日曜の夜、ふと給与明細やボーナスの振込額を見て、小さなため息をついたことはありませんか
「クレスコの年収って、もしかして低いんじゃないか」
そう感じてこの記事にたどり着いたあなたは、たぶん今の仕事そのものが嫌いなわけではないはずです
ただ、同年代の友人の年収を聞いたとき、SNSで「エンジニアの平均年収」みたいな投稿を見たとき、胸の奥がざわっとする
「自分の年収は、低いのか」「それとも、こんなものなのか」
その問いに、はっきり答えてくれる人が周りにいないまま、なんとなく時間だけが過ぎていく――この記事は、そんなあなたのために書いています
結論を先にお伝えします
「クレスコの年収が低いかどうか」は、正しい比較軸を持って初めて判断できます
そして、たとえ「低い」と感じたとしても、答えは「今すぐ転職しろ」ではありません
- クレスコの平均年収の「本当の数字」と、口コミとのギャップの正体
- 「年収が低い」を判断するための4つの比較軸
- あなたのモヤモヤが「年収」なのか「働き方」なのかを分解する方法
- 「残る」「動く」それぞれの正しい進め方
- リスクゼロで自分の市場価値を知る、今日からできる第一歩
読み終わるころには、漠然とした「低いかも」という不安が、具体的な判断基準に置き換わっているはずです
残るにせよ、動くにせよ、「自分で納得して選んだ」と言える状態――それが、この記事のゴールです

正直、「年収が低い気がする」だけで何年もモヤモヤしてます。でも、転職するほどの不満かと聞かれると、自分でもよくわからなくて……。



その「よくわからない」が、いちばん苦しいんですよね。大丈夫です。この記事では、まず数字で実態を確認して、次に判断軸を渡して、最後に「残る」「動く」両方の道を一緒に整理していきます。焦らず、順番に見ていきましょう。
「クレスコの年収は低い」と感じるあなたへ|まずその気持ちに共感させてください


解説に入る前に、どうしても先に伝えておきたいことがあります
あなたが「低い」と感じているその感覚は、気のせいでも、わがままでもありません
同じように感じている人は、想像よりずっとたくさんいます
給与明細を見てモヤモヤするのは、あなただけじゃない


企業の口コミサイトには、クレスコの年収について、こんな声が実際に投稿されています
「給料がとても低いです。基本給が低いし、残業をさせない会社なので、入社時に基本給を多くしなかった……」 SE / 在籍3年未満 / 男性 / 中途入社 / 退職済み
引用元:OpenWork「株式会社クレスコ 給与制度の口コミ」より
「残業をさせない会社」というのは、本来は良いことのはずです
でも、その分を基本給がしっかり埋めてくれていないと感じたら、毎月のモヤモヤは消えません
もうひとつ、別の口コミサイトにはこんな声もあります
「年収は上がりづらい。昇進しても給料が大幅に上がることはない。」 システム開発関連職 / 女性 / 正社員
引用元:就活会議「クレスコの年収・ボーナス・給与・初任給に関する評判・口コミ一覧」より
こういう声を見て、「ああ、自分だけじゃなかったんだ」と少しホッとした人もいるかもしれません
その感覚で合っています
「低い気がする」という体感は、多くの社員が共有しているリアルな感情なんです
ただし、ここで終わってしまうと、ただの「不満の確認」で終わってしまいます
大事なのは、この体感を「判断できる材料」に変えていくことです
その作業を、これから一緒にやっていきます
「低いかも」で何年も止まっている自分を、責めなくていい


「低いと思いながら、もう3年も同じ場所にいる」
「動いたほうがいいとわかっているのに、何もしていない」
そんなふうに、動けない自分を少し責めていませんか
でも、よく考えてみてください
あなたが動けないのは、やる気がないからではありません
「自分が動くべきかどうかを判断する材料」を、まだ持っていないからです
判断材料がないまま「えいや」で転職するのは、ただのギャンブルです
逆に、判断材料がないまま「まあいいか」と残り続けるのは、判断ではなく「放置」です
だから今やるべきは、転職でも現状維持でもなく、「判断できる状態になること」――それだけなんです
この記事は、次の順番で進んでいきます
- クレスコの年収を「データ」で確認する
- 「低い」を判断する4つの比較軸を手に入れる
- なぜ「低い」と感じるのか、その構造を知る
- 自分の不満を「分解」する
- 「残る」「動く」両方の道を具体的に検討する
焦らなくて大丈夫です
一段ずつ、一緒に上っていきましょう
【データで確認】クレスコの平均年収は実際いくらなのか


