます
- スキル診断が無料
- スクールを無料で併設
- 5,000人以上の実績あり
今のスキルを客観的に診断してくれるので、次にどのステージを目指すべきかが明確になりますよ
活動の目安は1ヶ月から3ヶ月となっており、スピーディーに新しい環境へ移りたい人に最適です



まだ転職するか決まっていない段階での相談も歓迎しているので、気軽に第一歩を踏み出せますね
3位 ラクスパートナーズ
働きながら学ぶなら
「ラクスパートナーズ」がおすすめ
3か月の研修で土台がつくれる
IT転職エージェント
ラクスパートナーズは、未経験での採用率が95%と高く、入社後の教育体制がとても充実しています
入社してから3ヶ月間の実践的な研修を受けられるので、現場で役立つスキルをじっくり学べます
- 未経験採用が95%
- 3ヶ月の実践研修
- 選考結果は当日に連絡
研修ではJavaや機械学習など専門的な技術を学べるため、プロとして着実に成長ができますね
選考プロセスがとても短く、面接を受けた当日に結果を教えてもらえるスピード感も魅力のひとつです



正社員として採用されてから学ぶスタイルなので、給料をもらいながら勉強に専念できます
あなたが今いる場所からの一歩は、退職届ではなく、無料相談のクリックです
その一歩が、辞めるという選択にも、残るという選択にも、確かな自信を与えてくれます