感情の話はここでいったん置きます
まずは、公開されている数字でクレスコの年収の全体像をつかみましょう
「なんとなく低い」を「具体的にこの数字」に変えるところから始めます
有価証券報告書ベースの平均年収は662万円


最初に、クレスコがどんな会社かを簡単におさえておきます
- 設立:1988年4月
- 形態:東証上場の独立系システムインテグレーター(SIer)
- 従業員数:約3,000人規模
- 事業:システムの企画・開発・保守、先端技術を使ったデジタルソリューション
つまりクレスコは、設立から35年以上たつ、上場している中堅規模のIT企業です
いわゆる「怪しい会社」「危ない会社」ではありません
ここはとても大事な前提なので、最初に共有させてください
そのうえで、年収の数字です
上場企業が公式に出している「有価証券報告書(=会社の成績表のような公式書類)」をもとにすると、クレスコの平均年収は662万円です
このときの平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は11.1年というデータも一緒に出ています
「662万円」と聞いて、どう感じましたか
「思ったより高い」と感じた人も、「いや、自分はそんなにもらってない」と感じた人もいるはずです
その違和感こそが、この記事の出発点です。少しだけ先に進みましょう
もうひとつ知っておいてほしいのが、年収の「推移」です
1年だけの数字を見ても、それが上り坂なのか下り坂なのかはわかりません。長い目で見てみましょう


引用元:年収ガイド「株式会社クレスコの平均年収」より(有価証券報告書ベース)
グラフを見るとわかる通り、クレスコの平均年収は長い目で見れば右肩上がりで推移しています
2011年の約531万円から、2022年には約654万円まで上がっています
つまり「会社全体の年収が下がり続けている」という事実は、データの上では確認できません
ここで「あれ?」と思った人は、鋭いです
会社の平均は上がっているのに、なぜ自分は「低い」と感じるのか
その謎を、次で解いていきます
でも社員口コミの平均は約530万円|100万円ギャップの正体


ここからが、この記事でいちばん大事なパートです
先ほどの「662万円」は、有価証券報告書の数字でした
ところが、社員が実際に投稿している口コミサイトを見ると、まったく違う数字が出てきます
ある大手口コミサイトでは、クレスコ社員の平均年収は約530万円(回答者134人・回答者の平均年齢32歳)と集計されています
別の口コミサイトでも、平均はおおよそ500万円前後です
公式の662万円と、口コミの530万円――その差は、130万円以上もあります
「どっちが本当なの?」と思いますよね
答えは、どちらも本当です。ただし、見ている「人の集まり」が違うんです
この「人の集まりの違い」を理解すると、あなたのモヤモヤの正体が一気に見えてきます
- 有価証券報告書(662万円):管理職もベテランも全部ふくめた「会社全体」の平均。平均年齢は37.6歳と高め
- 口コミサイト(約530万円):投稿しているのは20代〜30代前半の若手が中心。回答者の平均年齢は32歳
つまり、662万円は「役職もついた37歳前後の人もふくめた平均」です
一方の530万円は、「まだ役職についていない32歳前後の人」のリアルに近い数字です
もしあなたが20代〜30代前半なら、662万円より低いのは「当たり前」なんです
ここでわかってほしいのは、たったひとつです
「平均年収」という言葉ひとつで、自分が低いか高いかを判断してはいけない
同じ会社の数字なのに、見方を変えれば130万円も変わる。それくらい「平均」はあいまいな言葉なんです
職種別・年代別で見ると、年収のレンジはこう変わる


「平均」があいまいなら、もう少し細かく見てみましょう
同じクレスコの中でも、職種によって年収はけっこう違います
口コミサイトの集計データを図にしてみました


引用元:OpenWork「株式会社クレスコ 年収・給与制度」より(社員口コミの集計値)
この図は「口コミサイトの集計値」であって、先ほどの有価証券報告書の公式平均(662万円)とは、集めている人の母集団が違う点に注意してください
そのうえで読み取れることは、はっきりしています
エンジニア・SEの口コミ平均が約517万円なのに対し、プロジェクトマネージャー(=開発チームをまとめる役割)の口コミ平均は約733万円です
同じ会社の中でも、役割が上がると年収は約200万円変わるということです
ただし、プロジェクトマネージャーの口コミは回答者が6人と少ないので、「PMになれば必ず733万円」と言い切れるデータではありません
あくまで「役割によって差がある」という傾向として受け取ってください
年代の感覚もあわせて見ておきましょう。就活会議には、こんな声があります
「20代後半〜30代前半でおおよそ450万〜550万円程度が標準。ボーナスは少ないですが、その分基本給が高くなっています。」 プログラマ / 男性 / 正社員
引用元:就活会議「クレスコの年収・ボーナス・給与・初任給に関する評判・口コミ一覧」より
「20代後半〜30代前半で450万〜550万円が標準」――この感覚、あなたの実感と近いのではないでしょうか
だからこそ、年代も職種も無視して「会社の平均662万円」とだけ比べると、必ず「低い」に見えてしまうんです
では、何と比べれば「正しく」判断できるのか。次の章で、その「比較軸」を渡します
そもそも「年収が低い」とは何と比べての話?|判断に必要な4つの比較軸


「年収が低い」という言葉は、実はそれ単体では意味をなしません
「低い」は、必ず「何かと比べて低い」という比較の言葉だからです
そして多くの人は、その「比べる相手」を間違えています
ここでは、年収を正しく判断するための4つの比較軸を渡します
この4つを意識するだけで、「なんとなく低い」が「この軸で見ると、こうだ」に変わります
比較軸①企業規模|大企業と中堅企業を同じ土俵で比べていないか


1つ目の軸は「企業規模」です
クレスコは従業員約3,000人規模の、中堅クラスの独立系SIerです
これを、従業員数万人の超大手や、平均年収1,000万円を超えるような一部のコンサル系企業と並べて比べたら、どうなるでしょうか
当然、「低い」に見えます
でもそれは、ボクシングでいえば階級の違う相手と戦っているようなものです
SNSで見かける「エンジニア年収800万円」の投稿は、たいてい別の階級の話だと思っておいたほうがいいんです
まず確認すべきは、「同じくらいの規模の会社」と比べてどうか、です
比べる相手の規模をそろえる。これが最初の一歩です
比較軸②業界|SIer・情報通信業の中での位置づけを見る


2つ目の軸は「業界」です
クレスコが属するのは「情報通信業」、その中でもシステム開発を担う業界です
この業界の中で、クレスコの公式平均年収662万円はどのあたりにいるのか。図で見てみましょう


引用元:日本経済新聞「クレスコの平均年収」、インターファクトリー「IT系年収を16職種別に解説」より
この図を見ると、意外な事実が見えてきます
クレスコの公式平均662万円は、情報通信業全体の平均(約611万円)や、受託開発のシステムエンジニアの職種平均(約557万円)を、下回ってはいません
むしろ、業界の中ではやや上の位置にいます
「えっ、じゃあ自分の年収は妥当ってこと?」と思った人、ちょっと待ってください
この662万円は、さっき説明した通り「平均年齢37.6歳・役職者ふくむ」の数字です
だから「会社として業界平均を超えている」ことと、「20代のあなたの年収が妥当」かどうかは、別の話なんです
ここで言いたいのは、こういうことです
クレスコは「会社ぐるみで給料を絞っているブラック企業」ではない
だとしたら、あなたのモヤモヤの原因は「会社」ではなく、もっと別のところにあるのかもしれません。それを次の軸で見ていきます
比較軸③職種|同じ社内でもSE職とPM職で年収は違う


3つ目の軸は「職種」です
さきほどの図で見た通り、クレスコの中でもエンジニア・SEとプロジェクトマネージャーでは、口コミ平均で約200万円の差がありました
これは、どの会社にもある「役割による年収の段差」です
つまり、自分の年収を見るときは「クレスコの平均」ではなく、「同じ職種・同じ役割の人の相場」と比べる必要があります
SEとして働いているあなたが見るべきは、「SEの相場」です
PMや、もっと専門性の高い職種の数字と自分を比べて落ち込むのは、比較相手を間違えています
逆にいえば、「職種や役割を変える」というのは、年収を上げる立派な手段のひとつだということでもあります
これは後半の「残る」「動く」の話で、もう一度ふれます
比較軸④年齢|平均年齢37.6歳の数字と、20代のあなたを同列にしない


4つ目の軸は「年齢」です。これがいちばん見落とされがちです
公式平均の662万円は、平均年齢37.6歳の数字でした
もしあなたが27歳なら、その人たちより約10年ぶんキャリアが短いわけです
その10年ぶんの差を無視して「662万円より低い、自分はダメだ」と落ち込むのは、ゴールテープの位置を勘違いしているようなものです
20代後半なら20代後半の、30代前半なら30代前半の「同年代の相場」と比べる
これをやらないと、一生「低い」と感じ続けることになります
ここまでの4つの軸を、いったん整理しておきます
- ①企業規模:同じくらいの規模の会社と比べる
- ②業界:SIer・情報通信業の中での位置で見る
- ③職種:自分と同じ職種・役割の相場と比べる
- ④年齢:同年代の相場と比べる



「低い」と感じたら、まず「何と比べて低いのか」を言葉にしてみてください。比較軸のない不満は、転職しても次の会社でまた顔を出します。逆に、軸さえあれば、残る・動くのどちらを選んでもブレなくなります。
なぜクレスコの年収が「低い」と感じてしまうのか|3つの構造的な理由


4つの比較軸を持っても、それでも「やっぱり低い気がする」と感じる人はいると思います
その体感も、否定しません
なぜなら、クレスコの給与には「低いと感じやすい構造」が、たしかに存在するからです
ここでは、口コミから見えてくる「3つの理由」を整理します
原因がわかれば、「自分が悪いのか」「会社のせいなのか」というぐるぐる思考から抜け出せます
理由①初任給は普通でも「伸び率」が体感しにくい


1つ目の理由は、「スタートは普通でも、その後の伸びが実感しにくい」ことです
口コミには、こんな声があります
「初任給は同業他社と比べてもそんなに変わらないが、伸び率があまりよくない。ボーナスについても1.5か月程度。」 ネットワーク設計・構築 / 20代前半 / 男性 / 正社員
引用元:就活会議「クレスコの年収・ボーナス・給与・初任給に関する評判・口コミ一覧」より
「初任給は悪くない、でも伸びが緩やか」――これが、じわじわ効いてくるんです
入社して数年は、まわりとの差を感じません
でも5年、7年とたつうちに、伸びの速い同年代との差がじわっと開いていく
しかも厄介なのは、「下がっていない」ことです
毎年ちゃんと少しずつは上がっているから、文句のつけどころがない
でも「上がっている実感」も持てない。この「不満とも言い切れないモヤモヤ」が、いちばん抜け出しにくいんです
理由②賞与(ボーナス)が控えめな給与設計


2つ目の理由は、「給与の設計そのもの」にあります
複数の口コミを見ていくと、共通する傾向が浮かび上がってきます
「基本給は高めだが、賞与(ボーナス)はそこまで高くない。賞与は月給の1.5ヶ月分ほどが年2回。」
引用元:OpenWork「株式会社クレスコ 年収・給与制度」、就活会議「クレスコの年収・ボーナス・給与・初任給に関する評判・口コミ一覧」から傾向を要約
これは「基本給を厚くして、賞与は控えめにする」という、ひとつの設計思想です
毎月の給料が安定するという意味では、悪い設計ではありません
でも、ここに「低く感じるワナ」があります
ボーナスが大きい会社だと、夏と冬に「ドン」と入る瞬間があります
その「ドン」がないと、年収の総額は同じでも、「もらってる感」が薄くなるんです
月給だけ見れば悪くないのに、年収で振り返るとなぜか物足りない――その正体は、この賞与の設計にあることが多いんです
理由③4年目の住宅補助終了という「見えない年収ダウン」


3つ目の理由が、いちばん「やられた」と感じやすいポイントです
口コミには、こんな具体的な声があります
「4年目から住宅補助がなくなるため、残業をしないと初任給よりも手取りが低い。」 アプリケーション設計 / 20代後半 / 女性 / 正社員
引用元:就活会議「クレスコの年収・ボーナス・給与・初任給に関する評判・口コミ一覧」より
「3年目までは住宅補助などの手当があるが、以降は特に手当はない。初任給は高いものの、給与の上がり幅がそれほど大きくない。」 社員 / 転職会議口コミ
引用元:転職会議「クレスコの福利厚生/社内制度」より
新人のころは住宅補助があって、手取りがそこそこ厚い
ところが4年目になると、その補助が消える
基本給は少し上がっていても、補助がなくなった分で、体感の手取りはむしろ下がる――これが「見えない年収ダウン」です
ちょうどキャリア4年目といえば、仕事もできるようになって、責任も増えてくるころです
「成長しているのに、手取りは増えた気がしない」
このタイミングのズレが、「クレスコ 年収 低い」と検索する人をいちばん多く生んでいる気がします



つまり、年収が本当に下がったわけじゃなくて、「上がるはずだった分」と「補助が消えた分」が見えにくくなってるってことですね。



その通りです。だからこそ、感情でジャッジしてはいけないんです。「なんとなく損してる気がする」を、「実際に何が、いくら、どう変わったのか」という数字に置きかえる。それができて初めて、残るべきか動くべきかの判断ができます。
年収の不満、実は「お金」だけじゃないかも|モヤモヤを分解してみよう


ここで、少し立ち止まって考えてほしいことがあります
あなたが「年収が低い」と感じているとき、本当に不満なのは「お金」だけでしょうか
実は「年収」という言葉は、いろんな不満をまとめて入れておく便利な箱になりがちなんです
その箱の中身を、ここで一度ぜんぶ出して、並べてみましょう
中身がわかれば、打つべき手も変わってきます
年収・賞与・昇給率・働き方|あなたは何に一番モヤモヤしている?


「年収が低い」というモヤモヤは、だいたい次の4つに分解できます
- ①額面の年収そのものが、同年代の相場より低い
- ②賞与(ボーナス)の「もらってる感」が薄い
- ③昇給の「伸び率」が緩やかで、未来に希望が持てない
- ④働き方(仕事の中身や環境)に納得できていない
この4つは、それぞれ「効く薬」が違います
たとえば③の「伸び率」が不満なら、社内で役割を上げる道がまだ残っているかもしれません
でも④の「働き方」が根っこにあるなら、年収だけ上げても不満は消えません
逆もそうです
「働き方は気に入っているけど、お金だけが不満」なら、その会社を辞めるのはもったいない判断かもしれません
だから、まず「自分はどれにいちばんモヤモヤしているのか」を、紙に書き出してみてください
SES(客先常駐)という働き方への、言葉にしづらい違和感


4つの中で、いちばん言葉にしづらいのが④の「働き方」です
とくにSIerでよくあるのが、SES(=お客さんの会社に常駐して働く形態。客先常駐とも呼ばれます)への違和感です
クレスコの退職理由の口コミにも、この働き方の話が出てきます
「退職理由として、給料の安さ、SES(客先常駐)契約形態が多いこと、人間関係などが挙げられている。」
引用元:就活会議「クレスコの退職理由・離職率に関する評判・口コミ一覧」から傾向を要約
注目してほしいのは、退職理由が「給料の安さ」だけではない点です
「SES契約形態が多いこと」も、並んで挙がっています
これはつまり、「年収」と「働き方」の不満が、セットで存在しているということです
客先常駐だと、自分が「クレスコの社員」なのか「常駐先の一員」なのか、ふわっとした気持ちになることがあります
評価されているのか、成長できているのか、手応えがつかみにくい
その「手応えのなさ」を、人はつい「年収が低いから」という言葉に変換してしまうんです



じゃあ自社開発の会社に転職すれば、年収も働き方も全部いっぺんに解決ですよね!?



その「全部いっぺんに解決」という発想が、いちばん危ないんです。自社開発にも、忙しい現場や合わない文化はあります。「自社開発だから良い」で選ぶと、今度は別のミスマッチが待っています。大事なのは、転職する前に「自分は4つのうちどれが不満なのか」を分解しておくこと。順番を逆にしてはいけません。
クレスコに「残る」という選択肢|社内で年収を上げる道はあるか


ここまで読んで、「やっぱり転職か……」と思った人もいるかもしれません
でも、ちょっと待ってください
この記事は、あなたを転職に追い込むための記事ではありません。「残る」も、立派な選択肢です
まずは「残ったまま年収を上げる道」を、正直に見ていきましょう
役割を上げれば年収は上がる|PM職という現実的な道


思い出してください。さきほどの図で、エンジニア・SEとプロジェクトマネージャーでは、口コミ平均で約200万円の差がありました
これは裏を返せば、「社内で役割を上げれば、年収を上げられる余地がある」ということです
転職という大きな決断をしなくても、年収を伸ばす道は会社の中にも残っています
ただし、正直にお伝えしておきます
プロジェクトマネージャーの口コミは回答者が6人と少なく、「PMになれば必ず733万円」と保証できる数字ではありません
あくまで「役割を上げる方向に、年収アップの余地がある」という傾向として受け取ってください
そして、残ることには、お金以外のメリットもあります
- これまで積み上げた社内の信頼や評価が、そのまま活きる
- 勤続年数が伸びることで得られる安定がある
- 「残業を抑える方針」など、働きやすさの面で評価する口コミもある
- 転職にともなう「合わなかったらどうしよう」というリスクを負わずに済む
年収の不満と引きかえに、あなたが今すでに手にしているものもある
それを忘れて「隣の芝生」だけを見るのは、もったいないことです
ただし「市場価値を知らないまま残る」のは判断ではなく”放置”


ただし、ここで大事な線を引かせてください
「残る」が立派な選択になるのは、自分の市場価値を知ったうえで、納得して残る場合だけです
市場価値を知らないまま「まあいいか」と残るのは、選択ではありません。それは、ただの「放置」です
たとえるなら、自分の家がいくらで売れるか調べずに「まあ住み続けるか」と決めるのと、相場を調べたうえで「やっぱりこの家がいい」と決めるのは、まったく違います
後者には「納得」がありますが、前者には「なんとなく」しかありません
5年後、その差はとても大きくなります
だから、たとえ「残る」と決めるとしても、一度は自分の市場価値を知っておくべきなんです
市場価値を知ることと、転職することは、まったく別の話です
知ったうえで残るなら、それは胸を張れる「判断」になります



「残るのもアリ」って言ってもらえると、正直ちょっとホッとします。すぐ辞めなきゃいけない空気が、ずっと苦しかったので。



もちろんです。残るのは、まったく悪い選択じゃありません。ただ、「知ったうえで残る」のと「知らずに残る」のは、5年後にまったく違う景色になります。だから、辞めるためじゃなく、納得するために、自分の値段を一度だけ確認しておきましょう。
クレスコから「動く」選択肢|年収アップ転職を成功させる正しいステップ


では次に、「動く」と決めた場合の話です
転職で年収を上げる人と、転職して後悔する人の違いは、才能ではありません
ほとんどが「順番」の違いです。正しい順番を、3ステップで見ていきましょう
ステップ①自分の市場価値を正確に把握する


まず、転職活動で踏むべき順番の全体像をお見せします
今の年収ではなく、「市場で自分がいくらの評価を受けるか」を先に知る
「やったこと」の羅列ではなく、「どんな課題をどう解決したか」で書く
1社だけ・総合型だけに頼らず、IT特化型もふくめて複数の目で見てもらう
では、ステップ①から詳しく見ていきます
転職で失敗する人のほとんどが、ここでつまずきます
それは、「今の年収」をものさしにして、希望年収を決めてしまうことです
たとえば今の年収が480万円だとします
すると「希望年収は520万円くらいかな」と、つい今の延長で考えてしまう
でも、もしあなたの本当の市場価値が600万円だったら、その時点で80万円を自分から捨てていることになります
だから、順番が大事なんです
「今の年収」から考えるのではなく、「市場での自分の値段」を先に知る
この市場価値は、自分ひとりでは正確にわかりません。あとで紹介する「外の人の目」を借りるのが、いちばん確実です
ステップ②職務経歴書を「やったこと」から「解決したこと」へ書き換える


ステップ②は、職務経歴書です
SIerのエンジニアにありがちなのが、職務経歴書を「担当業務の一覧」にしてしまうことです
「○○システムの保守運用を担当」「テスト工程を担当」――こう書いても、あなたの価値はほとんど伝わりません
採用する側が知りたいのは、「やったこと」ではなく「解決したこと」です
同じ仕事でも、書き方ひとつで伝わり方はまったく変わります
- × ○○システムの保守運用を担当
- ◯ 障害対応の手順を見直し、復旧までの時間を平均40%短縮した
- × テスト工程を担当
- ◯ テスト項目の抜け漏れを仕組みで防ぎ、リリース後の不具合を前年比で減らした
あなたが「保守運用しかやってない」と思っているその仕事の中にも、必ず「解決したこと」は埋まっています
それを掘り起こして、言葉にする
これは自分ひとりだと難しいので、プロに添削してもらうのがいちばんの近道です
ステップ③複数のエージェントを比較して使う


ステップ③は、転職エージェントの使い方です
ここでよくある失敗が、「1社だけに登録して、紹介された求人をそのまま受ける」ことです
1社だけだと、そのエージェントが得意な分野の求人しか目に入りません
もうひとつの失敗が、「IT以外の求人も幅広く扱う総合型エージェントだけを使う」ことです
総合型のエージェントは求人の幅が広いという強みがありますが、担当者がITに詳しいとは限りません
あなたが使ってきた技術や、SIerならではのキャリアの事情を、うまく言語化してもらえないことがあるんです
誤解しないでほしいのですが、総合型が「悪い」わけではありません
大事なのは、IT業界に詳しい「IT特化型」のエージェントと、総合型を併用することです
複数の目で見てもらうことで、自分の市場価値が立体的に見えてきます。これが、ステップ①で言った「外の人の目」の正体です
要注意|年収アップ転職でつまずく人の共通パターン


3ステップの逆、つまり「つまずく人の共通パターン」もまとめておきます
当てはまるものがないか、チェックしてみてください
- 自分の市場価値を把握しないまま、いきなり求人に応募し始める
- 今の年収をものさしに、希望年収を低く設定してしまう
- 職務経歴書が「やったことの羅列」で、価値が伝わっていない
- エージェントを1社しか使わず、比較せずに紹介先へ入ってしまう
- 業界の構造を理解しないまま「自社開発」という言葉だけで飛びつく
どれも、特別なものではありません
むしろ、まじめな人ほどやってしまう「ふつうの失敗」です
だからこそ、知っているだけで避けられます



失敗する人を、責めたいわけじゃありません。みんな、ただ「順番」を知らなかっただけなんです。市場価値を知る、職務経歴書を整える、複数のプロに見てもらう――この順番さえ守れば、年収アップ転職の成功率は大きく変わります。才能の問題じゃないんです。
自分の市場価値を「無料で」知る方法|情報収集から始めよう


ここまで、「残る」も「動く」も見てきました
そして、どちらを選ぶにしても、共通してやっておくべきことが、たったひとつありました
それが「自分の市場価値を知る」ことです
そして安心してほしいのは、これは無料で、しかもリスクなくできるということです
「エージェントに相談する=転職が確定する」ではありません
それは、ただの「情報収集」です。家を売る前に査定額を聞くのと同じで、聞いたからといって売る義務はないんです
年収交渉とIT知識に強い、経験者向けエージェントの選び方


では、市場価値を知るために、どんなエージェントを選べばいいのか
ステップ③でお伝えした通り、ITエンジニア経験者が選ぶべきは「IT特化型」のエージェントです
判断軸ごとに、IT特化型エージェントが持っている強みの代表例を見てみましょう
- 市場価値が正確にわかる:例:IT特化型エージェントの中には、求人を45,000件以上抱えるところや、IT専門のアドバイザーが100名以上在籍するところもある
- 年収交渉に強い:例:20代で平均120万円、30代で平均160万円の年収アップ実績を公表しているところもある
- 準備のサポートが手厚い:例:職務経歴書の添削や、回数無制限の模擬面接、自分の年収を予測できる機能を用意しているところもある
- 実績が確認できる:例:希望企業への転職成功率96%をうたうところや、支援実績22,000人以上のところもある
こうした特徴を持つサービスは、いずれも登録も相談も完全無料です
「自分の市場価値はいくらなのか」「クレスコの年収は、本当に自分にとって低いのか」――その答え合わせを、プロと一緒にできます
下に、経験者向けに評判の高いIT特化型エージェントを3つ、まとめておきます。まずは気になったところを1〜2社、のぞいてみてください
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3位 レバテックキャリア
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ITエンジニア未経験向け


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キャリアカンパニーでは「未経験者」から「実務経験が浅い若手エンジニア」までを対象に、学習支援と転職支援をまとめて受けられます
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研修ではJavaや機械学習など専門的な技術を学べるため、プロとして着実に成長ができますね
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正社員として採用されてから学ぶスタイルなので、給料をもらいながら勉強に専念できます
大切なのは、「申し込むこと」ではなく「比べること」です
複数のプロの目を通すことで、はじめて自分の市場価値が立体的に見えてきます
まとめ|「クレスコの年収が低い」の答えは、あなた自身の市場価値が決める


長い記事に、最後までお付き合いいただきありがとうございました
最後に、いちばん大事なところだけ振り返ります
焦らなくていい。でも「調べないまま放置」はやめよう


この記事で伝えたかったことを、ぎゅっとまとめます
- クレスコの公式平均年収は662万円。会社の年収推移は長期で右肩上がり
- 口コミ平均は約530万円。ギャップの正体は「見ている年齢層・役職の違い」
- 「低い」は、企業規模・業界・職種・年齢の4軸で比べて初めて判断できる
- 不満は「年収・賞与・昇給率・働き方」に分解する。効く薬がそれぞれ違う
- 「残る」も「動く」も正解。ただし市場価値を知らないままの現状維持は「放置」
そして、もうひとつ知っておいてほしい事実があります
それは、IT人材を必要としている「市場側」の状況です


引用元:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(みずほ情報総研、2019年3月)より
これは経済産業省が公表した、IT人材の不足についての試算です
2018年時点で約22万人とされた不足は、2030年には中位シナリオで約45万人にまで広がると試算されています(高位シナリオでは約79万人)
あくまで「試算値」であって、確定した未来ではありません
それでも、この数字が伝えていることは、はっきりしています
ITエンジニアとしての経験を持つあなたを、市場は構造的に必要としているということです
あなたが思っているより、あなたの立っている場所は悪くないんです
今日からできる、ノーリスクの第一歩


「クレスコの年収が低いかどうか」――この問いの答えは、会社の中を探しても見つかりません
答えは、あなた自身の市場価値の中にあります
そして、その市場価値を知ることは、転職を決めることとは違います。それは「判断するための材料集め」です
残ると決めるにしても、動くと決めるにしても、材料がなければ「判断」はできません
その材料は、IT特化型エージェントへの無料相談で、リスクゼロで集められます
下のサービスは、いずれも経験者向けに評判が高く、登録も相談も完全無料です。まずは情報収集として、気になった1社をのぞくところから始めてみてください
ITエンジニア経験者向け


ITエンジニア経験者のみなさんが、転職で年収をあげるなら「ITに特化した転職エージェントを利用する」のが成功への近道ですよ
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- 1位 TechGo(テックゴー)
- 2位 Geekly(ギークリー)
- 3位 レバテックキャリア
それぞれのサービスがもつ強みについて、ここからはくわしく見ていくことにしましょう
1位 TechGo(テックゴー)
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TechGo(テックゴー)は、年収アップの交渉力に強みがあります。たとえば20代の年収だと、前職にくらべて「平均120万円」も上がっています
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アドバイザーによって提案に差が出ないよう、最初の面談で自分の戦略を伝えておくと安心ですよ
ITエンジニア未経験向け


ITエンジニア未経験の人は、研修や相談体制がしっかりしている転職エージェントを選びましょう
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@PRO人(アットプロジン)は、年収アップした人の割合が「82%」と高く、ユーザー満足度が「90%」と高い評価を得ています
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キャリア相談には平均で2時間もかけてくれるので、自分の将来についてじっくり話し合えますね
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2位 キャリアカンパニー
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選考プロセスがとても短く、面接を受けた当日に結果を教えてもらえるスピード感も魅力のひとつです



正社員として採用されてから学ぶスタイルなので、給料をもらいながら勉強に専念できます
焦って今すぐ転職する必要は、まったくありません
でも、「調べないまま、なんとなく現状維持」を続けるのは、もうやめにしませんか
あなたのキャリアの主導権を、あなた自身の手に取り戻す。その第一歩を、今日、踏み出してみてください



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